我が家にココアが来て約三ヶ月。
そして、今月でおそらく一歳になったココア。
まだまだ、人に対して
腰が引けてしまいますが
それでも、家に来たばかりの頃よりは
かなり良い感じになってまいりました。

ビビりん克服には時間がかかって当たり前!
大切なのは、ビビる犬の姿に飼い主がビビらないこと。
ビビりん菌を増幅させないように
「優しい慰め」は厳禁です。
「大丈夫だから、しっかりしなさい」と
肝っ玉母さん風で頼もしい感じでお願いします。

「ビビり」とひとくちに言っても
色々とあります。
人に対してなのか
犬に対してなのか
はたまた、その両方なのか
物や場所に対してはどうかなど
その組み合わせは、犬によって様々です。

ココアは、主に人。
たまに、物や場所…
これは経験値が足りないだけなので
折につけ社会科見学させるしかありません。
基本的に
見えるものに対しての
好奇心は強いので
それを拠り所にして
ココアの世界を拡大中。

その反面、犬には強気なココア。
喧嘩を吹っかけたりはしませんが
人にはビビりなのに
犬が大好き過ぎてしまうバランスの悪さに
ルイスのお説教が炸裂します。
私に対しての信頼がつくまでは
ルイスにある程度任せていましたが
最近は、こちらへの意識と信頼が出来てきたので
ルイスが説教を始める前に
ココアの態度を改めさせているので
以前にも増して
三頭で穏やかに散歩が出来る様になってきました。

ココアは、パニックになるタイプとは違うために

普段の生活の中で
いかに経験を積ませ、学ばせられるか…。
例えば、車の通りの多い所や人混みに行った時に
ココアにとって何が怖いのかを考えます。
こんな時、思い出すのは
自分が運転免許を取ったばかりの頃に感じていたこと。

運転席から見える、人や車や様々なものが
自分に向かって来るのではという錯覚からの恐怖心。
冷静に考えればそんなことはないのに
なんだかとても怖かったのです。

ようは…緊張から来る、自意識過剰なのです。

これを無くすには、誰も自分を気にしていないということを
実感として認識すること。
まずは、「無関心な人の群れ」に慣らすこと
そして、時々「犬を連れた人の群れ」に会わせること。
それらの頻度を少しずつ逆転させていったりして
「人」そのものに対しての抵抗感を下げて行きます。
ココアにとって
「自分に関心のある人」というのは
一番ハードルが高い相手です。

残念ながら、猫大臣がこれに当たります^^;

猫大臣が着替えるたびに
ココアがビビるので
猫大臣は悲しそうです。

いつも、仕事でいないので
時間がかかっておりますが
休みの日には、ココアだけを連れて
猫大臣にお散歩に行ってもらい
ボールなどでたくさん遊んでもらいます。

信頼は遊びを通して育まれます。
楽しく遊ぶには
「息を合わせること」です。

人間の子供ともそうですが
子供の「息」に合わせて遊べる人
遊んでくれる人が子供は大好きです。

ひとり勝手に盛り上がっている人には
犬も子供もシラケるだけですのでご注意下さい。

遊びのなかで信頼を勝ち取り
ちょっとだけ調子に乗らせて
正すタイミングをあえて作り
それをしっかり正すことで
尊重を学ばせていきます。

信頼と尊重は
精神を安定させるための両輪です。
バランスが命。
バランスの悪さをどうにかしてくれという
犬からのメッセージが
問題行動として現れるのです。

怖かったり、困ると
逃げ惑い、つい吠えてしまう態度から
とりあえず座って静かに
事態を観察するという態度を学習中のココア。
「困ったら」「座る」の繰り返し。
少しずつ、頑張ります。
手間暇こそが愛情です。