先日、ポメラニアンのツナちゃんの
セッションに行って参りました(*^^*)
ママさんのお悩みは
ツナちゃんの
パパさんに対する吠えかかり・・・。
私が行くと普段の態度が
出ない場合が多い為・・・
事前に普段の様子を動画に
撮っていただき
セッション当日に
確認させていただきました。
お家にはツナちゃんの他に
四頭の小さいさんがいます。
そのうちの二頭は
預かりで来られてるとのことでした。
ママさんは
パパさんに対する吠えかかりを
保護犬にありがちと言われている
トラウマ的なものではないかと
考えられ対応に
苦慮されご相談下さいました。
一般的な話として
保護犬は正確な出自が
わからないことから
特に、人慣れしていなかったり
何かの問題を抱えている子に対して
保護した現状から想像した
ストーリーで
犬を理解して
しまいがちになりますが
こうした時に大切なのは
犬の過去の探索ではなく
犬の未来に
フォーカスして
現状の過不足を
調整していくことだと
個人的には考えています。
犬の過去に
人がこだわりすぎることは
現状の不安定な心理状態を
長引かせることにも
なりかねません。
犬の一生は短いです。
苦しんできた時間が
長ければ長いほど
その分
できるだけ早く
安定した心理に導く努力を
人は犬に施すべきだと考えています。
保護犬の扱い方に関して
トラウマやストレスという言葉を
多用される方がいます。
回避やマネージすることを
推奨する方もとても多いです。
もちろん、そうした方が
良い場合もありますが
そうでない場合もあると理解し
できるだけ臨機応変にバランス良く
経験を積ませることで
自信を持たせていくことが
安定した心理の獲得のためには
大切ではないかと思っています。
興奮が高すぎたり
低すぎたりする
不安定な犬は
そもそもの自信がありませんから
社会性も低くなりがちになります。
勘違いのないように
申し上げますが
ここでいう
「自信」や「社会性」とは
向こう見ずな
無鉄砲さではなく
平常心を保ち
理性的に行動できる態度を
身につけているということです。
時々、犬の社会性を
「フレンドリー」さで
測ろうとする人もいますが
真の社会性は
相手に対して
信頼と尊重を持って
適切な距離感を保てることです。
それを基本に考えれば
すぐにベタベタしたがる
人間の欲求自体が
犬の社会化を
阻む要因にもなり得ると
理解することも
時には必要ではないかなと
思ってもおります。
今回、預かりの子を含め
五頭それぞれみんな個性的で
賢く可愛い子ばかりでした。
小型犬いわゆる
小さいさん達は
大概、とてもすばしっこく
心理移動も早いために
興奮が習慣になってしまっていると
こちらの意思を伝えることが
難しい場合が多く見受けられます。
室内での問題では特に
問題発動の前兆行動の時点で
注意し訂正することが大切になりますが
すぐにテーブルの下や
物陰に隠れてしまうことが多いために
タイミングを逃しやすく
うまく、注意できたとしても
逃げ回られてしまうために
しっかり訂正しきれず
結果、好ましくない態度ばかりを
繰り返し学習させてしまうことに
なっている場合が多いです。
また今回のような
多頭飼育下での
問題行動に対しては
犬達の役割分担を見極め
口火を切る役の犬に
口火を切らせないよう
訂正をかけることが
一番大切になります。
犬達の役割分担には
年齢や性別、犬種などの括りは
あまり関係ありませんから
単純に誰が何に対して一番に
反応しているのかを
見抜く目を持つことが
大切になります。
室内での全権を
人間が掌握出来ていれば
問題行動の予防に繋がります。
室内での全権を
人が掌握していたなら
屋外での全権も
人が掌握出来るようになります。
最後に
お散歩の練習。
小さいさんには首輪やリードなど
可愛いものがたくさんありますが
気持ちに余裕を持って
お散歩に連れ出すためには
サイズのしっかり合った
道具であることが欠かせません。
首輪抜け、胴輪抜けを気にしながらでは
お散歩自体の質も下がりますし
犬の安全も保たれません。
見た目の可愛さよりも
手馴染みや使い勝手を優先し
既製品で合わないようなら
地味だったり
少々値が張ったとしても
サイズオーダーの出来る
長持ちするものを
個々に選んでいただけたらと思います。
また、散歩中の意思の疎通が
完全でないうちは
指先で指示が出せる
「普通の伸びないリード」をお勧めします。
ロングリードは
手首や腕での
アクションになりやすく
ピンポイントの指示が犬に伝わりにくいため
お勧めしません。
まずはお教えした
室内での小さな取り組みを
ご家族全員で同じ理解のもと
一頭一頭に対し
積み上げていただき
過度な興奮に犬達を晒すことなく
お家でのんびりくつろげる状態へ
犬達を導いていただくことを
お願いして
セッション終了と
させていただきました。
※
お散歩の歩き方は
犬の心理状態を表します。
後ろを歩くという形だけの追求ではなく
歩き方を整えることで
犬の心理を整えるのだと理解しながら
お散歩をしていただけたらと思います。
私としたことが・・・
私としたことが・・・
全頭揃いのお写真がありませんでした(ー ー;)。
新しい考え方に慣れるまで
大変かとは思いますが
是非、ご家族の皆様と楽しんで
取り組まれていって
いただけたらと思います。
また、お話を伺わせてください(^-^)。
ありがとうございました☆