犬もいろいろ
飼い主もいろいろ
ドッグトレーナーもいろいろです。

私はあまり日本のトレーナーを信用していません。
トレーナーを育成している
システム自体に疑問があるからです。

トレーナーは犬の先生です。

現在、人間界では教育者の質の低下が
叫ばれていますが、これは先生を作り上げる
システムの劣化と社会環境の変化によるものです。

子供達に教鞭をふるうために
大学で教師になるための資格を取ります。
正直、それだけで
子供達に何を教えられるのでしょうか・・・。

ドッグトレーナーにも同じことが言えます。
お金を払って時間をかければ
トレーナーという資格は取れます。
でも、それだけです。

私は、ゴールデンを引き連れて
トレーナーを名乗っている人はどうかなぁと思うのです。

ゴールデンは比較的、人につく犬です。
ゴールデンに様々な芸を仕込むことは
ゴールデンという犬の気質自体に合っているのです。

飼い主の中には
犬がたくさん芸を覚えることが
賢い良い犬と思われる人も多いですが
本当にそうかなぁと思うのです。

ルイスを保護した団体の動物病院の先生いわく
お手とかいろんな芸をさせるのは人間のエゴ。
本当は犬同士の中で
協調性を保っていられる
精神性が犬には一番大切なのだと。
これがない犬は
どこかでひずみが出てきます。

たくさん芸が出来ても
問題行動に悩まされていたら元も子もありません。

トレーナーは犬の先生と書きましたが
本当は飼い主の先生なのです。
飼い主全員が自分の犬に責任を持ち
自分の犬のトレーナーにならなければ
犬はただの犬好きの飼い主の
過剰な愛情晒されて
窒息してしまうでしょう。

もしも飼い主それぞれが
飼い犬のトレーナーになっていくことが出来たなら
ドッグトレーナーは成り立たない職業になってしまいます。
飼い主の無知に付け込んでいるトレーナーも多いです。
飼い犬の心が壊されないように
飼い主も一緒になって学ばなければ駄目なのです。