人間の問題行動は
人間の責任ですが
犬の問題行動は
犬の責任ではありません。
人間からの
関わりの不備によって
人間社会の中に蔓延する
間違った犬達の扱い方によって
問題を抱えた犬達に
悩まれた結果
私に連絡が来るのです。
悩まれるのは
愛情があればこそ。
もちろん、そうした問題に
至っていない時点で
自分たちの知識を
正しく潤沢なものにしたいと
予防的にセッションを
受けてくださる方も多いです。
私の雇い主は
犬達。
犬の困った行動は
人の困った行動の裏返し
だからこそ
犬達の言い分を
理解してもらわないと
飼い主さんの悩みを
解決することは出来ないのです。
そうした思いもあって
飼い主さんにとっては
都合の悪いお願いや
厳しいことをお伝えすることも
正直ございますが
その人と
その犬が穏やかに暮らすための
妥協点を探すことも
私の仕事かなと思っております。
世の中は
どこまでも
ペット業者に優しくて
飼い主さんや
犬達の役に立たない
考え方が横行しています。
犬達の一生は短い。
だからこそ彼らに
遠回りさせるようなことは
させたくないし
問題をおざなりにしたままの
ストレスフルな時間を
無為に過ごさせたくはないのです。
様々な犬がいますが
犬が人に望むことに
大した違いはありません。
しかし、
人が犬に望むことは
様々で一概に何が正しいとは
言えません…
とは言うものの
少なくとも
犬の安全や健やかな成長は
飼い主である人間が
自分の感情を満たす前に考え
提供しなければ
ならないものではないかなと
思っています。
縁あって迎えた犬のために
変容させた考え方や生き方は
その犬の為のみならず
その人の人生そのものに
少なからず
前向きな指針を見出す
大きなきっかけになると
個人的には思っています。
人と犬が
共に暮らすために必要なのは
心を繋ぎ合うこと。
人と犬が
互いの心を
理解するために
必要なのは
科学でも
医学でもなく、
今をより良く
生きるための
哲学です。
彼らは思慮深い
哲学者のように
私達人間の傍らで
素知らぬふりをしたまま
今日も「人間」という学びを
深め続けています。
犬を思い
人を思う。
Philosophy
of the dog
犬の哲学を
伝える人間
Dog
philosopher
彼らのために
これからも
誠心誠意
努めて参りたいと思います。
伝えるべきは
彼らを
コントロールする
テクニック
以前の
物言えぬ
彼らの心。
どうぞ
ご容赦下さいませ。