今年になって
「ドッグトレーナーになりたいのですが…」
というご相談を
何人かの方からいただきましたが…
あらためまして
正確に申し上げますと
私はドッグオーナーインストラクター(^_^*)。
飼い主さんのトレーナーです。

「こちらの都合に合わせて
                 犬を訓練し努力させる」のが
ドッグトレーナーなら
「自分の飼い犬のプロ」として
飼い主さんを訓練し
「正しい知識を持って
         真摯に犬と向き合える人」に
なってもらうことが
私の考えている
ドッグオーナーインストラクターの仕事です。

使役犬はともかく
家庭犬にとっての
最良で最善のトレーナーは
飼い主さん自身です。
昔から
トレーナーになるには
若い頃から
訓練所に入所したり
スクールに通わなければなれないと
考えられていましたが
そもそも、犬は生き物ですから
マニュアルなんてありませんし
目の前の犬を
つぶさに観察する以上の
教科書はありません。
そうしたことを勘案すれば
共同生活者である
飼い主さんに勝る
トレーナーはいないと
改めて思うのです。

そもそも、私は
人間にとって
犬を従わせることに
特別なことは
何も必要ないと
思っています。

なぜなら
様々な手法や考え方
学校や
まともな言葉なんて
存在しない遠い時代から
私達人間と犬達は
共に支えあい
生きて来たという
歴史があるからです。

絶対に伝える。

この強い気持ちがあれば
コマンドや言葉を超え
時代や国を超えて
繋がることができるのが
犬という動物であり
それこそが
人と犬の真実なのです。

日本は資格ビジネス大国です。
トレーナーと名乗るために必要な資格は
想像以上に簡単に取れます。

高いお金を払って
学校に通い
何冊ものテキストを勉強したりするより
飼い慣らされた犬を相手に
テクニックの練習を重ねるよりも
もしも、可能であるなら
犬を飼える家に引っ越しをして
是非、保護犬を迎えて
共に学び合い暮らすことを
お勧めします。

我が家には
三頭の保護犬がいますので
分厚い三冊の教科書と毎日
向き合っているようなものです。

彼らが老いて亡くなるまで
さらには私が死ぬ
その瞬間まで
彼らへの問いかけや
学びは続くでしょうから
そういう意味で言えば
私は一生半人前なんだと
思い至っている次第なのです。 

犬の問題行動のほとんどは
人間の側の知識不足や
問題行動に由来しています。

悩める飼い主さんの心を支え
チカラになることこそ
その向こうにいる
犬達を助けることに
繋がっていると考え
日々精進に邁進しておりますm(_ _)m。