病気を正しく

治療して行くために

医師がまず行うことは

「見立て」です。


病をいかに正確に「見立て」

いかに効率よく立ち向かうかは

たくさんの症例を

経験するしかありません。


とはいえ、

経験にあぐらをかいて

見立てを誤る場合もありますから

病に真摯に向き合うことこそが

一流の医師の証かもしれません。


私はもちろん

医者ではありませんが

犬の心的なリハビリに関わる際

過去に囚われず

目の前の犬の

「今」に注目して

犬の振る舞いを

注意深く観察し

犬の心理を察することが

犬の問題行動を紐解くうえで

とても大切なことだと

感じています。


少しでも早く

犬を問題から解放し

楽にしてあげたければ

可愛いや可哀想という

感情に囚われないことです。

 

犬が問題行動を

発動させるのには

心身のなにがしかの

過不足やアンバランスさに

端を発しているか

飼い主の側の心理的な

影響を受けている場合も多いです。

 

生まれながらに

アンバランスな犬はいません。

 

どうしたらいいかは

犬がすべて

教えてくれます。

 

犬の声なき声に

真摯に耳を傾け

人と犬それぞれの

問題の原因を見立て

臨機応変に対応することは

決して特別なことではなく

誰にでも出来ることです。

 

大切なのは

犬を信頼し

尊重すること。

 

犬の能力を疑う前に

自分の目が

「思い込み」や「決めつけ」で

曇っていないかを疑うべきです。

 

飼い主自身が

自らの行動を疑い

内省出来たなら

問題行動の半分は解決していると

言えるのではないかと思います。

 

こちらの見立てが

誤っていたり

的を得ていなければ

問題行動が

改善されることはありません。

 

そのことすら

犬達は私達に

教えてくれているのです。