犬達の心理は
犬達のこうしたやり取りに
常に秒単位で移動していきます。
スローモーションで撮影した
犬達の様子をご覧頂き
犬達が何を見て
どんな風な
ボディーランゲージを出して
コミュニケーションし合っているか
観察してみて頂けたらと思います。
こうした時一番大切なのは
犬の出す空気感や
犬の群れが醸し出す
全体の雰囲気を感じ取ることです。
犬達の興奮や緊張の度合いに
人は常に注意を払い
それらが高まる前に
早いタイミングで介入し
犬達に穏やかさを
求める続けることが
犬と接する人間の務めです。
犬達の心理を正しく理解し
その変化を感じ取ることは
ただ、楽しいだけでなく
人と犬双方の安全を
守ることに繋がりますm(_ _)m。
※なぜか貼り付けられないので
YouTubeで…(^_^;)
それぞれの犬の尻尾の動きや角度
身体や顔の向き
目つきや息遣いなど
個々の犬の仕草が互いに
そして複合的に
呼応し合う様子をご覧下さい。
シェパードのルイスと
白いラブラドールさんの動きに
注目して下さい。
ラブラドールさんの尻尾が
ずっと高々と上がっています。
普通であれば
他の犬から
警戒される形ではありますが
耳を後ろに引くサインを出しながら
絶妙なタイミングで
ルイスと直接的に
視線がぶつからないようにして
お互いの匂いを嗅ぎ合います。
他の犬達もそこへ混ざるものの
ラブラドールさんは
慌てることなく対応しています。
ラブラドールさんは
犬達に対して
比較的近い距離感でいます。
通常、犬同士の距離が
近ければ近いほど
犬同士の緊張や興奮は
高まりやすくなりますが
このラブラドールさんに関しては
犬達に囲まれながらも
身体を強ばらせることなく
しなやかな動きを保てているために
緊張感の高まる場面を上手く
クリア出来ているのがわかります。
そうした一連の態度を認め
ルイスはラブラドールさんを信頼し
その存在やスペースに対して
尊重を示す
ボディーランゲージに
変化していくのが見て取れます。
最後、ラブラドールさんは
犬達が密集した流れのまま
トイプードルさんと視線が
対峙してしまいます。
すると双方の緊張感が高まり
身体が強張り
動きが止まりかけた瞬間
トイプードルさんに一喝され
その場を飛び退いているのが
わかります(^_^;)。
動画2
犬同士の遊びスイッチが入る瞬間。
互いを信頼し尊重し合わなければ
こんな風に遊ぶことは出来ません。
また、この後
どちらかが過度に興奮し過ぎれば
信頼も尊重も失いますから
楽しい時間は終わります。
そうしたやりとりを
繰り返すことで
程良い距離感や間合いを犬達は
常に学びあっています。
まだ慣れない相手とは
至近距離の直接的なワンプロではなく
相手のスペースを尊重しながら
一緒に駆け回ることが多いかもしれません。
動画3
たくさんの犬達が
それぞれ様々な
シグナルを出しています。
まずは一頭一頭が
何を見ているか
どんな様子で見ているか
それに対して
相手の犬は
どんな様子を見せているかなどが
見どころになります。
信頼関係が出来ている
犬達は互いのボディーランゲージを
読み合うことに
夢中になりますから
いたずらに
吠え合うことはありません。
犬は群れの一員でいることで安定し
安定した群れに所属することで
さらに安定します。
身の危険や過分なストレスがなく
群れが人により統制され
個々の犬の興奮が
しっかりコントロールされ
安定していれば
どんなに多頭であっても
犬の群れは
基本的にとても静かです。
この「群れ」というのは
犬にとって人間も含まれます。
信頼と尊重が保たれながら
行動を共にする仲間の集まりが
犬にとっての「群れ」なのです。
犬達のこうしたやり取りに
目が慣れてくれば
犬の心理を理解することは
そんなに難しいことでは
ありません。
是非楽しみながら
理解を深めて頂けたらと
思いますm(_ _)m。