家の中に犬がいることが
当たり前になってきた昨今
犬達の無垢な魂に癒され
我が子のように愛情を注ぐがゆえに
犬に対して、自身の感情を過度に反映させた
接し方を好む人が増えています。
それは、裏を返せば
本来の「犬らしさ」や
「犬のニーズ」を無意識にではありますが
無視した接し方になっている場合が多く
その結果、思いがけず
犬の問題行動(ストレス反応)を引き出してしまう・・・
これこそが「擬人化」がもたらす弊害です。

愛犬は家族の大切な一員ですが
「犬」なのです。

命あるものは役割の違いこそあれ
平等に尊く
生きとし生けるものに
上下はないのです。
人間が人間らしく生きる権利があるように
犬には犬らしく生きる権利があるのです。

こちらの感情を押し付けているばかりでは
人の子供だってグレてしまいます。
犬だって同じなのです。