ここイギリスでは、自分が生きているうちに弁護士を依頼し、遺言を残しておくことが一般的😇😇😇
これがなかった場合、女性の自立や社会進出を推奨している割には、未だに家父長制が残っている国でもあるため、その家庭に男の子と女の子が揃っていれば、姉や妹たちを差し置いて、争うことなく一家の長男に遺産の全額が渡ります😇😇😇
夫のゼノは一人息子&マミィと死別&シングルファーザー&ダディの再婚相手は3人中2人が接近禁止命令&全再婚相手と歴代恋人たちに遺産の相続権はなし…と、ダディが離婚するたびに法的な取り決めが成されているから何かと楽ですが、世間には親の遺産を巡って兄弟姉妹の仲が決裂したり、血で血を洗うような出来事も…😅😅😅
逆に、この一家に住み着いたプシュケの居候で、人類史上、稀に見るイクメンの末っ子リアムは、義理の姉が2人と実の姉が5人もいるものの、実際に両親が同じ姉は可憐な長女のお姉ちゃんだけだし、超強い姉2-5はモルの元夫の娘ながら、こちらは逞しく自立に自立を重ね、全員が会社経営者だから遺産なんていらないといい、肝心のお姉ちゃんも会社役員で、せいぜい残しておいてあげないと老後が心配なのは、体が弱くて日常生活に支障をきたすことがある義理の姉1&2のみと、お金に関しては全子供たちが執着していないので、これまでに遺産がどうこうと揉めたことがありません😂😂😂
唯一、この一家で血まみれの遺産相続に巻き込まれる可能性があった人物、それは夫の下級生で秘書の悪ガキ・ヒューゴただ一人であり、実は養子の末っ子だったとわかった今、相続が発生しない代わりに葬儀を出さなくて良いなど、比較的楽なポジションだったはずが、こちらは養親たちが超ド級のモラハラ一族だったり、彼らに関わる全ての人たちから迷惑をかけられまくっていて、一時は銀行口座がすっからかんでした😂😂😂
そのヒューゴが先週の夕方頃、面倒見のいい上司のスティーヴに呼び出されてオフィスに行き、何だか落ち込んで帰って来たかと思ったら、今朝になって心から呆れ返った顔で、この悪ガキは「僕の親族にもう一人、養子だった伯父さんがいたでしょう?ほら、あの醜い容姿の一族で一人だけ、まるでどこかの王子様みたいな、なんだかちょっと世間離れした感じの、でもってリアムにストーカーしていた、ゲイのク○野郎なんですけど…」と語り始め、白目を剥きがちに言ったことが、こちら。







「彼、末期ガンで余命宣告されたそうなんです。それで弁護士がオフィスに訪ねて来て、葬儀や必要なお金は全て用意してあるから、リアムと二人で看取ってくれないかと。あのク○野郎、最期はお気に入りの男の子に看取られて死にたいとか、弁護士に頼むことじゃないだろ…って、呆れちゃいましたよ」







その気持ちは、わかるかな😂😂😂
非常にユーモアのあった伯父さんは、爽やかなイケメンなのにかわいらしさもあるリアムのことが好きすぎて、行く先々を付け回した過去の持ち主で、それがリアムの両親にバレるという失態を犯し、心優しいリアムにしては珍しく、気持ち悪がられたこともあったかと…😂😂😂
でもね、リアムはやっぱりイクメンだったといいますか、日頃からお世話上手で世話焼きなこの末息子には介護の経験があり、しかも今まで看取ってあげた人たちは全員、家族でもなければ出自も知らない他人ばかりと、ここ英国が全世界に誇るホスピタリティの持ち主でもあったことから、「彼も器用じゃなかっただけでしょうし、過去は過去ですから、最後くらい一緒にいてあげましょう?」と言って、ヒューゴの伯父さんも看取る予定です😂😂😂
ここイギリスではトップクラスと評判の教育を受けて育ち、超一流のエリート紳士として認められている末息子なのに、リアムの優しさと手厚いホスピタリティの数々を見ていると、母国スウェーデンで看護学校の校長を務め、体の成分にはホスピタリティしか持ち合わせていなたかっただろう、今は亡きモルモルの献身を思い出す、今朝の朝食はこちら。



Zucchini Soup.

