自己変革カウンセリングは、人生を変えようとしている人を支援するものです。
過去と決別し、現在を精いっぱい生きることを学ぼうとする人を、支援するプロセスです。
現在を一生懸命に生きることとは、何が本当の現実であるかに気付き、そして私たち自身が持つ自然の力に気付くことです。
私たちは人生の大半を過去に生きています。
そしていつの間にか、過去を事実とは異なるものに修正しようとします。
また、私たちは過去を生きることによって未来を作ろうとします。
ですが、その結果は常に、過去と同じ人生を生きるということになるのです。
私たちが“今”に存在し、“今”にとどまることを学んだ時、自己変革が起こります。
私たちが自分自身の持つ自然の力にとどまり、現実にとどまることとは、ありのままの姿、つまり“今”“現在”を意識することです。
ありのままの状態、つまり“今”は意味を持たず、思考や言語の外に存在しています。
人間である私たちは、自分自身や他人、命そのものまで、すべてに意味を持たせようとします。
私たちは、そうした意味付けによって、“現在”から離れ、過去から自分の人生を作るのです。
そうして作られた人生は、不安や恐怖、ストレスでいっぱいのものになります。
ありのままとは、単に存在するだけのことです。
私たちは“今”を経験することによって、力と自由を手にした人生、過去から解放された人生を生きるようになります。
瞑想は、“今”に存在し続ける練習をするために、非常に有効なテクニックです。
私たちは、瞑想によって深くリラックスした状態を体験することができ、心身のいずれにも大きな癒やしとなります。
ご存じのとおり、瞑想をしている間、私たちの心拍数や血圧は下がり、代謝が穏やかになります。
瞑想を続けると、不安やストレスが減少します。
瞑想を行うことによって、真の神を発見する人もいます。
瞑想は内なる神と結ばれることだと考える人もいます。
瞑想を続けることで、言語や思想、意味付けに内在する主観と客観の区別が消え、私たちは現在や“今”につながることができます。
瞑想のプロセスは、癒やし効果のあるリラクゼーション音楽を使うことによって、さらに効果的なものになります。
音楽は非常に深いリラクゼーションを促進し、とても効果的な治癒法です。
ゆったりとして響きが美しく、反復的な曲は、深いリラクゼーション効果をもたらすようです。
長い声が入った、リズミカルでランダムなテンポの音楽は、とても効果的です。
心身の健康に役立つリラクゼーション音楽を使用するにあたって、2番目に重要な要素が、ステレオ音声が曲に織り込まれていることです。
ステレオ音声は、同調または周波数追従と呼ばれるプロセスを通じて作られ、穏やかに心と体を導きます。
そして、理想とする脳波の活動を生み出し、一層深いリラクゼーションの状態をもたらすのです“今”に存在する練習のために瞑想を行いますが、プロセスは以下のとおりです。
(1)背筋を伸ばして座り、楽な姿勢を取る。
(2)両手足を開く。
(3)これと定めた1点をじっと見つめる。薄暗くした部屋に灯したロウソクの火など、あなたが選んだ物なら何でも構いません。
(4)選んだ物を見つめながら、頭のてっぺんからつま先まで、ゆっくりと筋肉から力を抜く。
(5)3回深呼吸する。ゆっくりと鼻から息を吸い、心の中で4つ数えるまで息を止め、その後、ゆっくりと口から息を吐く。3回繰り返した後も、ゆっくりとしたペースで呼吸を続ける。
(6)変わらず、選んだ1点を見つめ続ける。他のことに意識が向いたら、、ゆっくりと、視線の先にある物に意識を集中させる。別のことが頭に浮かんでも、邪念を払う。頭に浮かぶのは過去のことのはず。ありのままの状態に意識を集中させる。
(7)この練習をあらかじめ決めておいた時間だけ続け、終わったら普段の生活に戻る。
この練習を毎日続ける。時間を延ばしても構いません。現在にとどまる能力、“今”にアクセスする能力は、瞑想の練習を続けることで高まります。
必要なのは、日常から離れて、瞑想する時間を作ることです。
瞑想を続けることで、瞑想をしていない時でも、ありのままの状態に、よりしっかりと存在し続ける能力を身に付けることができるでしょう。
瞑想を毎日続けることで、より完全に“今”を生きることができるようになります。
ハリー・ヘンショー(教育学博士、認定臨床心理士(LMHC))
http://www.enhancedhealing.com
ハリー・ヘンショー博士は、フロリダ州ノース・マイアミ・ビーチでサービスを展開しています。
http://www.enhancedhealing.com
投稿:アーサー・ラルストン