先日、動物取扱責任者研修に
参加して参りました。
なぜか、杉並公会堂(^_^;)。
約3時間の研修です。
この研修に来るのは
主に、ペット業界で働く人達。
生体を販売、繁殖している人達も
席を同じくしています。
繁殖を生業としている
ブリーダーさんの中には
きちんとしたルールと配慮の元
お仕事をされている方もいますが
そうした方のあるべき姿が
かき消されるくらい
素人ブリーダーが多いのも
日本の由々しき現実であり
そうした流れを後押しするのが
オークションと呼ばれる
ペットの「競り市」の存在です。
競り市へ繁殖業者から
持ち込まれた犬達は
個々の犬の出自や
月齢も問われることなく
生体小売業者へ転売され
全国何万店舗というペットショップから
順次、消費者に供給されていきます。
もし、売れ残ってしまったら…
その末路はご存知の通りです。
業界の中を右往左往する血統書は
もはや紙切れ同然であり
お金でなんとかなる世界。
無論、それがつくだけで
高く売れる可能性が高くなります。
動物愛護法は
大企業の経済活動を守るために
骨抜きにされています。
せめて、生体販売の
認可のハードルを上げ
罰則規定ありの
厳しい繁殖水準を設けない限り
犬のみならず
あらゆるペットの命は搾取され続け
繁殖業者はボロ儲けです。
様々な弊害を生む業態を
一括で一掃可能な法律を
私達は望みますが
国からすれば
どんな悪徳な業者も
国民の一部であり、
政治家からすれば
どんな悪徳な人間も
有権者の一部です。
生体販売を生業にしている人々にも
生活があるという建前を振りかざす
巨大なペット業界を敵に回したり
結果的に膨大な失業者を出す可能性もある
法律を通すことには
国や政府は元々及び腰なのです。
業界の自助努力に
任せるという
まやかし。
だからこそ
利権の絡まない
良識のある庶民一人一人が
横の繋がりを大切にしながら
理解者を増やして行くしかないのです。
この研修会場に集まった人達同様
私達一人一人の考えなど
国からすれば十派一絡げなのです。
ですから、研修内容も
どの業種にとっても
当たり障りないことばかりが
繰り返されます。
こんなに関係者が
集まっているのですから
生体を扱う人達には
別枠でギッチリ
研修を受けさせるようにして
それ以外の人達で
動物愛護の意識向上や
草の根の意識を共有する場に
していけたなら
年に一回、全国各地の都道府県で
人を集める研修の場が
もっと有意義なものになるのにと
思ったりするのですm(_ _)m。