犬を飼うことは

一見誰にでも出来そうですが

犬を育てるためには

人間の子供を

育てるのと同じくらいの

愛情と危機感が必要です。

 

恐怖心を手放すために

人や犬が

トレーニングを

受けたとしても

そのせいで

一生持ち続けるべき

危機感を

手放してしまうくらいなら

トレーニングなんて

しないほうがいいのです。

 

人も犬も

怖いもの知らずほど

怖いことはありません。

 

危機感と恐怖心は

似ていますが

本質的には全く違います。

 

犬のしつけを考える時

危機感から学ぶのと

何らかの

恐怖心から学ぶのとでは

同じことを学んでも

その質自体が

まったく違うものになる様な

気がしています。

 

恐怖心は

自分と自分の犬や周りに対しての

不信感で出来ています。

それを払拭するには

信じられるようになるための

トレーニングが欠かせません。

 

一方で危機感は

物事が安全に前進するためには

欠かせないものなのです。

 

トレーニングを受け

学びを深め

不信感を手放し

恐怖心を克服したように見えても

それをやったことや

やっていることに満足してしまえば

危機感のない

ただの怖いもの知らずになり

再び、新たな恐怖心に出会う

可能性が否めないと思うからです。

 

自分と自分の犬への

不信も問題ですが

それ以上に過信ほど

怖くて迷惑なものはありません。

 

危機感とは過信しない心です。

 

常に自分の心や自分の犬に注意を払い

お互いの安全を確保するための

行動選択を取る準備を

持ち続けていることが大切なのです。

 

自戒を込めて。


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