Billに親切にしてくれた人たちはたくさんいますが、その中でも特に重要な1人がいます。本ブログでは初登場ですが、Jodie Fosterです。彼女はBillを自殺から救い、Tamaraの妨害を跳ね除けてSandraとBillの仲を修復させた人。
・Jodie Foster(写真:『ジャック・サマースビー』)
彼女は『ジャック・サマースビー』でBillと共演しました。残念ながら、この作品はまだ観たことはない(ネットで一部のシーンが目に入っただけ)のですが…。日本ではディスクが手に入らないんですよね。
話を戻しましょう。『サマースビー』の撮影時(91年末〜91年初春頃)、Billは相変わらずかなり危うい精神状態で、また自殺行為の頻度も増えてきていました。
90年の秋にSandraが留守電に「私は一度もあなたを捨ててないのよ」とメッセージを残したものの、それから連絡はまたパッタリ途絶え(というより、Tamaraの妨害のせいで繋がらない)、だんだんとBillの精神状態は再び悪化。
『めぐり逢えたら』の時はMeg Ryanがとても心配していました。でも、少し後の『サマースビー』になると、Billは撮影の合間にも自殺を図ろうとするようになり、Jodie Fosterは彼を自殺させまいと必死に守りました。撮影スタッフによると、彼女はしばしばBillのトレーラーにそっと近づいて様子を窺い、時にはその前に椅子を持ってきて何時間も見張っていたそうです。自殺を止めたのも一度や二度ではありませんでした。
・『サマースビー』では撮影中も頻繁に自殺を図ったBill
📝 スタッフの証言
「Billが池の方に歩き出した時、誰も止めなかった。てっきり演技だと思っていたから。でも、Jodieは動いた。彼女はBillの腕を掴んで、何か言っていた。小声だから、こっちに内容は聞こえなかったけど、Billは泣き崩れた。(中略)Jodieは彼の背中を支えながら、スタッフに"5分だけ時間を"と、言った。彼女はそのまま彼の背中を支えていた」。
(1992年1月4日)
「JodieがBillを控室から連れ出して"大丈夫、彼女は戻ってくるわ。だから生きられる"と、言ってあげていた。Billは泣いていたが、撮影には戻った」。
(同日)
📝 Jodie自身の日記
「私は彼のトレーラーの前にいた。気配がなくて、異様な空気を感じた。私はドアを見て、開けようとした。鍵はかかってないのに重かった。何かが引っかかているみたいだった。私はもう一度押すと、開いた。椅子が倒れていた。(中略)彼はそこにいて、ベルトで首を吊ろうとしていた。私は言った;"Sandraはあなたを見てる。あなたが死んだら、彼女はあなたを見られなくなるのよ"。彼はベルトを落とし、私の腕に頭を寄せて泣いた。震えていた」。
(同年1月16日)
でも決定的に危なかったのは、'92年2月3日。彼は撮影用に借りられた建物のバスタブで溺死を図りました。その日の撮影が終わった後、Jodieはイヤな予感がして残り、窓を割ってバスルームに突入。そして、ここがすごいのですが、
Jodieは息のないBillを、苦労しながらも1人でバスタブから引きずり出したんです!!
Billは服を着たままだったから水をたっぷり吸い、とにかく重かったらしいのに…。彼女は一度滑ったそうですが、それでもやり遂げました。女性が1人で長身の男性を水から引き出すなんて、重労働! よくできたと思います…。
彼女の介抱で、Billは咳き込み、何とか息を吹き返しました。
Jodieはこの時、意識朦朧としているBillに、「Sandraは待ってる。私が連れてくるから」と、約束しました。そして、彼女は見事にその約束を果たしてくれたのです💚
そのことは、また次回話しましょう。

