犬と人間の関係は
他の動物には
あり得ない特別なものがあります。

犬との良好な関係は
人にとってこの上ない癒しです。
しかし、そうでない場合
人の心は牢獄に入れられたように不自由になります。

そして、それは犬にとっても同じことです。
飼い主の放つエネルギーの強弱で
犬の精神状態は変わります。

一番いいのは「ゼロ」≒過不足なく安定している状態。

例えば、何となく体調が悪く気力が落ちている時など
それと反比例するように
犬のテンションが高くなる場合があります。
犬の変化もさる事ながら
自分自身の精神状態に意識がないと
犬との関係はどんどん悪循環に陥ります。

無意識な自分のローテンション・ネガティブな感情に
犬が反応して
→犬の興奮・攻撃・支配性が増す・・・すると
その犬の状態に
→人は動揺したりしてさらにテンションは下がり、落ち込む・・・
そして、落ち込んだ人間を前に
→さらに犬が不安定になり暴れる・・・という悪循環が出来上がります。

勿論、その逆もしかりです。
不安定な状態の犬が
安定した人間に関わることで
安定を取り戻しもします。

普段の自分の放っている「気」を意識し始めることで
飼い主は自分自身の「気」を
コントロールすることが出来るようになります。

これは、飼い主自身のリハビリでもあります。
何が自分をネガティブにするのか
何が自分にとってストレスなのか・・。
それを見つめなおすことで
飼い主自身の意識が変化し
それに呼応するように犬が変わり
犬との生活が改善または向上し・・・
もっと言えば
その意識変革で
人生そのものの方向性自体が変わる可能性さえあります。

「神は微細に宿る」といいます。
あらゆる奇跡的な変化のきっかけも
日々の心の有様に・・・
まさに微細に宿っているのだと思います。

そんなことで・・・・と思われる方
自分がいま
どんな気持ちか
意外にわかっていないものです。

人が知らず知らずに放っているものに
犬は敏感にそして瞬時に反応しているだけなのです。

人と犬はお互いにとって
毒にも薬にもなりうるのです。