昨日、一般社団法人 アルマの代表と共に
茨城のセンター…収容所に行って参りました。
飼い主からの持ち込みの子…など
様々な事情を抱えて集められた犬達が
最後の砦を求めながら
最後の日々を過ごしています。
百聞は一見に過ぎず…
ここにいる子達とショーウィンドーに並ぶ子達に
なんの違いがあるのでしょうか。
人間は犬の出処や、犬種や様々な枠をはめて犬を差別します。
しかしながら、そうして自らの欲を満たそうとする人間達を
犬達は差別することなく愛します。
ペットショップで売られている子供達。
その子達の母親は、狭い檻のなかで
子供を産まされ続けています。
犬に服を着せて、人間扱いするのなら
ショーウィンドーの裏側の非人道的な犬達への扱いを
やめさせることも出来るはずです。
ショーウィンドーの子供達が
すべて、売れると思いますか?
売れ残った先のことを考えてみませんか?
小遣い稼ぎの素人のブリーダーが
ショップに子犬を持ち込んでいることもあるようです。
昔なら、雑種といって見向きもされなかったミックス犬…
管理の行き届かない犬舎で
たまたま掛け合わされて生まれてしまったものが
たまたま、可愛かったから、
そしてたまたま、それが売れたから定着したのです。
売れるなら、何だっていいのです。
売れ残ったら…廃棄処分のハンバーガーと一緒です。
掛け合わせると奇形が出やすい色合いなど
遺伝子学的なセオリーをきちっと守ることは
そのブリーダーの裁量に任されており
そこに義務や罰はありません。
ペットの先進国である諸外国では
ブリーダーには厳格な資格と許認可制度が存在します。
その血統を断固として守り抜く…
それはそれで問題がないわけではありませんが
少なくとも、その厳格さで
犬達に身心的な拷問じみた環境を強いることを
回避していることは間違いありません。
先日、犬猫の殺処分の現状を読売新聞が報じました。
毎年、約17万頭の命を私達日本人は
税金を使って殺しています。
そのことをほとんどの人は知りません。
子供達にも伝えません。
もしも、子供達がそれを知ったら
子供達はそんな現実を絶対に許さないはずです。
それを、見逃している大人達を軽蔑するはずです。
子供はどんな大人よりも真面目です。
このセンターに集められた犬達の眼差しと
本当のことを知った子供達の眼差しに
大人である私達はどんな言葉をかけられるのでしょうか。
この機械は
迷子の犬達に埋め込まれているかもしれない
マイクロチップを読取る機械です。
今後、マイクロチップの装着を義務化すれば
飼い犬の遺棄や、放棄の抑止になるかもしれません。
この滑車は週に二回程動きます。
この滑車で動く壁に追い込まれるようにして
最終処分の部屋へ犬達は送られていきます。
この写真に映っている犬達は
このブログがアップされている今、
もうこの世にはいません。
ペットショップの裏側
「かわいい」の向こう側で
税金の行く末で
行われている惨状の片棒を
私達は無知ゆえに担がされています。
この情報化社会で、無知は罪です。
知らないことを知る努力、
知らせる努力を微力ながら続けていこうと思います。
最後になりましたが、
このセンターで働く人たちの多くは
動物が大好きな人たちです。
そんな人たちが
日々、運ばれてくる愛おしい命と向き合い
けして、本意ではない処分を
その手で下さなければならないという現実
その精神的な負担を思うとき
本当に胸が詰まります。
私達日本人は
知らず知らずのうちに
罪のない人達や
罪のない犬達に
欲望の代償を払わせています。
社会の矛盾を担わせてしまっています。
こんな、社会に
子供達に誇れるような明るい未来はありません。
どうするべきか
一人一人が考え
言葉にすることで
新しい社会は
作り上げられていきます。