長くてハードな旅から帰ってきました。

この夏休みもヨーロッパに行こうと話していたのです、長女と合流して。

劇場で上演するカルメンを見てからそこからウィーンやポーランド、そしてロンドンと話していたけど、中学生になった次女の部活が7月中はびっちり、そしてそのあとお盆休みの後半も部活がという…

そうするとパレルモまで今は24時間ほどかかってしまうから実質動ける日が少ない上にさらに長女は8月の頭はニューシネマパラダイスのフェスで踊ると言うし、8日が友達の結婚式だからパレルモにいないといけないというもうそれじゃ全然ダメじゃん?って予定で、ならばもう国内を楽しもうと言うことに。

三女、すごく北海道に行きたがっていて。

地学が好きなんだそうで、7月中は猛暑の中油壺のこんなところに2回も先生と出かけていて。

(この先生、今の三女の部活の顧問でもあるのだけど、長女が高三の時に新任で入っていらして長女の部活(生物部)の副顧問でいらして、次女の部活(バスケ部)の顧問になられて6年間お世話になってまたまた今回は三女の部活の顧問という…笑

みんな別の部活なのに!)



1回目は夫も付き添ったのですが、めちゃくちゃ面白かったそうです。

三女がここに行った日は私も友人達と油壺経由で鎌倉デート日だったのですが、油壺や逗子にそれぞれ別邸をもつ友人達が、え?中に入れるの???知らなかった!羨ましい!というくらいちょっとマニアックな場所です。

毎回解説員の方がお世話してくださるんですって、海にまでおりていったり。


で、8月の頭から三女の興味になるべく近い分野をターゲットに計画を練りました。

と言っても、企画するのは全て夫!

私たちは行きたいところをいくつかリストアップするものの、夫の選ぶ場所には絶大な信頼を寄せています、笑

うちの夫、小学生の頃「旅行計画クラブ」と言うのに入っていたそうで時刻表など酷使して(ネットのない時代だもんね)妄想旅行の企画を練り上げる、と言うクラブ。これって良いよね?

今の子供達もこういうのは楽しめるんじゃないかな?


さて、北海道旅行第一日目、まずは函館から入ります。

まずは空港からそのままトラピスチヌ修道院へ。



庭の木がとても綺麗に手入れされていて。


スイス人マックス・ヒンデルさんによる建築だそう。

北海道近代建築の開拓者と言われているそうだけど、今回北海道を巡って明治から大正にかけての近代建築の素晴らしさ、そして北海道への先人達の志し(良い面もあれば、歴史的に振り返ると今だと再考察するべきものもあるのかもしれないけれど)を様々な角度から見ることができて、ムネアツなものが本当に多かったです。




トラピスチヌ修道院はフランス系なのですが、函館は本当にフランスと関わりが深いなぁとおもいました。


そこから五稜郭に移動。

と言いますのも、この日は函館港まつりで五稜郭付近は夕方は通行禁止になるから早めに行った方が良いですよ、とレンタカーの受付の方にアドバイスいただいていて。

なので午前中のうちに。


エレベーターに乗るまで10分ほど並んだかな?

もうねぇ、とにかく暑い!

びっくりで、しかも冷房のないところが多いのが辛かった😅

東京より暑く感じました。



タワーの中にはたくさんの解説があってそれがいちいち読み応えありました。

でもそれには翻訳がなくて、こういうのはせめて英語でも翻訳つけたら良いのに?と思いました。

五稜郭の成り立ちや戊辰戦争のことなど、ものすごく面白いのになぁ。

↓こういうのも吹き出した。



私は榎本武揚が大好きなので、余計に楽しかった。



世田谷の馬事公苑のそばの農大のバイオサイエンス館に榎本武揚についての展示が割と多くて私の中では大学時代から渋沢栄一と並び推しの人物なんです💕

戊辰戦争で蝦夷共和国なんで一瞬でも作っちゃったりして明治政府と戦い投獄されたけど、結局は日本のために多くの事を成し遂げた、本当にすごい!



