真弓定夫先生の本を読んでいます うつでもいいじゃないか‼︎(上)原因究明編 | ナカシマ マリアちゃんの日常

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最近、医学博士の真弓定夫先生の本を読んでおります。本日はこちらの「うつでもいいじゃないか‼︎(上)原因究明編」という本を読みました。


題名の通りうつでもいいのではないかという内容なのですが、その理由は…

そもそもうつ病になる人は真面目で身体の感覚がなくなるまで何かを頑張ってきた人であり決してダメな人間ではない。



うつ病になる原因の一つに失体感というのがある。


失体感とは「身体の感覚を失った状態」のことで、この状態になると疲労や身体の不調を感じにくくなる。いわゆるランナーズハイのような状態で不調を感じないから無理がいくらでも効いてしまうので、とことんまで頑張れてしまう。



でも、この状態は長くは続かず、疲労や不調はどんどん身体に溜まり続けてしまっているので、やがて無理をし続けたツケが出始めてしまう。



今までのように頑張れなくなりミスも増えたりして、なかなか結果を出すこともできなくなる。そしてストレスがどんどん溜まっていき最後にはうつ病を発症してしまう。



こちらの項目に当てはまる人は失体感になりかけている可能性があるから要注意。



失体感の疑いがある時はとにかく無理をしないこと。無理を続けると自律神経が乱れて、どんどん疲労や不調に鈍感になっていき失体感になってしまう。



心や身体の違和感は限界を超えた疲労やストレスに対してブレーキをかけるための脳からのサインであり、それを無視してはいけない。



では、うつ病になったらどうすればよいかというと、とにかく寝て休むことが必要。



身体に蓄積された疲労が原因で、うつ病になってしまったので、その原因である疲労を取り除くには寝るのが一番であり、これはまわりから何と言われようが開き直るくらいの気持ちで、どんなに長い期間でも身体が元気になるまで休み続けることが大切。



という内容の本でした。つまり心や身体が辛くてどうにもならない時は、もう限界だからしばらく休みなさいという脳や身体からのサインであり、そのサインを無視して頑張っても成果なんて出ないし下手したら命に関わることなので、こういう時はまわりの人が何を言おうが開き直ってとことん休んだ方が良いということですね。

あと気を付けないといけないと思うのは、この本の中で描かれた人は、うつ病になる前はメチャクチャ頑張っていて結果も出していましたが現実には客観的に見て、たいした努力をしていなくて何の結果も出せていない人もうつ病になったりしております。こういう人たちのことを世間では「ただの甘え」とか「サボりたいだけ」などと思われがちですが、うつ病の原因は努力量だけでなく、家庭、学校、会社などでの人間関係のストレスや突然の環境の変化や予想外のトラブルに見舞われたりなどの様々な要因が絡み合って起こるものなので、そういったことを何も考えずにうつ病の人を批判してはいけないと思います。

また仮に単に甘えの気持ちからうつ病になってしまったのだとしても甘えてしまい頑張ることができないことにだって、何かしらの原因があります。どうして甘えてしまうのか?どうして頑張ることができないのか?こういったなぜこの状態になってしまったのかの原因を何も考えず、ただ責めるようなことばかり言っていても、いつまで経っても何の解決にもなりません。

精神病院などでは、本来、きちんと原因を探り、それに対しての解決策を提示し、治療に向けてのサポートをしていくことが役目だと思うのですけど、いろいろな人から話しを聞いていると多くの精神病院では軽く世間話をして薬を処方されるだけで具体的な改善策についての指導は何もしてもらえないと聞きます。精神病院ってまともに機能しているのでしょうか?

皆さんはどのように思いますか?