5分ほどして、ブギス駅に到着。

ブギス駅界隈は、ここ最近再開発されたらしく、

ショッピングセンターやおしゃれなお店が

ぞくぞくと進出しており、地元の若い方々や

観光客で、毎回ごった返している。



ショッピング三昧も楽しいが、今回の目的は

《サルタン・モスク》。

ここも前回、見学時間外で、見る事が

できなかったところ。



ここで少々道に迷う。



前回は、エスニック街を散策しながら辿り着いた

ため、駅からまっすぐモスクへ行く方法が

分からない。

ここで、今回の旅で初めて地図を出す。

あっちかな?こっちかな?と迷いながら、

15分かけて到着した。



通りの一番奥に建っているのが、サルタンモスク。

金色に輝いていて、とってもキレイ。

Mariaの【笑う門には福来る】





近くで見ると、こんな感じ。

Mariaの【笑う門には福来る】





さっそく靴を脱ぎ、中に入ろうとする。

すると、掲げられていた看板が目に止まる。

Mariaの【笑う門には福来る】







観光客が訪れていい時間帯は、


《平日 午前9時~12時と、

 午後2時~4時、

 金曜日は午後2時30分~4時》


とある。













「・・・。」













えー?

なんでーーーーー!

だって・・・

あれ?

4時以降はOKじゃ?

・・・。

おや?
















「・・・。」

















あっ、そっか。

ってことは、つまり、

あっちゃー!

リトルインディアの寺院と同じ

時間帯だと勘違いしていたってこと??

寺院は4時までダメで、こっちは4時以降は

ダメってことかー!!!










