こうやっていつまで
自分達の美談に
酔いしれている
つもりなんだろう。



こんなに、悲惨な
死体の山を積み上げて。

この現場に
関わった人すべて
動物愛護を
語る資格も
犬猫の命に関わる資格も
ありません。

人間の陳腐な
自己満足の果ての中で
モノ言えぬ
犬猫達がどれだけの数
非業の死を遂げたことか。

飢えや痛み
暑さ、寒さ
死臭漂う
この家で
彼らが抗うことも出来ず
留め置かれた時間を
関わったすべての人間が
同じ質量で
留め置かれるべきです。

掃除をして
綺麗に片付けて
何もなかったことにする?

行き場のない子達を
引き取ってくれていた?
みんな、信じて
感謝していたのに
裏切られて怒ってる?
彼女なりに頑張った?
死体の山の片隅で寝ていた?
気づいてあげられなくてごめんね?
心開いてくれてありがとう?
生き残った子は絶対幸せにする?
ふざけるな。

この後に及んで
同族擁護の
薄気味悪さ。

久しぶりに
強烈な
吐き気がする。

この事態を引き起こした
理由なんかどうでもいい。

悔しいのは
彼らが無抵抗なこと。
彼らがそれでも
人間を憎まないこと。

世の中には
理解していいことと
悪いことがあります。

理解する余地が
あったとしても
その人間のために
あえて、厳しく接する
優しさもあると思う。

自分にだけ
心開いてくれたという
優越感や達成感。

哀れな人を庇う
優しい自分という自己陶酔。

一方、
その人の姿に
自分の末路を見ることの
後味の悪さを掻き消すように
こういう人をなだめすかして
理解者ぶるのは長きに渡り
真実から目を背けていた
自分への言い訳。

自己保身のための
優しさほど
醜いものは
ありません。

何かが
おかしいと思ったら
知らん顔して
窓を打ち破ることだって
中にいる
犬猫達を逃すことだって
出来たはずだ。

相手が扉を
開けてくれるのを待つのが
穏便な大人のやり方?

その結果がこれなら
器物破損で訴えられたほうが
よほどましだと思うのは
私だけだろうか。