あの子は本当に
幸せだろうか。
幸せだったろうか。
これは犬達を
家族に迎えた
ほとんどの人が一度は
思うことのような気がします。
大切にしたい
幸せにしたい
だけど
自分の与える環境や選択が
本当にその子の
ベストかどうかわからず
不安や後ろめたさを
覚えている人達は
私を含めとても
多いような気がします。
うちの子でシアワセ?
本当に?
聞き出したら止まらない
彼らへの問いかけ。
でもね
それは
愚問かもしれないと
思うのです。
だって、本当の幸せは
目に見えないものだから。
犬は人の鏡と言います。
どんな環境にあっても
自分の心を信じ
今ある命に感謝し
感情に支配されず
愛を持って人と繋がり
生き抜こうとする人は
どんな人よりも
幸せな人です。
そして、その「幸せな人」の
そばにいるのが
彼らの幸せ
そのものなのだと思います。
人と犬は
共に生きる仲間です。
支え合うためには
互いの健やかな自立が
大前提です。
世知辛い世の中で
心を穏やかに
暮らすために必要なことを
彼らは
とうの昔から知っていて
その安らかな寝息で
私達人間に
どう生きるべきかを
教えてくれているような
気がするのです。
誰かや何かと
良し悪しを比べることなく
この瞬間の幸せを
素直に感謝し享受すること。
そうした人間の
情緒豊かな
メンタリティこそが
命の健やかなの
育ちを促すものであり
彼らの命を
見届けるために必要な
飼い主が持つべき
矜恃ではないかなと
思っている次第なのです。
そして、そんな風に
生きる人が増えたなら
動物たちがもっと自然に
幸せに生きることが
容易になる世の中に
なっていくような
気がしてもいるのです。
それにね
私達がどんなに
至らなかったとしても
大丈夫。
彼らは様々な場面で
私達の幸せを憂うことはあっても
そんなことで
怒ったりしません。
名前を呼んでくれる家族がいる
幸せかどうかを
気にかけてくれる人のそばで暮らせる
ただそれだけで
彼らは、
すでに
100パーセント
満たされて
幸せであるのです。
その上で
彼らの心身を正しく扱う
知識や知恵を
私達一人一人が
身につけるということを
大切だと申し上げるのは
それが、彼らのためだけではなく
私達人間が犬との暮らしに
より一層の幸せを見出すために
必要なのだと
思い至っているからなのです。
彼らが気にしているのは
私達の幸せ。
彼らの手を煩わせることなく
ご機嫌で幸せでいられるように
楽しみ生きることが
飼い犬孝行かと思っております。