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先日「お詫び」という記事をアップするきっかけになった記事を
精査し、追記のみ・・・ほぼノーカットで再掲載いたします。
思いがけず、不快な気持ちにさせてしまった方達に配慮し
一時的にアメンバー限定にさせて戴きましたが
誤解が誤解を呼びかねない状況は
とても不本意なので、言葉を精査し直し
不足を追記した上で再掲載させて頂くことにいたしました。
個人的な経験に元ずく
一般論として読んでいただけましたら幸いです。
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私は・・・
「噛まれる」のは嫌です。
「吠えられる」も嫌です。
犬は穏やかで
本来、静かな動物です。
私は犬が好きですが
犬の無礼な態度は嫌いです。
犬は犬が好きですが
しかし、無礼な態度は嫌われます。
噛む犬も吠える犬も
生まれつきではありません。
そういう行動を取らざるを得ない
ストレス(ニーズの不足)を現状、抱えているのです。
だからって可哀そうとは思いません。
その犬がどうこうというより
その犬のニーズを満たし
行動を変えさせればいいだけなので
可哀そうとは思わないのです。
それよりも、
その犬の行動の裏にある
犬の持つストレスに気付けない
人間の鈍感さ、無意識な回避思考が嫌なのです。
どんなに、心を砕いて犬と向き合っていても
その方法が、間違っていたり見当はずれだったりしたら
その努力は実を結ばず
人も、犬も途方にくれてしまうだけなのです。
私はそんな人や犬達の力になりたい。
問題行動の改善には、問題行動をあえて露出させ
その犬にそのやり方は通用しないことを伝えることが
初めの一歩になります。
これには、犬を読む能力が必要なのです。
犬のストレスに気付き
人間が行動を変えることでしか
犬の行動の変化は望めません。
何故なら
問題視される犬の行動の大半が
人の無知や無意識な行動によって
学習させてしまった結果だからです。
知らないことは知ればいいだけです。
知らないことを責めるつもりはまったくありませんが
知ろうとしない態度には
厳しいことを申し上げることもあります。
まずは、犬の欲求を正しく理解し満たすこと。
犬の性格やそれに至る背景のストーリーを
呪文のように犬に自分に言い聞かせ
自分のこれまでの犬への態度や
目の前の問題を棚上げして
無意識に楽をしたがるのが
私を含めた人間のありがちな心理です。
これは、犬に限った話ではなく
一般的な様々な問題を前にした時でも同じ事が言えます。
子供のオムツ問題と一緒かもしれません。
子供にとっては一刻も早く不快感を覚えて
オムツ生活とさよならしたいところですが
親は、洗濯の煩雑さから布オムツから紙オムツに乗り換え
果ては、子供の粗相を気にしすぎる又は様々面倒くさいあまり
オムツが外れないことに抵抗を覚えなくなる・・・。
本来、どうあるべきかはわかっていても
めんどくさいから
忙しいからまぁいいかになってしまう・・・。
子供は何もわからず、オムツが当たり前になっていく。
親もそのうち成長と共に
子供は勝手にトイレに行くだろうと都合よく考えて
教えるべき時を逃し
結果、子供は成長を阻まれる。
人にしろ、犬にしろ問題行動を変容させるには忍耐が要ります。
犬は極々当たり前に
子犬に忍耐強く、本気で都度教えきります。
駄目なものは駄目。
これを貫く我慢を犬は惜しみません。
なぜなら、それは大なり小なり生き死に関わる事だからです。
犬の行動を変容させるには
犬という動物を正しく知り
犬に必要なニーズをまずは満たすことです。
ニーズとは、運動と規律・ルールです。
そのニーズを満たすことで「信頼」と「尊重」を得るのです。
これは、車でいうところの両輪なのです。
どちらか一方では、必ずひずみが出ます。
勿論、「愛情」も大切です。
しかしながら、与え方次第では
