犬と一緒にお散歩や外出する時
一番心配なのは「首輪抜け」です。
飼い主さんの心情として
ワンちゃんの首輪を苦しいだろうからと
緩めに付けている方がとても多いですが
これが、首輪抜けのほとんどの原因です。
首輪抜けで怖いのが
普段どんなに大人しく言うことを聞く子であっても
突然の「首輪抜け」で
「慌てる飼い主さん」に「驚いた犬」が逸走と言うパターン。
例えば、モナコちゃんが付けていた首輪は
ハーフチョークと呼ばれているもので
モナコちゃんのようなミニピンの子や
イタグレの子達のように、
首が細く長い子がよく付けています。
そもそもが、ネックレスのように
ユルユルな形状なのに
元のサイズ自体がさらにゆるいものを
ワンちゃんに着けている方がとても多いのです。
ハーフチョークは調節可能なものより
きっちりと首のサイズに合わせ
オーダーしたものでないと
なかなかピッタリのものは見つかりません。
調節可能なものの多くは、気付かないうちに
首輪の部分が広がっていたりすることもあって
「首輪抜け」の危険性が増すのです。
ところで、「犬の装具」には
それぞれに様々な賛否両論があります。
あれを使ってはダメ・・・・
これを使うのが一番・・・・
個人的には、犬の装具に限らず
どんな道具も使い方次第!!!だと思っています。
屋外での、首輪とリードは
犬の生命を安全に守るための命綱です。
犬にとって何が一番「かわいそう」かを冷静に考えた時
「首輪のきつさ」よりも
「首輪抜け」したその先に
「犬のかわいそうな事態」があると思っています。
ちなみに、我が家の犬達が散歩で使っている首輪は
世間では常に賛否が大きく分かれます。
それは、良かれと思って
使用していたはずの「犬の装具」で
犬に怪我を負わせてしまう人がいるからです。
もしそんなことがあったとしたら
それは、「犬のチカラがすごい」のではなく
使い方が「完全に間違っている」時です。
犬の「怪我」は結果的なことです。
問題なのは怪我以前に
「引っ張り防止の犬の装具」を着けさせているのに
犬の「引っ張り」を成功させてしまい
犬の心理を見過ごしたうえに、
間違った使い方で使用し続けたことです。
正直、失敗は誰にでもあります。
しかーーーし!!
失敗したからと落ち込んでいても何もかわりません!
正しい使い方を学び直して
間違いを改め取り組めばいいだけです。
大切なのは、その失敗をどう活かすかです。
よく分からないまま、道具に頼ることも
よく分からないまま、
自分の感情で犬のQOLを判断することも
結果的に自分の犬を
「かわいそうな犬」にしてしまうことになるのです。
飼い主がそれまでの無意識な行動習慣や
道具の間違った使い方に気付いた瞬間から
その犬は「幸せな犬」として
穏やかな眼差しを私達に向けてくれることでしょう。
ちなみに、
我が家の犬達が使っている首輪は
皮膚への接触が「線」ではなく、
犬の口の中を模倣した
「点」の刺激であることが特徴的な首輪です。
「皮膚の表面の感覚、
表層器で刺激を
受け止められやすい仕組み」のために
刺激が早い段階で犬に届き
その奥にある、
「大切な深層部の気管を痛めずにすむ」
というものであります。
また、普通の首輪よりも
その形状から首輪抜けしにくいとも言えます。
見た目の厳つさより
はるかに犬の身体には優しい仕組みになっています。
ルイスに使っているものを試しに
猫大臣と一緒に試して見た感想は
「ん????おもってるほど痛くない?!
ツボを押される感じ???」(・ω・)。
小型犬や、首が細く、頭が小さい子で
引きの強い子はとくに
「気管虚脱」などになりやすいため
チョークチェーンのように
「線の刺激と音で伝える仕組み」のものより
お勧めしたいところでありますが・・・・
まずはどんな道具も
その使い方を「かわいい我が子の為に」
しっかり学ばれてから使用されることを
固くお願いいたします。
使いこなせるスキルがあってこその道具ですから
「これで問題解決!」なんていう
魔法の道具は絶対にないことをご理解ください。
ちなみに、チョークチェーン。
猫大臣と共に試してみましたが
少し動かしただけで
「痛たたた!!!」
「こっちの方がキツイね」と同意見でございました。
繰り返しますが
どんな道具も・・・
「犬に穏やかさを学ばせるためのきっかけ」に過ぎません。
どんな道具も・・・
「間違った使い方をすれば」犬に怪我をさせます。
そして、どんな道具も・・・
使い続ければ「犬は慣れて行きます」。
道具は人が使うものです。
だからこそ、人がきちんと学ぶことは
犬に対しての礼儀です。
所詮、道具は道具です。
本来は道具に頼らず、
いかに安全に楽しくお散歩出来るようになるかが
最終的な目標でなければなりません
頭も道具も使いよう・・・。
自戒を込めて。