ペタしてね ペタしてね


最近、政治家が何度も公約を繰り返しています。そして、その度に、評論家は、公約が政治家の“マントラ”になっていると言います。


ジャーナリストにとって、“マントラ”という単語は、際限なく繰り返される無意味な言葉を意味します。ですが、ヨガ行者にとって、マントラは、人間をあらゆる制約から解放する力を持った言葉なのです。


なぜ、1語あるいは数語を繰り返すと、そんなにも奇跡的な結果が起こるのでしょう?それは、“人は自分が考えたような人間になる”という、単純な心理学の法則に基づいています。


誰かがあなたに「おまえは馬鹿だ」と言ったら、それはもちろん、ひどい侮辱ですし、あなたは傷つくでしょう。でも、自分で「私は馬鹿だ」と考え始めて、何度も何度もその言葉を再生したら、事態ははるかに深刻です。

人から馬鹿だと言われたのであれば、それは外部からのネガティブな暗示です。自分でもそのことを考え始めると、それは、ネガティブな自己暗示を自分にかけていることになります。ネガティブな考え方を続けると、自分自身の成長が損なわれます。


瞑想マントラには、前向きな意義があります。あなたの本質は素晴らしいものだということを、思い出させてくれるのです。あなたの本質とは、純粋な意識と無限の愛です。自分自身の一番いいところについて考えると、もっと自分に自信が持てますし、それが行動にも表れます。


ですが、こうした偉大な真実に気付く人はめったにいません。多くの人が、ポジティブな自己暗示について説明した哲学書や精神書、自己啓発本を読んでいるのにもかかわらず、日常生活の中では気付かないのです。

素晴らしい考え方について少し考えただけで、すぐに本を閉じてしまったのでは、不十分です。結果を得るためには、ある程度の期間、集中して体系的に考える必要があります。




瞑想マントラは、前向きな考え方に集中できるよう特別な力を貸してくれます。瞑想マントラの波動には、心を集中させる能力があるのです。波動の中には、道路を粉砕するパワードリルのように、あなたをすっかり動転させる音波もあるでしょう。

一方、心地よい音楽のように、あなたを別世界へいざなってくれる音波もあるでしょう。


瞑想マントラで使われる音節と単語は、音の性質によって選ばれます。そして、前向きな意味を伝えながら、集中したり瞑想したりするのに力を貸してくれるのです。




マントラ瞑想の効果を得るには、マントラを使って、繰り返し瞑想する必要があります。

使用するマントラは、前向きな意味を持ち、集中を助ける力を持つものにしてください。日ごろから瞑想を行い、1日に2回、1030分くらい、静かに腰を下ろしましょう。


簡単そうに聞こえるかもしれません。


しかし、たいていの人は、座って一つの単語や一つの文について考えようとしても、すぐに他のことで頭がいっぱいになります。仕事やお金のこと、もめ事などについて考えてしまうのです。もしそうなったら、というより、きっとそうなるのですが、あなたは意識をマントラに戻さなくてはなりません。


瞑想は、マントラとその意味にできるだけ長く集中する作業です。ですから、気が散ってきたら、意識をマントラに戻しましょう。


これを続けることで、集中力が増し、深い心の平穏が得られます。


それでも出来過ぎた話に聞こえるかもしれません。マントラが持つとされる力を、バカにする知識人もいます。

以前、有名なインド人のヨガ行者がアメリカに来て、このテーマについて多くの講演をしました。


ある講演で、聴衆の1人が、たった1語で、ヨガ行者が断言したような結果がもたらされるなんてあり得ないと反論しました。その人は著名な教授だったのですが、そのヨガ行者は彼の方を向き、「馬鹿者!」と言ったそうです。




教授は真っ赤になって、ヨガ行者に向かって怒鳴り始めました。ヨガ行者は、教授の気が済むまで黙って見ていました。




そして、教授に言葉をかけました。「これで、たった1語の持つ力がお分かりになりましたか?私がちょっと“馬鹿者”という言葉を口にしただけで、あなたの態度は一瞬のうちに変わりましたね!」


ダダ・ヴェダプラジナンダは、これまで35年間にわたり、ヨガと瞑想を実践し、教えてきました。アナンダ・マルガ協会のホームページの管理人で、「瞑想と禁煙とヨガによる減量のヒント」の著者です。






何を考えていましたか?“聞いて”いますか?




