過干渉のくせに無関心って
なんだか矛盾していますが
伸び悩む子供は
親のこの自覚なき罪に
さらされているのです。
表面的な体裁はたいそう気にしまくるくせに
その子供の心には無関心・・。
ようは自分が可愛い親達
自己愛の延長のような愛情で
育てる対象を根腐れに追い込むのです。
すべては自分の気持ちのままなので
育てる対象の気持ちは
二の次さんの次なのです。

以前保育の仕事をしていた時
当時は世田谷に住んでいましたので
そこへやってくるお母さんたちは
そこそこセレブな方たちなのです。
朝から髪型も化粧も洋服も
靴の先までばっちり決めていらっしゃいます。
仕事にそのあと行くならまだしも
そうでない方もきれいにしていらっしゃいます。
問題は、子供の服です。
そんな方たちのお子様たちですから
普通に全身ブランドものだったりします。
泥遊び、砂遊び、絵の具でお絵かき、
子供達は汚れることが大好きです。
ブランドなんか子供達には関係ありません。
そんななか
時々、「服を汚さないでほしい」
「汚れそうなときは着替えさせてください」と言われる方がいます。
はっきり言って子供も、こちらも迷惑な話です。
親の見栄以外に何もないのですから。
親は服の汚ればかりを気にして
その子がそんな風に汚れるほど夢中になった出来事には
まったく興味がありません。
何故、汚したかを聞いても
何がそんなに楽しかったかは聞かないのです。

これでは子供も馬鹿ばかしくて
まっすぐになんて育ちません。
親子の会話もかみ合わず
ずっと独り言を言い合っているような親子
最近とても多いです。

あれこれ干渉する前に
子供と一緒に泥んこになれる親の度量が
子供の心を唯一支えると私は思います。