毒にも薬にもなります。
例えるなら
その両輪(「信頼」と「尊重」)をきちんと整備して初めて
楽しいドライブ(「愛情」)に出かけられるようなものと言えば
解りやすいでしょうか。
リハビリは
この三点をいかにバランスよく与えるかにかかっています。
愛情だけで溺れさせる事は
容易いだけに
この三点のバランスを常に意識していくことが大切なのですが
飼い主さんにとってはこの愛情を後に回す考え方が
一番初めの越えねばならないハードルになる場合が多いです。
問題のある状態は人間にとって不都合なだけではなく
犬にとっても不健全な状態なので
問題行動が出ないように
マネージしてやり過ごすということは
病気を見て、見ぬふりをするようなものなのです。
触り方、餌のやり方で問題が出るのではなく。
犬に解消されていない問題があるという事実に目を向け
問題を解消するためにどうするべきかを考えなければ
本当の犬の心の平安は得られないと思うのです。
全ての犬には噛む能力があります。
ですから「噛む」=「駄目」ということではないのです。
しかし、多くの犬はその手段を使わずに
人と共生することが出来ています。
それは、なぜか。
それを考えるべきなのです。
なぜ、「噛む」という選択を
その犬はするのかを分析し
正しい選択を犬が出来る様に
一つ一つのステップを
その子の程度に合わせて
加減し刻んで前進させることこそが
犬のリハビリなのです。
こうしたリハビリの成果は、
取り巻きの人の知識と忍耐にかかっています。
焦りは禁物。
「噛む」行動の瞬間「まで」を分析しましょう。
「吠える」行動の瞬間「まで」を分析しましょう。
その犬の過去や未来の物語ではなく
目の前の犬の事実を受け入れ
その犬のバランスをいかに整えるかを考えること。
犬に必要なしつけは特別なモノではありません。
いかに人との生活に馴染ませられるかなのです。
あなたは犬から「信頼」と「尊重」を得られていますか?
その二つを得るためにはニーズを満たすとともに
「毅然」と「穏やか」な態度で犬と向き合うことです。
その態度がなければ、
逆にそれらのニーズを満たすことは容易ではないのです。
人は自分をありのままに
見つめることが不得意な動物ですが
犬はあなたをありのままに映す鏡のようなものなのです。
あなたの取るべき態度は犬達が教えてくれます。
態度を固定化せず
色々変容してみるのです。
思い込みに縛られず
試行錯誤することで
一頭一頭の気持ちに近づき
信念を持って
新しい一歩を踏み出させること。
犬は不自然なものは受け入れません。
あなたの心がその瞬間
怒りや悲しみ興奮や戸惑いなどに縛られず
自然体であることが何より大切なのです。
それを犬は嫌います。
物質的な変化はなくとも
人は意識の持ち方を変えるだけで
瞬時に「自信」というパワーを手に入れられます。
自信がつけば
自然に振舞うことは
呼吸と同じくらい他愛のないことなのです。
犬と共存していくうえで
上過ぎず下過ぎず
同じ目線で共に歩く仲間として
接し教える仲間意識、心構えが大切です。
犬を子供扱いせず、犬として扱うこと。
これは、おそらく子育てでも一緒です。
子供を子供扱いせず、人として扱うこと。
人として・・・犬として・・・
どうあるべきかを教えられたなら
自然な時間軸の中で
それぞれ弛まぬ成長を促していけるのです。
正論や理想論を大声で叫ぶのは馬鹿だけかもしれませんが
あえて私は馬鹿になろうと思います。
そして理解していただくために
論じるだけではなく、微力ながら行動していこうと思います。
ご助言をいただいた方、また言葉不足な記事により
不快な気持ちにさせてしまった方には
この場を借りて、改めてお詫びいたします。
自戒を込めて。
そして理解していただくために
論じるだけではなく、微力ながら行動していこうと思います。
ご助言をいただいた方、また言葉不足な記事により
不快な気持ちにさせてしまった方には
この場を借りて、改めてお詫びいたします。
自戒を込めて。