小さかろうが大きかろうが
犬種がなんであろうが
犬は犬。
犬に良いも悪いもないのです。
時々、自分の家の犬は平気だけど
他の家の犬は苦手という人がいます。
おそらくは
他人の家の犬に苦手意識を
持つような経験があるのだと思います。
考えるべきは
それが何故かということです。
他の家の犬に問題があるから
そうなるのでしょうか?
おそらく
答えはノーです。
犬に対しての正しい知識は
万国共通です。
ですから、正しい知識を持っていれば
どんな国のどんな犬に対しても
その状態を冷静に判断し
犬の嫌がることをせずに
接することが出来るので
よほどの事情がない限り
問題行動は出ないはずなのです。
どんなに長い間
犬を飼っていたとしても
正しく犬を
理解しているとは限りません。
正しい知識がなく
犬に対する真摯な学びがなければ
自分の欲求と善意を混ぜた感情で
犬と接してしまうために
犬の地雷を不用意に
踏んでしまうことになるのです。
自分の家の犬は
同じことをやっても
嫌がらないのに…
喜んでくれるのに…と
思うことがあるとしたら
自分の犬のサービス精神に
甘えているのかもしれないと
自覚した方が良いかもしれません。
人は十人十色の態度で
犬と接しますが
人も犬も本来尊重し合うべき
ラインがあります。
まずは、そのラインを学び
過不足のない態度を身につけること
個々の性格への対応はその後の
肉付けとして考えるべきことなのです。
本来の骨組みが
わかっていなければ
あるべき姿に導くことは出来ません。
「しつけ」という名の元に
対症療法的な
好き勝手な肉付けだけに頼れば
得体の知れないモンスターを
作り上げてしまうことになるのです。
犬に対する深い理解が身につけば
自分の犬、他人の犬なんて考えは
持てなくなるはずですし
自分の犬でも、他人の犬でも
どんな場合に置いても
犬を悪く言うことは
一切出来なくなります。
犬は犬でしかなく
犬を率いる
飼い主や人間の側の意識と
飼い主同士の健全な信頼関係こそが
回り回って犬全体を守ることに
繋がっていくのだと
理解出来るはずです。
自分の犬、他人の犬という
小さな考えが差別を生み
犬を飼う者同士の
健全な関係を
大きく阻害する要因になり
思わぬ事故に
つながることもあるのです。
犬は人間の所有物ではありません。
どんな犬も
今を共に生きるものとして
尊重されるべき存在であります。
他者に対して尊重なき者は
その者自体が
尊重に値しない存在として
みなされるのは
犬の社会も
人間の社会も同じことなのです。
犬にツケを払わせる飼い方や
犬の愛情に
漬け込むような飼い方を
していないか自問しながら
差別なき共生の道を探ることが
私達人間にいま
求められているのですm(_ _)m。
一飼い主としての
自戒を込めてm(_ _)m。