以前、サンフランシスコに行った際
見学に行ったサンフランシスコSPCAとACC。
その時の様子は下記①〜③でご覧下さい。
先日行われた、
日本動物虐待防止協会主催の
動物と人の未来を考えるサミット
〜動物虐待のない世界へ〜では
サンフランシスコで現役の
女性警察官と裁判官の方も参加され
活発な意見交換がなされました。
とても印象的だったのは
「人が正しい行いを
するようになる前までは
悪いことをたくさんする」という言葉。
サンフランシスコに
現在のような
動物愛護の考えが
定着するまでは
今の日本とあまり変わらない
現状があったとのこと。
それが今のように
動物愛護の最先端の街として
言われるようになったのには
動物愛護を
一つの文化として捉えた
市民一人一人の意識の変化が
とても大きく
寄与したとのことでした。
ペットショップから
犬猫を買わない。
買わせない。
ということよりも・・・
ペットショップで
犬猫を買うことが
野蛮で
恥ずかしい行為だという
認知を促進させること。
幼いものに興奮し
ヨダレを垂らす様や
非道な欲望のままに
命をお金に変えることが
どんなに恥ずべき行為かに
気づくことこそが
人としての知性です。
いつの時代も
経済は私達の
「興奮」で
回っています。
どんな商品の
開発も販売も
いかに私達を
興奮させられるかに
かかっています。
ペットショップも
同じです。
期限付きの「幼さ」や
「可愛らしさ」で
売り切ることを
目指します。
私達は
様々な
目くらましの中で
興奮させられ
犬猫達を「買う」ように
仕向けられているのです。
日本の
ペット業界そのものが
客の知性や
犬猫動物達の尊厳を
冒涜し続けて
存在していることに
私達飼い主は
そろそろ
気付くべき時に来ています。
そして
これまでの
冒涜商法を
今すぐにでも
手放すという
決断を下さなければ
業界全体の未来も
従事者一人一人の
将来や生活も
ままならないんだということを
業界のトップは理解すべきです。
本当に必要なことは何か。
動物愛護の推進を
真に望むために必要なのは
感情論での賞罰ではなく
人間としての知性に働きかけた
対話と共感から生まれる
文化しかありません。
動物に対する
真摯な考え方そのものを
当然の文化として
定着させることを
一人一人が
目標にすることです。
女性警察官は
関係者に案内され
都内のペットショップに行き
ショーケースに並べられた
子犬達を見て
涙を流されたそうです。
多くの人が
その背景を理解し
その光景に
涙を流すようになったなら
ペットショップに
子犬は並べられなくなるのです。
知性と理性を
磨き続けてこその
人間です。
知性や理性を嫌い
感情に埋没して
興奮ばかりに
うつつを抜かせば
社会から
ハミ出し、疎まれ
人でなしになることは
とても容易いのです。
人間でいること
人として
幸せに生き切るには
どんな時も
心を平静に保つ強さと
こだわりを持たずに
楽しむ明るさを持つことです。
普通こそが・・・最上。
犬達はそのことを
ずっと昔から
私達に
伝え続けて
いるのですから。