犬は誰かの犬にならないと
生きていくことが出来ません。
でも、その誰かが
犬と暮らすに
値する人かどうかは
わかりませんし
ほんとうのところを
知る術はないけれど
犬達の愛は
見返りを求めることなく
すべての人間を
愛するように出来ている。
だから、
どうしようもなく、
切なくなる。
その切なさが
去来するたびに
犬達の
分け隔てない
愛の深さを
すべての人に
少なくとも
犬との暮らしを選んだ
すべての人には
気づいてもらいたいと
心の底から思う。
今夜、テレビを消して
スマホをしまい
大切な犬のそばにいき
そっと両手で顔を包み上げ
そっと瞳の中を
覗き込んでみて下さい。
大切な犬の瞳の中に
いつかの自分が
見えるはず。
過去なのか
未来なのか
心の奥深くの
もう一人の自分なのか
そして、その自分が
犬にしていい必要なことと
してはいけない
本当にダメなことを
教えてくれるはずです。
狭い場所に閉じ込められて
ずっと過ごすことも
家族の楽しそうな様子を
窓の外から眺めることも
心ここにあらずな人と
散歩をすることも
トゲトゲしい感情を
ぶつけられることも
何処かに置いてけぼりに
されることだって
想像しただけで居た堪れない。
犬に教える
しつけやルールは
色々言われているけれど
その犬や人間の安心と安全
のために必要かどうか。
それを、理解することが
犬を飼う上で守るべき
マナーのはじまり。
今回のお話で
考えなければならないのは
どちらの人間が
良い悪いではなく
みんなが良い人間になって
誰もが犬達を
幸せに出来る社会に
していかなくてはならない
大きな大きな
犬達からの
メッセージであるような
気がしています。
彼らの愛が届くように
人や社会を変えるのは
私達人間にしか
出来ないのだから。