昨日は所属しているボクシングジム主催の試合に出場し、ヴァシリオスがスーパーウェルター級、ジョージおじさん(ハゲ頭)がクルーザー級で連続の王者となり、屈強なボディガードらしく大活躍を見せてくれた一日となりましたが、今朝はヴァシリオスが少々(ブラジリアンたちのせいで)お疲れ気味だと聞き、天使のお腹を守るためにも、酷使した体を労るズッキーニのスープを作りました😅😅😅

まあ…その「ブラジリアンたち」って、夜中までハイテンションだった部下、ガブリエルとミゲルのことなんだけどね😂😂😂

社内No.1の愛され上司ともなると、例え勝ち慣れた試合を制した場合でも、部下たちはここぞとばかりに騒ぎ、お祝いしてくれます😂😂😂

あの二人、夜中に限って騒いだんでしょ…😂😂😂


そんな流れを汲み、今日は日曜日だからと教会に行ったあと、午後からヒューゴの伯父さんを訪ねてお見舞いするため、弁護士から聞いた病院へ。
私もここイギリスの入院&介護事情には詳しくないので、ゼノのグラニー(85)に万が一のことがあってもおかしくない年齢だし、勉強も兼ねて、一緒に行って来ました😊😊😊✨
その前に、ヒューゴは養親たちが超ド級のモラハラ一族と大評判で、お見舞いの言葉一つ知らないままに育ってしまったことを悔やみ、こちらは冠婚葬祭のマナーも行き届いたリアムや夫のゼノに習い、何とか物にしてから出発😅😅😅
ヒューゴは「僕の養親やその一族って、もうすぐ亡くなるかもしれないって人の目の前で遺産を奪い合ったり、その病気で死ぬ時は最後がこうで、これだけ苦しんだ末に死ぬんだ、みたいな話をする人たちばかりで、そんな光景しか知らないんですよね。でもほら、僕は義理の兄を白血病、親友を事故で亡くしているでしょう?兄は死ぬ直前まで実の親に脅されても、立派に病気と闘って見せましたし、親友は車に撥ねられて即死でしたから、葬儀の場に行って初めて、養親たちが間違っていたことに気づいたんですよ…」と言っていて、この末息子が義理の兄アレクサンダーや親友の死から多くのことを学び、立派にモラルのある、マトモな思考を持った紳士に育ったことを、私たちからも天国にいる二人に、心から感謝の言葉を伝えたいところです😇😇😇
夫のゼノは自分自身が生後1ヶ月まで生きられるかわからないと言われ、他は親族一同、超健康体だから身内の葬儀や介護の経験値はゼロですが、そこはやっぱり敬虔なクリスチャンだったおかげで早くから人の死について学び、ダディのセバスチャンと多くの人たちを見送ったことで、子供のうちから人格が整えられた甲斐もあり、ヒューゴが親友を亡くした際には葬儀を手伝っているだけ、ヒューゴの発言には、毎回絶句することばかり😂😂😂
実は養子の末っ子だったとわかった今、ダディになって一人息子・ジョージを育てているシングルファーザーも真っ最中だし、ヒューゴがマトモな男になれて、本当に良かったよ…😂😂😂
自宅を出る前、雇用しているギリシャ出身のボディガードで、手厚いイクメンのリアムを恋人にゲットしたラッキーボーイでもある、天使のような少年顔の美青年・ヴァシリオスは、わずか8歳で両親と親族の一部を亡くし、13歳で伯母さん一人を除く、姉たちと残りの親族全てを亡くした経験から、「もうじき亡くなる我が子に死の恐怖を与えるなんて、ギリシャでは考えられませんよ。もしかして、あなたの義理のお兄様も養子だったのでは?」と言ったほど、養親たちは信じられないことばかりをやってくれます😅😅😅
ここロンドンは本日、最低気温は16度とほぼ例年並みながら、最高気温は28度と真夏日になり、外は暑いけどよく晴れてお日様も出ていることだし、もしヒューゴの伯父さんが動けるようならお散歩にでも連れて行こうと思い、用意したフィーカはこちら。



Gluten-Free Chocolate Cookies.

