私は、犬猫達に
満たされた生活を
知ってしまいました。
この先、
犬猫達が旅立ち
誰もいなくなってしまったら
その生活はどんなに
時間が経っても
何か大切なものを
忘れているような感覚の中で
過ごすことに
なるのだろうと感じています。
人間
生きていれば
いつ何時
何が起こるか
わからないのは
皆同じ。
だからこそ
彼らと縁した方達には
犬猫達がくれた
身近な方達との縁を
大切にしてほしい。
その縁が
お互いにとって
末長く
より良いものとなるように
地域社会の中で
同じ犬猫との
暮らしに生きるもの
その暮らしを
知っているもの同士
マナーやルールを守って
助け合いながら
暮らしていって
いただきたいと思うのです。
彼らは
一足早い旅支度の中に
残された私たちへの
贈り物を
用意してくれています。
それは、犬を通して
知り合った方達との
人間同士のご縁だけでなく
新たな犬や猫との
ご縁かも知れません。
個人的には
縁した犬猫達の
旅立ちの後には
可能であるなら
あまり間を開けずに
新たな縁に触れた方が
良いだろうと思っています。
飼い主さんの
笑顔と健康が
旅立つ彼らにとっての
何よりの喜びと安心に
繋がるとしたなら
飼い主さんの生活習慣や
心身の保全のための選択として
寂しがるどころか
彼らが多いに望むものでは
ないかなと思うからです。
新たなご縁が
あってもなくても
少なくとも
それまでと変わらず
地域社会の中で
犬や猫との繋がりから生まれた
温かい心配りの輪を
変わらずに保っていって
いただけたらと思います。
残念ながら
よほどのことがない限り
私達が彼らを
看取ることの方が多いです。
そして、いつかは誰しもが
高齢となり
彼らとの暮らしを
諦めなければ
ならない時が来るでしょう。
犬猫さえいればいいと
人との関係を
おざなりにすることなく
きちんとした知識と
甘やかすばかりでない
しっかりとした
愛情の元に彼らを扱い
接することが出来ていたなら
一緒に暮らすことが
叶わなくても
ボランティアで彼らのために
何か出来ることが
あるかも知れません。
お留守番が苦手だったり
忙しいお家の犬達を
自宅で預かることも
出来るかも知れません。
犬猫を大切に扱える
心向きにあったなら
形を変えながらでも
犬猫達との関わり合いを
続けることは
個人的には
出来ると思っています。
「犬猫のいる生活」を
知ってしまった以上
最後の望みは
最後の最後まで
彼らと共にあることです。
そのことを
可能にするかどうかは
結局、その人の
心向きや生き方
一つであるような
気がしています。
そうした、社会性こそが
彼らから齎される
最大の学びで
あるのかも知れません。