犬の社会は
イエスかノーか、有りか無しか。
とてもシンプルでわかりやすい世界。

信頼と尊重の
ルールに従っている限り
特別に褒められることはありませんが
何も言われることなく
仲間から存在を許容され
安全が確保されます。

しかし、ルールから外れた瞬間に
追及を受け訂正を求められ
もし、わからなければ
排除される世界です。
そこには過去や未来も関係なく
ただ、その瞬間の
態度や様子を問われるのです。

「瞬間の連続」が「時間」です。
そこに愚痴も言い訳も存在しません。

犬の社会は人間社会よりも
ずっとシンプルであり
厳しい社会です。
頭でわかっているけど
出来ないなんてことは
あり得ませんし許されません。

昨今の人間社会は
「厳しさ」に厳しく
中途半端な優しさが蔓延しています。
本当の優しさは
厳しさの中にあります。

厳しくするには
心身のエネルギーが必要です。
厳しくあるべき
教え諭す側の
エネルギー不足、理解不足から
本来、助かるものすら助けられない
意外に不親切な社会です。

ならぬものは
ならぬのです。

それは、人間の社会も
犬の社会も同じです。