ヒューゴの伯父さんは、ドクターから「食べちゃダメ」と指定されている食材はないものの、あまり食欲がないと聞いていたので、もし食べられた場合でもお腹を壊さないように、グルテンフリーのチョコチップクッキーを作ってみました😊😊😊✨

伯父さんと話してみたところ、ヒューゴのいう「ク○野郎」の要素は少なく、ちょっとリアムをつけ回した過去はあるけど、養親のモラハラ親族たちとは違い、他者にトラウマを負わせるセクハラをしたわけではないし、多趣味で根は社交的なのか、女性には優しい紳士😇😇😇
イケメンのヒューゴとプシュケのリアムに会ったら心が和んだのか、目の保養もしながら、私マリアおばさんの歪なクッキーでも喜んで食べてくれるところは、優秀だと思います😂😂😂

ヒューゴの伯父さんが入院している病院はロンドンの郊外にあり、ティーンエイジャーの頃に夫のゼノと出会い、それをきっかけにマトモな人間へと成長して以降、他の親族たちとは気が合わなくなっていたけど、こちらの伯父さんは趣味が多く、ケンカしながらも多少の連絡は取り合っていたというヒューゴでも、会うのは数年ぶり。
まあ、コロナ禍なんてものがあったから、例え世界で一番仲のいい家族や友達だったとしても、当時は離れて暮らしている人たちには会えなくて当たり前だったし、血縁関係のない親族ともなれば、名前を覚えていただけでも上出来でしょう😅😅😅
何せヒューゴは養親たちの名前を正確に覚えておらず、完全に間違いまくっているというのに、結婚の宣誓を行った際、レジストリーオフィスのスタッフが外国人だったことも手伝い、親の名前を間違えたまま結婚式を挙げてしまったというバカ息子でもあるので(※イギリスではよくある)、伯父さん一人の名前をきちんと覚えていただけでも、私たちからすれば奇跡も同然😂😂😂
本当に、強面のイケメン、スレンダーな長身、名門校ばかりを経験した一流のエリート紳士…だったはずが、とんでもないところでバカ息子全開、脳みそ筋肉のすっからかんだなんて、毎回笑いを通り越して、シャレになりません😂😂😂
さて、ヒューゴの伯父さんはというと、肝臓と膵臓にガンが見つかり、クリスマスまでなら何とか、でもあと半年は確実に持ち堪えないだろうと言われていたそうで、私たちもそれなりの覚悟を持って会いに行ったところ、こちらはヒューゴとリアムが来てくれたとわかったら元気が出たのか、顔色はいつもより少しだけ明るく、口調も穏やかに、口数も入院当初よりは多い気がしますということで、一方的なものとはいえ、これが日本でよく聞いていた「推しの効果」というものかと、他者を愛する心の素晴らしさを実感しました😂😂😂
伯父さんを見て、「元気そうじゃないですか。良かったですね、リアムも一緒に来てくれましたよ」と言ったヒューゴも、ちょっとだけ一安心😅😅😅
聞けばこの伯父さん、自分の最期はなるべくヒューゴやリアムに立ち会って欲しくて、その際には二人に迷惑をかけないよう注意を払い、自宅の荷物などはほとんど自力で片付けをして、手元に残った持ち物をほぼ売り捌いてから、入院することに同意したんだって😂😂😂
何もそこまでしなくても、心と体の主成分はホスピタリティみたいなリアムなら、一も二もなく二つ返事で来てくれるし、ヒューゴだって鬼じゃないから来てくれただろうに、親族や親ではないという立場から、彼なりに遠慮したのかな😅😅😅
非常にユーモアのある伯父さんは、私とゼノが新婚だと知ると、「いいな。二人は結婚したばかりなのか。僕も一度くらい、結婚してみたかったなぁ。でもほら、僕って趣味が多いからさ、女性より星を眺めたり、音楽を聞いたり、本を読んだりすることの方が好きだから、きっと結婚したらワイフの存在を忘れちゃうだろうし、これで良かったんだよね。それにさ、僕って趣味に女性が入ってないから、気が合わないんだよ」と言っていて、人間誰しも、結婚を趣味にされたら困ります😅😅😅
そして、大ベテランと評判の育児経験に加え、看護や介護経験も豊富なリアムの素晴らしいところは、何かとボケ担当な伯父さんの話にツッコミ入れがちな私と違い、常に笑顔で話を聞いてあげたり、会話の端々で体調を気遣ってあげたり、ついでにドライシャンプーしてあげたり、院内で配られているドリンクをもらって来てあげたり、正直、現役のナースや介護のヘルパーさんたちよりずっと気が利いていて、その手厚く行き届いたお世話の数々に、現役のナースも「彼には敵わないわ…」と言って、また今回も現場は苦笑い😂😂😂
ご近所の住民たちも、怪我や病気で倒れるならリアムの目の前で、ダメならリアムに看取られて死にたいと口を揃えて言っているところを見ると、伯父さんがヒューゴ以外にリアムも呼んで欲しいと弁護士に頼んだのは、これぞまさしく「適材適所」だったに違いない、今夜のディナーはこちら。



Summer Salad.

