収容される犬の中には
首輪をつけている子も多いです。

何故、逃がすような飼い方をしたの?
何故、探さないの?
何故、あなたはここに居るの?

「犬は迷子になっても
自力で帰ってこれる。」
こんな風に思っている人が
多いかもしれませんが
もはや、それは迷信です。

今の犬には帰巣本能が
ほとんどないと言われています。
稀に、迷子の犬が自力で家に
帰り着くといった話がありますが
そうした事例が
数少ないからこその美談です。

いなくなった犬を探さない人は 
ごく一部かもしれません。

そもそも、そんな人は
犬を飼う資格なんかない。
そんな風にも思いますが
犬をどんなに大切に思っていても
犬の逸走事故は
誰にでも
起こりうることでもあります。

首輪に迷子札。
マイクロチップの装着。
首輪抜けしやすければ
首輪を二本着けたっていい。
出来ることはわかっているのに
実際にやっている方は
そう多くはありません。
その代わりに
首輪は何だか可哀想…
そんな理由で首輪を緩くしていたり
サイズの合わないハーネスを
着けさせていたりする人は
とても多い。

一見愛情に見える対処が
逸走や事故の可能性を
押し上げます。

本当の愛情は
道具の良し悪しではなく
グイグイ散歩を
させないことを学ぶことです。

また、避妊去勢を徹底して
性ホルモンの影響からの
逸走や闘争反応を
排除することも犬を飼う上では
欠かせないことです。

逸走してしまった後に
出来ることは
本当に限られています。

犬を亡くすことも
辛いけれど
大切にしていればいるほど
愛犬の逸走や不明は
飼い主さんの心身を
想像以上に疲弊させます。

飼い主の元
帰ることが出来ず
傷だらけになる犬が
たくさんいます。

悔やんでも悔やみきれない
そんな思いをしないように
出来ることを
出来るうちに
しておきたいと思います。