というか、この失敗、前回もした気がする。

学習能力がないったらありゃしない。

そもそも、あちらはヒンドゥー教で、

こちらはイスラム教。

宗教も違えば場所も、施設もまるで違う。

見学時間が同じだと思うほうがおかしいのだ。












「・・・。」















また、宿題ができてしまった。








なんだか、どっと疲れが吹き出してくる。

ごろんと一休みしたいな、と思った瞬間、

良い場所を思い出した。

モスクから歩いて1分くらいのところにある

《マレー・ヘリテージ・センター》だ。


ここは、宮殿を改装して作られた、マレー系の

歴史や文化を紹介する博物館である。

ここのお庭が気持ちよくて、去年訪れた時は、

2時間ほどお昼寝をしてしまったほどである。



通りでジュースを買い、ごろんとなるために

センターへ急いだ。



ふと見ると、入口からマレー系の方々が、

「あぁ~」みたいな事を口々に言いながら

出てくるのが見える。

Mariaの【笑う門には福来る】





なんだなんだ?と見に行くと、

こんな看板が目に飛び込んできた。

Mariaの【笑う門には福来る】




どうも、2012年の6月まで

CLOSEDらしい。












「・・・。」












ここにも、振られてしまった。


ちなみにコチラは去年の様子。

大きな噴水があり、

Mariaの【笑う門には福来る】





このような、お昼寝してねと言わんばかりの

建物がいくつもあった。

Mariaの【笑う門には福来る】









握ったジュースがどんどん生ぬるくなる。

こんなことなら、カフェで休めばよかった。















「・・・。」














仕方なしに、とりあえず、なんでもいいやと

買ってみたキャロットジュースを飲んでみる。

Mariaの【笑う門には福来る】






あらま、意外とおいしいっ♪

気分がよくなる。

こんな簡単なことで、テンションがあがるとは、

なんて単純なんだ。

一気にゴクゴクと飲み干してしまった。




そういえば、朝から1・5リットルくらいの水分を

とっているのだが、全くトイレに行きたくない。

全て、汗として消費してしまっているということ

だろうか。

気温は30度。

容赦なく太陽が照りつけてくる。

ひたいと背中を汗がつたう。

このままじゃ、干物だ。

日よけできる場所を探して、足早に急いだ。






途中、水タバコを発見。

Mariaの【笑う門には福来る】






香港のライカイフォンでもよく見る水タバコ。

私はタバコが苦手なので、葉巻とかにも

まったく興味は示さないものの、

これはなんだか気になってしまう。

もちろん、使い方も吸い方もわからない。

が、いつか、試してみたい。

記念にパシャッとカメラに収めた。






この辺りは、オシャレな飲食店も多く、

建物も色もカラフルでかわいい。

Mariaの【笑う門には福来る】






次回はここでランチを食べようと決め、

その奥のアラブストリートへ向かう。






このアラブストリート、リトルインディアと

同じで、歩道に全て屋根がついている。

ここは、シルクやバティックの老舗の布地店や

仕立て屋さんが多く立ち並んでいる。

ざっと数えても、100mくらいの通りに、

40~50店の仕立て屋さんがある。

ここまでライバル店が多いと、商売する気も

失せてしまうのでは?と、いらぬ心配をする。





目が覚めるような、綺麗な布地屋さん。

Mariaの【笑う門には福来る】

Mariaの【笑う門には福来る】





綺麗な仕立て屋さんもたくさんある。

Mariaの【笑う門には福来る】

Mariaの【笑う門には福来る】

Mariaの【笑う門には福来る】

Mariaの【笑う門には福来る】








交渉がうまくいけば、驚くほど安く買い物が

できるらしいが、そんな交渉術を兼ね備えては

いないので、今は、見るだけだ。

高度な交渉術と、スリムな体をGETした

あかつきには、ぜひ、伺いたいと思う。






“来年あたりにぜひ・・・

 いや、交渉はなんとかなるだろうが、

 スリムな体はなぁ・・・

 3年以内には、いや、5年以内かな・・・”






運動が苦手な私。

毎年、ダイエットダイエットと言いながら

ここまできてしまった。


結局、迷いに迷って、10年以内にスリムな体を

GEし、ドレスを作ると目標を立てる。

どこまでも自分に甘いダメ人間なのである。




そんな事を考えながら歩いていると、一店の

手芸用品店を見つける。

この通りは、ビーズなどの手芸用品の店が

いくつかあるのは知っていたが、

入ったことはなかった。

冷房が、ガンガンきいている店内は魅力的だ。

迷わず入る。

Mariaの【笑う門には福来る】





入ったお店は、アクセサリーの材料をたくさん

売っているお店だった。

Mariaの【笑う門には福来る】

Mariaの【笑う門には福来る】





カラフルな色合いばかりで、ちょっとワクワクする。




正直、冷やかしのつもりで入ったのだが、

だんだん欲しい欲求を抑えきれなくなる。

そういえば、黒のシンプルなロングネックレスが

ずっと欲しかった。

まだらな赤の、綺麗めのロングネックレスも欲しいと

ずっと探していた。






その材料は、すべてここにある。






“いや、ちょっと待てよ。

 私は生まれてこのかた、アクセサリーというものを

 作ったことがない。

 ド素人の私にうまくできるのか???

 これは無謀な買い物ではないのか?”







「うーん・・・」







そう、自分に問いただしていると、後ろから、

何かお探しですか?と声を掛けられた。

振り向くと、とても優しそうなお姉さんが

立っている。



“この方なら、親身に話しを聞いてくれそうだ。”



欲しいネックレスがあること、

でも作ったことがないことなど、

色々と相談にのって頂く。





あーだこーだと、話しをしていたら、

なんだかどんどん楽しくなっちゃって、

毎回マーライオンが見れないことや、

へびを首に巻いた話しまでしちゃって、

結局、お姉さんと30分ほど

キャハキャハ笑いあってしまった。










で、購入。

Mariaの【笑う門には福来る】




これを全部ちゃんと作れたら、

 ・黒ビーズのロングネックレス
 ・まだらな赤のキレイめなロングネックレス
 ・キラキラのカチューシャ 2コ

ができるはずだ。

黒のネックレスは160円

赤のネックレスは、ちょっと高めで900円。

カチューシャは、1コ、400円。

というお値段。

材料代全てで、1,860円

相変わらず安い。





“私の妄想が正しければ、かなり良い

 デザインのものができるはず。

 とはいえ、リトルインディアで購入した

 アクセサリーの方がずいぶん安かった。

 ・・・いやいや、そうじゃない。

 自分で作ったということに、きっと意義がある。

 mariaさん、手芸に目覚めてみましょーっ!”





と、心の中でつぶやきながら清算をしていると、

さきほどのお姉さんが、何かを私に渡してきた。

見ると、マーライオンのキーフォルダーだ。

Mariaの【笑う門には福来る】



マーライオンが見れなくて残念だったわね、

落ち込まないでね、と言って、下さった。






“優しいなぁ・・・”






こころがほっこりする。



また来るからね!とお姉さんに何度も手を振り、

店を後にした。












「きゅるるるるるー」












お腹が鳴る。

そういえば、カヤトースト以来、

何も食べてない。



“とりあえず、いったんホテルに戻って、

 買ったものを置いて、身軽な状態になってから

 ご飯を食べに出かけよう!”



そうと決まれば後は早い。

買い物袋を小脇にかかえ、ダッシュでブギス駅に

向かった。









【補足】
ちなみに、サルタンモスク周辺には、

エスニック雑貨街のブッソーラストリートとか

レストラン街のカンダハールとか、ブティックが

立ち並ぶハジレーンとか、オシャレなカフェが多い

バリレーン、ハジャ・ファティマ・モスク、

観音堂など、見どころも多いです。

機会があれば、ぜひ訪れてみて下さいねっ♪