今日、久しぶりに
このコーナーを視聴しましたが…
企画開始から早五ヶ月。。。
正直、長すぎます。
まったく、目覚しい進展もないものを
ナレーションだけできかせて
引っ張り続ける意図がわかりませんが
この、企画の当初から関わっている
「専属トレーナー」と言う人は
一体この後に及んで何をしているのだろうと
苛立ちを覚えました。

企画としては、ベッキーの優しさで
犬が心を開いた…という体にしたいのでしょう。
おそらく、このままの状態でも
時間をかければ犬がその状況に慣れることは
あると思いますし、その結果ベッキーに対しても
打ち解ける可能性はあります。

でも、それでいいのでしょうか?
何かおかしいと思うのは私だけでしょうか?

人間側からすれば、
場所を変え、快適な住空間と食事を与えているという
自負があったとしても
犬にしてみれば、保護施設にいた時と
何ら変化のない環境なのです。

そして、もっとも残念なのが
犬を犬として尊重することなく
人としての関わり合い方でなんとかしようとしているところ。

「優しく接することで懐柔する」
これは、人には有効かもしれませんが
極度に緊張していたり
シャットダウンしている犬にとっては
まったく逆効果な接し方なのです。
これで、犬を助けているというのは
あまりにも短絡的ですし、今現在日本に蔓延している
犬猫に対しての間違った風潮を助長して行くだけです。

人気番組で「保護犬」を扱うことは
本当に画期的なことで大変喜ぶべきことなのに
内容があまりにも残念なのです。
様々な大人の事情があるかもしれませんが
人気番組でしかできない、今の社会全般の風潮に
一石を投じるような、正しい知識を
発信する番組の出現を熱望しています。

今思えば、あの「ムツゴロウ大国」は
やっぱり偉大な番組だったのだと思うのです。
動物が生まれてから、死ぬまでを感情論に終始することなく
正しく伝えていたからこそ
私を含め当時の子供達は
「ムツゴロウ大国」に憧れたのです。

今、アルマにいる
ココアやラッテはまさに
このベッキーの犬達と同じ「シャットダウン」という
精神状態にありました。
この二つ前の記事で、載せた動画を見て下さい。
弾けるようなココアとラッテ
千ちゃんやグッチの笑顔を。

一日も早く、犬達の心を解放してあげるために
努力すべきは人間です。
犬との正しい関わり合い方を学ばなければ
犬を助けることは出来ません。

犬に必要なのは同情してくれる人ではなく
人との生活の中で犬として
取るべき態度を教え導いてくれる人なのです。

ベッキーのコーナーの改善点はいくつもあります。
ベッキーが世話をするために
様々な制約があって今の環境設定になったのでしょうが

シャットダウンの状態にいる犬に対しては

まずは、犬の真向かいに陣取らず、
犬のいる場所と並行に位置すること。

多少離れているとはいえ
真向かいで対峙する位置関係は、
犬に少なからずプレッシャーを与え、警戒心を増長させます。

並行した位置関係になることで、視界に入りづらくなり
目ではなく、匂いで情報を収集しようとします。
結果、リラックスするために
一番大切な鼻を動かす動機付けにもなります。

そして、部屋の中で人が滞在する時には
人からの接触や声掛けなどのアプローチを一切絶つことです。

一見、とてもクールなやり方ですが
こうすることで、
犬の自発的な好奇心を促し、
犬のペースで近づくことを暗黙の了解とし
犬の行動をまったく干渉しないことで
犬に「尊重」を伝え、犬の信頼を得るのです。

人間ベースの行動要求ではなく
(無理に遊ばせようとするなど)
犬ベースの自然な行動欲求を引き出すための
仕掛を考えることが何より大切になります。

ここに書いたことは、
シャットダウンしている犬に対しての
初期段階の一例です。

一日も早く
あの二頭の心が解放されることを
切に願っていますm(_ _)m☆