発達障害は増加している? | みんなちがって、みんないい。~発達障害と療育・幼児教育のこと~

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2009年2月生まれの長男ポテチ(発達障害があります)と
2012年2月生まれの長女マシュマロとの日常です(*^_^*)
ポテチとマシュマロへの幼児教育や、ポテチの療育的な取り組みについて綴っていきます。
お気軽にアドバイスやコメントなど頂けたら嬉しいです☆

自閉症の頻度に関する研究をみると
1960年代からの30年間→1万人当たり4~5人という数値が定説
1990年代後半→1万人当たり15人を越える報告が次々と出される
といったように、報告されている数字上は増加しています。

自閉症スペクトグラム全体では、1万人当たり100人前後という推定や報告もあります。

最近の報告ほど増加しているようにみえる傾向は、診断基準の変遷や、自閉症に対する社会的認知の結果であるという見解があります。

Wing L & Potter D. The epidemiology of autism spectrum disorders: is the prevalence rising? MRDD Research Reviews 8: 151-161, 2002.                             
によると

発生率および有病率増加の考えられる原因

1.診断基準の変化

2.研究方法の違い

3.自閉症スペクトル知名度のアップ(親,専門家,一般人)

4.以下の状態が合併する可能性があることが知られたこと

a. 重篤または深刻な精神遅滞,その他の発達障害,身体障害

b. 平均的あるいは高度な知的能力

c. 全てのタイプの精神疾患

5.専門家によるサービスの普及

6.考えられる原因とオンセット年齢との関係

7.数における真の増加の可能性


報告数の増加に関してこのようなまとめをみると、やはり、発達障害自体の認知が高まったことが大きな要因ではないかと思わされます。
現在のある程度認知された状態からの、10年・20年単位での報告数の推移が気になるところです。