日々の生活において
犬に明確な指示を与えること、
そして、それをやらせ切ることの大切さは
頭でわかっていても
新しく習慣化されない限り
「ついつい」おざなりになりがちなことです。

例えば、「座れ」の指示に
本来なら、
「その場で座る」ことを要求しているのに
「その場に伏せる」で犬が応えてきたときに
まぁいいか…としてしまう人は多いです。

しかし、こんな些細なことを正さずにいるだけで
次に「座れ」と指示したことに対して
今度は隣の部屋へ行って「座って」みたりと
犬は応えているフリをするようになっていきます。

うちのルイスにも同じ事が言えます。

Aという指示にA'で返してくる事をそのままにしておくと
A対して、Bを返すようになり
続いて B' 、C…最終的に人の指示を聞かないようになります。
もちろん、それに私が気がついて
意識的に指示をし、やり切らせれば犬はすぐに理解します。

常に意識すること。
これは、人が生活習慣を改める時に必ず必要とされることですが
簡単なようで、難しいことです。
ついつい、食べ過ぎる。
ついつい、飲み過ぎる。
ついつい、吸い過ぎる。
この、「ついつい」という
小さな意識のブレや緩みが積み重なり
いずれ、生活習慣病として心身に現れてくるように
犬との関係においても
この「ついつい」という
飼い主の感情習慣が
問題行動のきっかけとなり
さらには助長してしまっている場合が多いのです。

犬の問題行動を改めたければ
自分自身の感情反応を
客観的に観察して見ることをお勧めします。
意外な自分の本音に出会え
問題行動の本質を知ることの
きっかけにもなるかもしれません。