3月に入ってから連日予定が詰まっていて、三女と手を取り合ってバタバタと過ごしながら(笑)ようやく夫が帰国して、その翌日には卒業式。
夫の不在中、なんと2回も寝坊してしまい😅
一度は三女が最近にしては珍しく頼りなげな可愛らしい声で「ママ〜!」と起こしに来て、その時点で普段もう家を出ている時間!
ぎゃーー!と言いつつ何故かサンドイッチ作ったりして(笑)お弁当も作り7時15分には家を出ることが出来ました。
で、2回目は爆睡していたら珍しく家電が鳴っている?電話をとったらなんと夫がパリからかけてきていて私たちが家族ラインに全く反応がないので心配していたのでした。
その時点で7時過ぎていて本当にびっくり。
だってねいつも目覚ましなしでも絶対5時過ぎには起きちゃうのに…
思ったのは夫がいなくて1人で寝てると深ーい眠りにつけているのだわ!と。
慌てながらも学校にも間に合ってよかったです。
…とここまでは前に書いていたのだけど、今はシチリアに来ております。
書きたいことが沢山あるのに、本当に消耗していて時間もないっ!
今回飛行機はイスタンブール乗り換えでした。
乗り換え時間が70分しかないので大丈夫かと気になっていたのですが、ターキッシュエアも利用した方も問題ないというのです。
ショートカットの乗り換え道が用意されていて、係員が待っていてそこから通してくれると。
今回高齢の母を連れていくのでイスタンブールでは車椅子で移動補助も事前に申請、チェックインの時も確認済みでバッチリ!のはずが…
何故か間違った案内をされたみたいでマジで本当に大変な目に遭い、笑
バギーカーでまとめて連れて行かれたところが別の遠い場所でそこから母は電動車椅子で案内されたけどなんと私と三女は走ってついてこい!って😅
もう死ぬ気で走りましたよー、本当自分の体力にびっくり、笑
三女が面白過ぎたから動画に撮りたかったーと後から振り返っていました。(勿論そんな余裕もなく)
81歳の母を連れての旅は2年前よりずっと大変になっていて、何しろ歩くのが困難になりつつあるからその歩きに合わせるとこちらは相当疲れるの。
毎日太極拳している様な感じで。
足が弱るとこうなるのかって実感するので私は今から足腰は絶対に鍛えておこうと変な決意をしたり。
他にも細かなところでイライラさせられる事が多々あり、そうは言っても孫娘の舞台を観に連れてきてあげられて本当に良かったのだけど、大変過ぎて今回は写真を撮ったりする余裕も本当にないのでした。
旅の記録はまた落ち着いてするとして、昨夜は娘の舞台を観てきました。
ティエリー・マランダン振り付けのシンデレラは
とてもシンプルな舞台と衣装の中で割と淡々と進む印象だったのですが途中からどんどん楽しくなり、ダンサーそれぞれの個性が自然と引き出される様な素晴らしい作品でした。
娘のシンデレラは従順なだけのシンデレラではなく割とちゃっかりしてる(笑)様なキャラクターが醸し出されていて(娘の個性かも?)
様々な仕掛けも洗練されていて、美しく印象的なシーンも沢山あるのです。
ティエリー・マランダン率いるマランダン・バレエ・ベアリッツはバスク地方のバレエ団なのですがそのマランダンとレペット社長の対話動画の中にもマランダン作品の良さをのぞきみる事ができます。
この動画の3分53秒あたりから始まるシンデレラの登場シーン、馬車はないけれどモダンでとても神秘的でした。
(これめちゃ難しかったし大変だった、と娘談)
ところでこのシンデレラ役の方も日本人ですね!
兼井美由季さんという素晴らしいダンサーの踊りをこの動画の中で観ることができます。
8分48秒あたりからのダンスレッスンのシーン、今回娘達の舞台でダンス教師役をした男の子が素晴らしく良くて。
彼は昨年より入ってきた子だけど、娘達と仲良くなって一緒にいる写真を見た時思わず男娼なの?って聞いてしまったくらい、不思議な、独特のオーラを持った子で…
ダンサーとは思わなかったくらいなのです。
後列左側の男の子です。
今回その子が踊っているのを見てびっくり。
本当に魅力的でした。
意地悪な継母とお姉さん達が最高に楽しくて。
そしてこの3人の身体能力の高さがよーくわかる振り付けなのです。
このバレエ、バレエ団の中のそれぞれのダンサーの個性が引き出されている振り付けで、勿論そもそもはバレエ・ビアリッツのダンサーのために振り付けられていたのですからマッシモのダンサーを考慮したわけではないのですが、作品のコンセプトや振り付けがダンサーの個性を自然と引き出す秀逸なマジカルなものなのだなと思いました。
父親役のビンツェンツォ、母親兼妖精のリンダなどもピッタリで。
そして意地悪姉妹の男性ダンサー達のノリノリ感、みんなが心から楽しんで演じているのがわかって見ていてハッピーになれる、笑
アレッサンドロ君、海賊踊ったり白雪姫では王子だったけど今回はこんなイメチェン✨
今回ね、アレッサンドロは王子じゃないのね?本人はどう思っているの?という様なありきたりな愚問を娘に投げかけたら、
主役じゃないとヤダとかそういうことにバカみたいにこだわるダンサーは私の友達ではいないよ、そういう人って本当にはバレエダンサーとして成熟していない、みたいな冷たい返事をされてちょっと恥ずかしかったワタシ。
蓋を開けてみたら確かにこの役は素晴らしくて本人もめちゃくちゃ喜んでいて、配役についてついステレオタイプに勝手に色々考えてしまうのが観客のサガなのだけど、実際にはダンサー側の全く別の価値観もあるのよねといつもながら思います。
後半に進めば進むほど引き込まれるバレエでしたがエンディングが本当に素敵で、ユーモアも溢れているのだけど、何故かうっとりと良い気持ちで帰ることのできる流れなのです、現代的なのにファンタジー溢れていて。
エンディングからカーテンコールへの流れが本当に素晴らしい。
楽しかったなぁーという気持ちになります。
娘からもらった動画、エンディングに繋がっていく場面。
そしてエンディング
意地悪な姉たちも改心してエレガントなレディに☺️
娘はあと2回踊るのですが、私たちはあと一回最終日の舞台を観ます、でもあと一回じゃなくてやはり全部みたいかもーなんて思うのですが…
ところで、シンデレラということで靴に関連してもう一つ。
娘の劇場ではポワント、バレエシューズは勿論支給されていて、自分に合うものをなんでも指定したらそれを頂けていたのですが、ブロックがバレリーナ一人一人にカスタムメイドのポワントを支給してくれることになったそうで、娘も採寸、型づくりをしていました。
それってシンデレラに合わせたキャンペーンか何か?と聞いたら全く関係ないっ🤣と笑われてしまいましたー。