命あるものの願いは
生命の安全が第一。
動物は、食べるために生きるのではなく
生きるために食べる。
だから、食べられなくなる環境や精神の不安定さは
命の危機を示すとも言えるのです。

生命の安全と精神の安定
生命の危機と精神の不安定。

犬達の抱える様々な問題行動は
与えられた環境の中で
生き抜くために編み出した彼等なりの手段であり作戦です。
安心安全な暮らしで、
穏やかな精神状態を獲得していられたなら
問題行動は起きていないはずなのです。

生活の何処かに過不足があり
何かがアンバランスで、アンフェアなのです。

犬は環境を変えることは出来ません。
犬は与えられた環境の中で、精一杯生きる為に
必死に「問題行動」によって
様々な肉体的、精神的なバランスや秩序を
保とうとしているのです。

人の言う「問題行動」は
犬にしてみたら「生き抜く術」…
犬のそんな「不自由」さを解消するためには
その犬がどんなニーズを抱えているか
バランスを取り戻すためにはどうすればいいかを考えつつ
犬と生活していくことが大切なのだと思うのです。