我が家にはシェパードがいます。
名前をルイスといいます。
ちょうど二年前の春我が家にやってきました。
普通のシェパさんよりあきらかに大きいルイス・・。
でっかいからだでナイーブな性格のかわいい男子です。

ルイスとは横浜にある動物病院の里親会で出会いました。
その大きさに(当時一歳半37㌔)目を引くものの
大きすぎて飼えないね・・と皆が通り過ぎていました。
けして広いとは言えない会場で
ルイスの大きいケージの上にはもう二段
二頭の子達のケージが積みあがっています。
その一番下の一番奥で困った顔をして
大きい体を丸くしている姿を見て
この子性格良さそうだし、
散歩に連れて行ってあげようよと主人
里親会では犬と人のフィーリングを見るために
短い時間ですが散歩に連れ出してもよいということに
なっているのです。

その日の里親会にはチワワくらいの子から
パグや柴犬などの中型犬、
秋田犬やシェパのような大型犬まで20頭くらい
里親希望者の人たちも20人以上いたと思います。

実ははじめ主人は
この里親会に来ること自体しぶっていました。
理由は簡単。家から遠いから。
ある日、突然犬を飼いたいと言い出した主人に
(だって元々超猫派)
里親になることをすすめた私。
どんな犬種を飼いたいか聞いたら
「秋田犬とかの大きい犬・・・」

(私はもともと動物なら基本何でも好きなのですが
                                           犬は大きい方が好き)
ということで
色々調べてこの里親会へやってきたのです。

もちろん当初のお目当ての
秋田犬も何頭かお散歩に行きましたが
主人いわく「・・・なんか違う・・。」
私としては今日はとりあえず
見るだけ見てみようというつもりだったので
その後も超おしゃべりな雌のシェパさんやら、
天真爛漫なサビ柄長毛の秋田犬の女の子やらを
散歩させてみたものの「うーん・・・」
やはり今日は見ただけで帰る感じねと
ふと腰かけた会場のベンチの前にルイスのケージが・・。
その時、ケージの外から
ルイスの大きな耳にふっーと
会場にいたおじさんが息を吹きかけていたのです。
ルイスは、前足で耳を隠して必死にガード・・・
困り果てていました。
その様子を見て
「お散歩させてあげようか」と連れ出すことに
大きいからだで若干及び腰なルイス
ちょっとお散歩だけと思っていたら、
「この子いいかも」と主人
結局そのままトライアル(お試し期間)!

ケージと餌とペットシーツと
ひと揃えを用意していただき
その日のうちに我が家にやってきました。
大きいけれどびっくりするくらいおとなしくて
具合が悪いのかな・・大丈夫かなと心配になるくらい。
たぶん、ルイスも緊張していたのでしょう。

その日から、主人は寝ても覚めても
ルイス・ルイス・ルイス!
実は主人は小学生のころからずーっと
犬を飼いたかったらしいのです。
猫派を気取っていたのも
半分、犬を飼えなかった
負け惜しみのようだったらしかったのです。

ルイス長生きするんだよ。
今から目を潤ませている主人に
何言っているのといいつつ
一緒にウルウルしてしまう私なのです。

縁とは不思議なものですね。
人と人ももちろんそうだけど
「あっ」と・・・ふっと感じるあの感じ
縁は探すものじゃなくて
感じるものなのかもしれません。

袖触れ合うも多生の縁といいますが
この世で巡り合った縁はきっと生まれ変わっても
繋がると思っています。
出会えてよかったね。
ほんとに出会えてよかったね。