「リーダーシップ」と聞いて
どんなことを想起しますか?
力強く、先頭を切るような
イメージを持たれる方が
多いかもしれませんが
真の「リーダーシップ」とは
最大級の「フォロワーシップ」
ではないかと思っています。
一人はみんなのために
みんなは一人のために
働き合うことが社会の基盤です。
犬を理解する時
どんな犬も潜在的に有している
「群れの心理」を理解していないと
犬という動物の心理に
近づくことは出来ません。
この群れの心理の成熟こそが
犬の社会性の後ろ盾になります。
犬の群れにとって
最大の敵は
自滅的な
群れの興奮状態です。
オオカミは
捕食のために
強いリーダーを求めますが
犬にとって一番大切なことは
人間との協調であり
本能が優位に働く
興奮状態は
群れの混乱に繋がるために
忌み嫌われる状態なのです。
たった一頭の興奮が
群れ全体の
混乱の呼び水になりますから
興奮状態の一頭に対して
群れ全体が
反応するのはこの為です。
どんな場面に置いても
犬の心理状態を下支えする為に
毅然とした穏やかさで
犬達からの
「信頼」と「尊重」を得て
その場に必要な指示を
提供出来る者が
リーダーと呼ばれるに値する
存在であり
犬にとっての人間は
すべからく
そうした存在でなければ
犬達の望む安寧な世界は
築けないと個人的には
考えています。
危機感と思いやりと信念を持ち
すべきことに
率先して取り組むこと。
それこそが
群れの安定に必要な
リーダーシップの
第一歩と
考えている次第です。