私達は
需要に応えているだけだ。
それが彼らの常套句。
彼らの服も住む場所も
食べる物も
すべて
犬の苦しみから出来ています。
出産はどんな動物であっても
命懸けです。
犬がお金に見える。
それがブリーダーの本音です。
でも、一見おぞましく感じる
その感覚は
犬とお金を一度でも
引き換えたことがある人なら
誰でも持ちうる感覚かもしれず
やもすれば
人間すら売り買いしかねない
価値観を持ちうるところが
人間の欲の怖さです。
子犬や赤ちゃんを
舐めるように抱きしめて
大好きと言って
はばからない人が時々いますが
その後ろ姿に
おぞましいものを
感じてしまうこともあります。
幼さを執拗に愛するのは
愛情ではなく
欲望の表れです。
愛情があれば
その成長を喜びますが
欲望は、対象の自立や成長を
望みませんし
許しませんし、助けません。
犬に社会のルールを
教えてあげる必要性も感じません。
いつまでも赤ちゃん扱い。
たとえ、それが
純粋な愛情だったとしても
犬の成長を
受け入れることがないまま
犬の寿命を迎えてしまえば
耐え難いペットロスに陥る可能性は
計り知れません。
犬を巡る
私達人間の
恥ずべき欲望。
それを彼らは
熟知しているのです。