ただいま
ルイス地方
ものすごい雷鳴が
轟いています。

こんな日は
正直とても
気持ちが重いです。

我が家には
犬が三頭
猫が二頭。

この子達と外暮らしの犬や猫達と
どんな違いがあるのだろうと
考えてしまうのです。

いまは、屋根の下で
安穏と暮らしている彼らですが
もし、何かのはずみで
逸走し私達と逸れてしまったら…
そこには、とんでもなく
厳しい世界が広がっているのだと
ふと気付くと
私は一匹の何者かになって
そのヒリヒリする厳しさを
肌で感じているのです。

生きるか死ぬかの
コンクリートジャングル。

敵はライオンやヒョウではなく
大きなトラックやバイクであり
昨日まで優しかった人間達が
何故か恐ろしい顔で
追いかけてきます。

食べ物はどこにも
落ちていませんし
暑い日には
飲みたい水も少なく 
寒い日に
温まる術はありません。

もしも、人間が
サバンナに置いて行かれたら
眠ることさえ
儘ならないでしょう。

けれど彼らは
来る日も来る日も
あのヒリヒリとした
厳しさのなかで
眠りについているのです。

動物と本当に
心を通わせられるということは
動物達から見た
人間社会が見えることかなと
思ったりします。

いま外は雨です。

この家は
激流の中の浮島のようなもの。
この家から
一歩外に出たら
そして、一歩間違えて
走り出してしまったら
彼らは、
あっという間に溺れてしまう。

いま外は雨です。

外暮らしの野良犬の
いつも見かける野良猫や
最近生まれたばかりの
あの子猫達の
数え切れない
鼓動や鳴き声が
雨音とともに聞こえてくるようで
遣り切れない気持ちに
押し潰されそうになります。

私達人間は彼らを
この社会に招き入れました。
その時点で
彼らには感謝しかないのです。


こちら側に来てくれて有難う。
私達と出会ってくれて有難う。
そして、私の側にいてくれて有難う。


動物達にとっては
住み辛いばかりの
この社会のなかで
私達との暮らしを愛し
努力を重ねてくれている。

有難う。
そして
抱えきれないくらいのゴメンね。を
私は今日も
繰り返し続けています。