先にお伝えした通り、本日のここイギリスはヨーロッパ流・真夏日を誇る暑さだったので、目眩を覚えるほどの暑さに負けないよう、夏らしいパスタサラダをご用意しました😊😊😊🌴

パスタにキュウリ、トマト、レッドオニオン、フレッシュなハーブとレモンのドレッシング、そしてフェタチーズを入れれば、暑すぎて食欲がない時でもパクパク食べられる、夏のストレス解消メニューの出来上がり😊😊😊💕

夫のゼノはほぼ全てのお肉と一部のお魚にアレルギーがあり、他にもサラダオイルやホエイ、蕎麦などとも合わせると、食べられる物と言ったらアニサキスが寄生しにくいお魚、野菜とフルーツ全般、パンやパスタしかないというのに、そのせいでマカロニチーズにはややトラウマがあるため、季節に合わせたパスタサラダを作ってあげてからこちら、食に対する喜びと興味関心が増したそうです😅😅😅
生まれた家庭が裕福過ぎて、ダディが住み込みで雇ったシェフに作ってもらったものしか食べたことなかったからね、この息子😇😇😇
この状態で日本行きを決め、家事を覚え、何とか生きられるだけの知恵を身につけ、恋をして、あれほど無理だと思われていたワイフを見つけて帰るなんて、例えお金があったとしても、どこの国に行っても真っ先に死ぬタイプだった一人息子が、よくここまで自立できたよね😅😅😅
※本当はアメリカのカリフォルニアに行き、喘息治療をしようと計画を練っていたら、日本の会社にヘッドハンティングされ、予定変更した流れ。

私と夫のゼノは空港に行く用事があり、途中でお見舞いの場から退席させてもらったところ、遠くから遊びに来てくれたお客さんを連れて帰宅すると、ヒューゴはリアムと二人で書類を眺め、伯父さんのお見舞いや介護は今後どのようにするかと、話し合っている真っ最中😶😶😶
ヒューゴとしては、一応伯父さんの身内として育った仲でもあり、「あと半年も生きられる可能性がないのなら、家族の代わりに、僕が介護離職するしかないでしょうね」と気持ちは暗く(※事情があり、今は会社にしか友達がいない)、そんなかつての上級生に、リアムは「うーん、離職も一つの方法ではありますけど、伯父様は持ち家のフラットを売却したいというご意向でしたし、今処分しても利益は充分出ますから、まずは不動産会社に手続きをして、同時進行で伯父様にはこちらまで転院を申し出てていただく、というのはどうでしょう?伯父様がヒューゴと一緒に余情を過ごしたいと望んでくだされば、家族の近くに病院を替わることができますよぉ?」と教えてくれたので、どんよりして暗かったヒューゴも、少しは安心したようです😅😅😅
確かに、ごく一般的な家庭なら、まだヒューゴ自身も35歳と若いから、今のうちに介護と仕事からの一時離脱をしておくことも一つの方法なんだけど、何せモラハラ一族が「身内」を名乗って何をするかわからないし、あとから今世紀最大のモラハラ騒動が起こってもいいように、温存できる対処法があるのなら、今は残しておきたいところだよね😂😂😂
何なら私たちも家を買ったばかりで、ベッドルームなら余ってるから、いっそ一家にお迎えすることも考えてもらいましょう😊😊😊💕
介護経験のないヒューゴも、下級生の超豊富な知恵と経験に助けられ、むしろそれどころか、当たり前のことながら育児も超ド初心者で、ジョージを巡っては助けと知恵を借りまくっているから、常に強力な助っ人がそばにいてくれるも同然😊😊😊✨
自身の下級生がピンチに陥った際、そこをさらに下級生が助けてくれる姿を見て、夫のゼノは、「ヒューゴはリアムに、頭が上がらないな…」と、笑っています😅😅😅
通常の仕事のみならず、育児や介護で忙しい日々を送ることになった場合でも、同じ環境で学び、友情を分かち合った者同士、どんな時もお互いに助け合って生きていけたら、大人も子供も、介護する側もされる側も、誰もが幸せになれるはずだから、ここは私たちも頑張ろう😊😊😊💕

God natt...