我が家には
三頭の犬がいますが
犬という動物との
過不足のない関わりを
学ぶには
バランスの取れた
多頭の環境を
体験することが
大切かもしれません。
人と犬が
一対一の関係ですと
閉鎖的な心理状態になりやすく
互いの欲求を抑える理由が
見つかりにくくなるため
本質の理解が妨げられます。
結果、
互いの我儘を許し合うばかりの
共依存の関係になりやすく
人犬共に心的なバランスの悪さが
生まれやすくなります。
大切なのは
人と犬それぞれが
信頼と尊重に基づく
自立しあった関係であること。
自立という言葉に
寂しさを感じる人が
いるかもしれませんが
しっかり、自立させることで
一層深い繋がりが
生まれるのです。
多頭という環境は
犬の群れの持つ
無言のルールを
肌で感じることが出来ます。
このルールこそ
犬達が求めているものであり
このルールの理解なくして
躾も教育も
ないのです。
ドッグランは
人間が犬を学ぶのに
とても良い場所です。
ほとんどの人は
ドッグランで
犬を遊ばせることに
一生懸命ですが
ドッグランで見せる
犬達の仕草には
飼い主である人間が学ぶべきことに
溢れているのです。
犬達には
上も下もありません。
優劣や
競争する意識もありません。
競争を見出し
望んできたのは
いつも人間の方です。
犬達が望む
穏やかな共生に
必要なものが
信頼と尊重であり
それを互いに
守り合うことが
ルールの本質なのです。
ご都合主義や
利己主義の心には
一番星は輝きません。
穏やかな共生こそが
私達が目指すべき一番星。
一番星が心に
見えていたのなら
道に迷うこともないのです。