あの瞬間

あなたは世界に
散りました。
 
だから
わたしは
この世界で
触れるものすべてに
あなたを感じ
感謝と慈しみを持って
生きることが出来るのです。
 
いのちは巡るものです。
あなたは明日
雨になるかもしれないし
芽吹きを迎える命に
なるかもしれません。
 
わたしはおそらく
昨日とは
少し違うわたしですが
それはきっと
悲しむべきことではないと
知っています。
 
あなたのいのちが
散りばめられた
この世界を
あなたを想うように
生きていきたいと思います。