最近とみに
増えているのが
ペット先進国と呼ばれている
諸外国からの
外国人トレーナーの招聘です。
百聞は一見に如かずということで
各地で開催されている
そうしたセミナーには
可能な限り
参加するようにしているのですが
一貫して感じるのは
諸外国の環境や状況と
日本の現状が
あまりに乖離しているために
飼い犬の問題の捉え方や
その解決の仕方に関して
理想論に終始してしまいがちに
なるという点です。
先進国はすでに
法整備のみならず
飼い主側の意識も
何歩も先を行っています。
そこで目指されていることを
いまの日本に
当てはめようとしても
まだまだハードルが
高いことが多いですし
あまりの法整備のなさや
飼い主の意識の低さ
昨今の日本人の
独特な犬との付き合い方に
外国講師の方も
正直、戸惑われているように
感じるのです。
そもそも犬は
穏やかさを好む動物です。
その犬達が
与えられた環境の中で
穏やかさを失い
不安定になっていると
理解出来たなら
必要なことや
やるべきことは
自ずと見えてくるはずです。
犬達の戸惑い興奮する姿を
感情的に誤解釈し
興奮をさらに助長しかねない
ミスリードを繰り返していたなら
いつになっても
人も犬も
救われることはないのです。
犬を穏やかに育てるのに
必要なのは
複雑な理論でも
意識の高さの
競い合いでもありません。
シンプルな考え方を
私達がただ実行するだけで
犬達は穏やかさを
取り戻すことができるのですから
日々の実行力に
勝るものはないのです。
どんな国の犬も
犬は犬です。
違うのは
そこに暮らす
人間の価値観や意識に
違いがあるだけなのです。
犬達をどうにかする以前に
私達一人一人の
価値観や意識を
変革する必要があるのです。