彼らは
捨てられたことも
保護されたことも
気にすることなく
生きています。
サンちゃん
彼らには
生まれてから死ぬその瞬間まで
生きる希望しかありません。
だからこそ
彼らは
死んでもなお
私達の心に生き続けます。
彼らのような犬達の話を
一欠片の嘘や誤魔化しもなく
子供達に語ることが出来る大人が
どれくらいいるでしょう。
目を背けたくなる話ほど
人が生きて行くうえで
必要な話である場合が多いのです。
何の罪もない犬達が
置かれた現実すら
語れない
語ることが出来ないなら
子供達に
あれこれ言う資格など
何一つありません。
子供達はその無垢な正義感で
私達大人の嘘や矛盾を
いとも簡単に見抜きます。
嘘をつくな
命を大切にしろと
子供達に言う前に
嘘をつかず
命を大切に出来る現実に
大人が変えていくしかありません。
誰かを責めて
変わる現実はありません。
人や何かを変えるより
自分を変えることの方が簡単です。
嘆き怒り諦める前に
彼らのような犬達を救うために
必要なことは
こうした現実を
知らない人に
知らせる努力です。
こうした現実について
考えたことがなければ
考える努力を。
こうした現実について
話し合うことがなければ
話し合う努力を。
私達一人一人が
取り組んで行ったなら
驚くべき速度で
この現実は
変わっていくはずです。
知ったことを
興味がある人にも
ない人にも伝える。
犬を好きな人にも
嫌いな人にも伝える。
みんなが味方に
なってくれなければ
犬達をこの社会の中で
守ることは出来ません。
彼ら犬達に出来なくて
私達に出来ることは
彼らのような犬達のことを
たくさんの人に
知ってもらうことだけなのです。