本日は朝の散歩にちょっと足を伸ばして
車で大きなM公園まで。

平日の朝ですので、人もまばら…
公園内にあるドッグランもガラガラです。

チョットだけ遊ばせて帰るつもりが
すぐ後から、黒ラブ二頭飼いのパパさんが…
以前に犬の飛びつきで悩まれていて
お話させて頂いたことがあった方でした。

どうしているかなぁと
気になっていた方でした(⌒-⌒; )
その後の様子を伺うと
変わらず元気一杯に飛びついているとのことで
パパさんの表情も曇りがち…

せっかく、お目にかかれたので
ランでの、犬達の様子を観察しながら
犬に求める態度と飼い主がとるべき態度について
様々な角度から立ち話の延長のような形で
お話しさせて頂きました。

正直、行く先々で、犬に悩まれている人が
ほんとに多いことにも驚きますが
それ以上に、飼い犬の問題行動に
手をこまねいたまま
場合によっては
何年も過ごされている、その忍耐強さにも驚くのです。

不快よりも
可愛さが勝つ。
私にはあまり…というかない感覚。
犬を都合よく擬人化して理解してしまう飼い主の意識が
犬の問題行動のきっかけや助長になることはとても多いです。

パパさんは、その飛びつきで以前に怪我をされたことがあるとのことでして
どうしても、犬に主従を主張しきれない様子。
犬の意識を取ること、興奮を早い段階で崩すことなど話しつつ
ランの犬達の心理状態を解説。
パパさん、自分の犬と他の犬が近づき過ぎると緊張し
なんとかそのコの好きなボールで気をそらせようとします。
この習慣で、執着という別の問題を引き起こしているようでもありました。

興奮を別の興奮でマネージするのは躾ではありません。

きちんとした方法を知らないために
犬も人もストレスまみれでは寂しすぎます。

セッションは、犬を治す時間ではありません。
飼い主に犬という動物を理解してもらうための時間です。
正しい理解の元に、飼い主が取るべき態度について学んでもらい
それを、生活のなかに根ざしてもらうことが一番大切なことなのです。

犬は人に従いたい動物であり
人は犬を従わせることの出来るチャンネルを
老若男女問わず持ち合わせているものなのです。

セッションは、そのチャンネルのチューニングの時間です。
一度のセッションでチューニングが合わせられる人もいれば
何度かやって行く中でチューニングが合う人もいます。

犬を導くには、飼い主自身がしっかりと犬を導くということを
イメージ出来るかどうかにかかっています。
その、イメージをはっきりとクリアなモノにするための
チューニングであり
セッションなのです。

トレーナーだから言うことを聞くのではありません。
犬に職業という概念はありません。
チューニングを合わせて、
犬をしっかり導ける飼い主さんになって頂きたい
それが私の願いです。