例えば〒マーク、これも榎本武揚が作ったものだそう。

農大創設もそうだし、多岐に渡り近代化と国の繁栄についてビジョンがあったのだと思います。

彼はオランダに留学していたのですよね。


私のフランス語の仏人先生が度々函館に旅行していて、彼女がいうには函館にはフランス人がすごく多く、仏人コミュニティがあるのだと。

で、それってなんでだろね?って話していた時に、函館とフランスはずっと縁が深いという話になって。

かつて人道援助から始まりそこへの返礼として五稜郭建設への技術知識提供、技術者の派遣などなど多くの協力があったそうです。


五稜郭タワーには仏人の団体客も多く、その方たちはガイドさんが随分詳しく解説なさっていました。







五稜郭はヨーロッパの稜堡式城郭を参考に作られていると言われていますが、世界の稜堡式城郭の検索コーナーもありました。



反射しちゃってるけどこんな感じに探すことができます。


そこから駐車場に戻る間にとてもモダンな建物があり、何かしら?と思っていたら六花亭のショップandカフェでした。


とても高い天井と五稜郭のお堀に向かう大きな窓。

お買い物はしなかったけど、とても気持ちの良い場所でした。



そこからホテルに車を停めて徒歩でお昼ご飯。

絶対食べようね!と決めていたウニ丼。

お目当てのお店は大行列を覚悟していたのですが、タイミングよくならばず入ることができました。

お店はここ





ウニの天ぷら、これは別に食べなくても良かったかな、笑



店頭にはウニのいけす。



ホテルそばの市場を偵察。

翌朝のための下見です。


そこから車でお次はトラピスト修道院へ。

この杉並木に感動。




門の中に入ることはできませんが、ここに至るまでの階段と言い、素晴らしい作りだなぁと思います。

建築家はチェコ人のヤン・ヨセフ・スワガー(Jan Josef Svagr)レーモンドの社員だったのですね。

(後に独立。)

増築部だけ?彼の設計らしく、それは表からは見えてないかも?。

聖路加旧病棟練にもレーモンドとともに名前を見つけることができます。





売店にあるこのソフトクリーム、本当に美味しかった!



そこからまたホテルへと戻り徒歩でウロウロ。

派手な路面電車がどんどん来ます。


バーニラバニラ♪かと思いきやお祭りの飾り電車!

面白い。






夕ご飯なのかおやつなのか?

この時間からもうラーメン食べちゃう私たち。





豚唐揚げ(唐揚げの事を北海道ではザンギと呼ぶらしい)


塩ラーメンが今思い出してもすぐに食べたいくらい好みのお味で。



その上三女はなんとカツカレーまで追加…


そして車に乗って今度は赤れんが倉庫、夫が少し見ておきたいというので。



ここはすごく頑張ってるー!って感心しました。




蒸し蒸しさえなければ、ここはヘルシンキ?っていうような街並み。

小樽にもこのあと少し行ったけど私達は函館の赤煉瓦倉庫の方が好きでした。



夫が当初泊まりたかったホテルはここ

でもね、大きな子供と3人だとお部屋がなかったの。

今回困ったのは中学生の子供と3人で泊まる部屋のあるホテルが案外なくて。


でも、ロビーだけ見せてもらいました、かつては昆布の工場と倉庫だった建物をリノベしていて、昆布の香りが染み込んでいて。

受付の人もとても感じがよくて、このグループのホテルは全部気になる。


さらにぶらぶら。

こういう観光地のショップは殆ど興味がないのだけど、歩いていてとても気持ちが良かったです。

港と違いこちら側は蒸したアムステルダム。笑

だけど、この一帯はきっとこれからもっともっと素敵になるのでは?と思いましたー!

楽しみ。



そしてそこからこちらへー。

絶対大行列になると思ったので少し早めに…

日の入りが18時50分の予報でした。



並ばずスイスイと進めてとてもラッキー!

頂上についた頃はこれくらいの明るさで


そこから暫く待って夜景になりました。



もう少し長くいたらもっと真っ暗になるとは思いましたが、帰りのリフトが混むことが予想されていたから早めに下りました。


で、ホテルについて、また何かを食べに行くことに、笑


ホテル側の海鮮料理のお店に入ったけど、三女がこれも食べたい、と言ったのがジャガイモとカマンベールのグラタン。

これがなんとも美味しくて。



続いてヒラメのお刺身から始まり海鮮三昧!








活気溢れる店内、何を食べても美味しかったです。


お店はココ↓




そこからホテルに戻り、大浴場でゆっくりお風呂につかってさっさと休みました。


この日のホテルは翌朝早くに市場のイカ釣り食堂に行きたかったから市場目の前のホテルにしました。

線路の見えるホテル!😳

ロビーにはお宝グッズが並べてあり、


懐かし過ぎるこの椅子とか!



お部屋のベッドからは線路が見えるのだけど、函館だけにここで線路が途絶えているの、これはムネアツですよ。

ロビーには青函連絡船の写真もありました。

防音はばっちり。



すっごいマニアックな本ばかりで楽しい。





そして、実はこのホテルにはこんなプランも!



このお部屋は人気なんだろなぁ、でも泊まってみたい!


函館は出たり入ったりだったし、便利な場所で大浴場もあったのでここにして良かったです。


旅は始まったばかり、まだまだ続きます。