「頭脳が衰えるのは恐ろしいことだ」という言葉で終わる、何年も前のテレビコマーシャルを覚えていますか?私の年齢がバレますね。でも、これは非常に意義深い言葉でした。




自分の頭に入ってくるものについて注意を払っている人は、あまり多くありません。これは興味深いことです。

あなたが誰で、自分で何をするのかを決定するのは、結局のところ、あなたの頭脳です。頭脳だけが、あなたの意志に大きな影響をもたらします。




前向きに、創造的に考えるなら、目標を達成し、夢を実現することができます。最近のニュースで取り上げられるような、大成功を収めた人たちの多くは、頭脳を成長させるために多くの時間を費やした人たちです。




一方で、後ろ向きで受け身な考えをしていると、人生で達成できるかもしれないどんなことだって、成し遂げられません。


例えば、世界で最も悪名高い人たちの人生を調べてみてください。その人たちが人生のどこかで、ネガティブな考えを抱くようになったのに気づくでしょう。




そこで、こんな疑問が浮かびます。


頭脳の働きは、本来、肯定的なものなのか?あるいは否定的なものなのか?ということです。




私は、どちらでもないと思います。




私の考えでは、何を頭に入れるかによって、頭脳は進化していきます。あなたという人間が自分の経験から作られるのと同様、頭脳も、変化を続ける“生き物”です。前向きな考えを持てば、内面の美しさが養われ、やがて外面まで輝くようになります。




絶えず頭にネガティブな情報を取り込み続けると、結果として、考え方も否定的になります。そして最終的に、後ろ向きな行動を取るようになるのです。


でも、頭の中にどれだけネガティブなデータが蓄積されていても、ポジティブなデータを取り込むことで、現状から脱却できます。


ですから、前向きに創造的に考えたいのなら、常に正しい情報を頭脳に送るべきなのです。




これを実行するための最も一般的な方法は、ポジティブ思考を促すような、しかるべき本を読むことです。

あるいは、少なくとも前向きなメッセージが込められている本です。残念ながら、私たちは非常に多忙に暮らしています。“ドライブスルー”という、車に乗りながら物を買うサービスは、スピーディーな生活の象徴です


忙しい日々の中で、本を読む時間が削られたり、後回しにされたりしています。私たちは、かつてなく慌ただしく生きており、自由な時間は少なくなっています。


身に覚えがありませんか?




しかし、ありがたいことに、カセットブックが登場し、ヒットしたおかげで、誰でも自分の頭脳に適切な情報を取り込めるようになりました。もう、忙しい1日の中で、本を読む時間を見つける努力をしなくてもいいのです。




本を読む時間がなくても、今や移動中に、本やセミナー、講義を、ポッドキャストなどで“聞く”ことができます。


ダウンロード可能な音声ファイルは、フィクションや文学作品にとどまりません。ハウツーものからビジネス関連、自己啓発に関する内容まで、あらゆるジャンルをカバーしています。情報を脳に無限に“ダウンロード”できるのです。




カセットブックは、頭を前向きな考えで満たすだけではありません。役立つ知識を学ぶこともできるし、推理小説で殺人事件にハラハラしたり、最高のロマンス小説を堪能したりすることもできます。文化的な教養を身に付けることだってできるのです。




エクササイズをしながらでも、通勤の途中でも、趣味の時間や犬の散歩の間も、カセットブックを楽しく利用できます。ストレスの多かった1日の終わりに、お気に入りのカセットブックを聞いてリラックスすることもできます。もちろん、電気を消しても利用できます。




時間がある時には、前向きな良い本を手に取りましょう。




時間がない時には、その本が伝える内容に“耳を傾けて”ください。



さあ、“下りエスカレーター”から降り、本やカセットブックで頭に前向きな考えを送って、上に向かって飛び出しましょう。






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