数年前に旅行で訪れた
阿蘇が日に日に
大変なことになっています。
あの時、会った人々や
動物達を思うと
ただ、ただ鼓動が逸ります。
他の災害の時と同じように
動物を連れて逃げた方達は
車や屋外のテント暮らしが多いようですし
地震の際に屋外に逃げたり
逃げる時に逸れてしまったりしている
動物が多いようです。
災害時、法律で同行避難を定めてあっても
現実的には何の保証もありません。
私自身、犬や猫を全頭連れて
避難所に行けるかと問われれば
その時の状況を判断しなければ
はっきりと決めることなんて
出来ないのです。
大切なのは
人の邪魔にならないこと。
動物を連れていることを
理解してもらうために
動物を連れていない人の気持ちを
理解して行動すること。
いざという時に
持って逃げられるのは
命と絆のもたらす
強い気持ちだけです。
人間のライフラインは人間です。
犬のライフラインも人間です。
犬は私達人間から
食べ物を得てきたために
人間のゴミは漁れても
食べるための獲物を
仕留めることは
ほとんど出来ません。
犬にとっては
人間からもたらされるものが
すべてなのです。
それは、人間にとっての自然のように
抗えないものであるのです。
犬との防災訓練は
日頃からのお散歩です。
平時に出来ないことは
有事の時には、もっと出来ません。
飼い主の冷静な判断も
普段からの
心掛けにかかっているのです。
テレビ画面に
刻一刻と映る現実を
他人事ではなく
自分事として
いかに捉えるか
被災された方達の向こうに
いかに自分自身を見出すか。
身近な人との繋がりは
時に法律よりも
強くその身を守りますし
その反対も然りなのです。
他者を思うことでしか
自らを救う道はありません。
災害を目にするたび
自問自答する
日々を過ごしています。