Fahrenheit(ファーレンハイト)とは、この気温計を発明した人物の名前に
由来しており、18世紀のポーランド生まれのドイツ系オランダ人の物理学者です。
Celsius(セルシアス*)もまた、同じようにこの気温計測システムを考えた
スウェーデン人の天文学者 Celsius にちなんで名付けられました。
*日本語ではセルシウスとなっていますが、英語の発音はセルシアスです。
セルシアスは、凝固点(水が氷になる)を0度、沸点(沸騰する)を100度とし、
その間の温度を均等に分割するシステムを発明したのに対し、
ファーレンハイトは、塩と氷を混ぜて作れた、その時代の最低温度を0度とし、
人間の体温を100度(計算の都合上から96度になった)とし、それに従った
気温計を作り、凝固点が32度、沸点が212度になるのを観測し、
その間を180等分して、気温を測るシステムを発明しました。
この時代、気温計測システムを発明したのは、この2人だけではなく、
今現在でも、科学の領域では広く採用されているケルビン、その他にも
ニュートン、レーマー、等たくさんの学者がそれぞれ発明しています。
なので、誰かがレーマー度を使い、他の誰かがニュートンを使い、
セルシアスを使う人もあり、ファーレンハイトを使う人もまたあり、
そうしてこうして、みんなそれぞれ違うシステムを使う事になった、
というのは別にそれ程おかしいことではないと、思うのですが。。。
次の図を見ると、「おかしい」と誰もが気付かれるのではないでしょうか。
緑:ファーレンハイトを採用している国
グレー:セルシアスを採用している国
そうなんです。ファーレンハイトはアメリカでしか使われていません。
世界中の他の全ての国は、セルシアスを使っています。
大体、このファーレンハイト、人それぞれ違う体温を一つの絶対的基準に
設定しようとしたその考えが理解出来ません。その気温計で、
凝固点が32℉、沸点が212℉に決定された過程は、偶然な気がして
なりません。そのせいか、どうも正確性に欠けている印象を持ちます。
科学の領域で、どのような解釈をされているかは分かりかねますが、
私自身の考えとしては、セルシアスの方が、ずっと分かりやすく、使いやすく、
高性能である、いわば、一方が「そろばん」で他方が「計算機」のような関係、
その2つのものの優越関係がはっきりしているように思えてなりません。もちろん、
「そろばん」が好きで、そろばんを使いたいなら、それでもいいけど、
計算機は、小数点まで計算出来るよー、ルートなんかの計算も出来るよー、
計算機も使ってごらんよ、便利だよー、みんな使ってるよー、
そこまで「そろばん」にこだわらなくてもいいんじゃない?
と、同じように、ファーレンハイトに対して、声を上げたい所です。
しかし、アメリカが何故そこまでファーレンハイトにこだわるのか、
みんな、うすうす気が付いているのではないでしょうか。
それは、華氏を使う事が、アメリカの国としての「自我」だからです。
アメリカは他の国とは違う、他の国に屈しない、アメリカを誇りに思う、といった、「お山の大将」的な振る舞いの良い一例だと、言えるのではないでしょうか。
