夫のゼノは4月に誕生日を迎えて40歳になり、マミィのマーガレットはゼノが生まれる直前に亡くなったため、ダディのセバスチャン(65)が唯一の家族だと思っていたところ、実はまだグラニーも元気に暮らしていることがわかり、ただ単に、ダディとグラニーが過去にケンカをしてしまったことで疎遠になっていただけと、非常にお騒がせな親子だったことがわかったのが、つい去年のこと😅😅😅
会社の経営を一筋に生きて来たセバスチャンは超美形のプレイボーイなのに、重度の超不器用と人嫌いを拗らせているし、グラニーは今でこそ年齢相応に年を取ってはいるけれど、昔はそれはそれは美人で頭も良くて賢く、複数の男たちに求婚されて選び放題だったくらい、魅力のある女性だった…のに、度重なる失言癖が災いして、セバスチャンと私を相手に大バトルしたことがそれぞれ一回ずつあり、そのたった一つを除けば今も変わらず、長所ばかりの素敵な老婦人です😂😂😂
しかもグラニーが住んでいる場所も、ここロンドンのハムステッドからそう離れていなくて、車で1時間かかるかどうかと、超近場😂😂😂
ゼノは私とグラニーが生死をかけた大バトルを繰り広げたことで、あれほど念願叶って会うことができたグラニーによく懐いていたのに、あれ以来一気に気持ちが冷めてしまい、「え、グラニー?何か用事でもあったか?」と言って、もうすっかりグラニー離れをしてしまいました😅😅😅
しかし、今朝グラニーから来たチャットの内容は少々心配で、「最近おかしいのよ。いつも同じ場所を車で通るんだけど、このところ毎回"人が飛び出してくるようになった"んだわ…」ということで、まさかとは思うけど、愛していたゼノのグランダもずいぶん昔に亡くなっているし、長く一人で暮らしている寂しさから、とうとう年齢には勝てず、認知症になってしまったのではないかと怪しんだ、私😇😇😇
これは万が一にも、グラニーがたくさんの思い出を失う日が来てしまったのだとしたら、私たちはグラニーを放っておくことはできません😇😇😇
高齢者と暮らすのは10年ぶりなんだけど、どうやって介護しようかしら…😇😇😇

グラニーは現在、同じロンドンのノッティングヒルというオシャレな街に住んでいて、言ってしまうと運転のスキルは孫のゼノより遥かに高く、ダディのセバスチャンみたいに、「ペーパードライバー歴40年」なんてことにはなっていない、遅ればせながらでもしっかりと自立した女性😅😅😅
親族の人数こそ少ないものの、一族揃って超裕福な家庭を築いているから、車の運転なんかしなくていいんだよね😅😅😅
さすがにゼノやセバスチャンも、グラニーの発言には焦りを覚え、一人きりのかわいい孫に言われたら効果もあるだろうと、グラニーに「午前中にマリアと様子を見に行くから、それまで運転はしないでくれな?いいか?」と電話したほど、誰だって家族の異変には肝が冷えるものだったりします😇😇😇
私も10年ほど前、スウェーデンで看護学校の校長先生だったモルモルが亡くなり、最後はガンと溢れるホスピタリティから患った疲労症で動けなかったはずなのに、死に際にだけやたらとテキパキ立ち働いちゃって、もうビックリだったよね😇😇😇
モルモルは非常に働き者だったし、イギリス人だったガンガン(Great Grandmother)は衛生担当として戦争にも参加しているから、いざとなった時には咄嗟の判断力が残っていたけど、グラニーは典型的なイギリスのお嬢様で、今はのんびり暮らしていると聞いていたこともあって、脳が衰えている可能性だって高いでしょう😇😇😇
ですが、やっぱりしっかり者だったのは大家族の末っ子だったといいますか、私たちの話を聞いていたプシュケの居候で、人類史上、稀に見るイクメンの末っ子リアムから、「レイディ、ちょっとお待ちください!お祖母様は"4月から子供が飛び出して来る"と正確に認識できていますから、本当に子供が飛び出してるのかもしれませんよぉ?僕も何度かやられましたもん。悪ふざけをして、高齢者や僕みたいなゲイボーイを狙って飛び出すバカ者がいるんですよねぇ…」というアドバイスをもらったからには、この私がただじゃおきません😊😊😊💢
ここイギリスのごく一部を占める国民とはいえ、確かに救いようのないバカ者が出回っているのは事実だし、隣で悪い顔をしている夫の下級生で、秘書の悪ガキ・ヒューゴはまだまだかわいく、お利口な部類なんだと呆れてしまった、今朝の朝食はこちら。



Blood Orange Ricotta Bundt Cake.

昨日の夜、キッチンで洗い物を片付けてくれていた夫のゼノから、「早くオレンジを使わないと、何だか黒くなってないか…?」とご指摘を受け、危うくすっかり忘れるところだったオレンジを使って、無事にバントケーキを作りました😅😅😅

ゼノが見つけてくれたのは、知らない間にブレッドケースの裏に入り込んでしまったもので、毎日掃除をしていた甲斐あって汚れずに済んだだけ、もうパーフェクトな人生😅😅😅

この一家ではバナナもオレンジも、ときどき日頃の行いからは考えられないような、信じられないほどの転身を遂げてくれます😂😂😂

ブレッドケースの後ろに放り込んじゃったのは、スポーツ優秀な黒猫・ビョーン坊やかな😂😂😂


セバスチャンは日頃のグラニーがどんな人かを知っているから、少なくとも息子の嫁を煩わせるまでもないとは言っているものの、万が一にもグラニーが事故を起こしてしまった場合、例え飛び出した子供サイドに落ち度があったとしても、避けきれなかった車が全ての責任を取らなければならないので、ここは状況を把握するためにもグラニーに会いに、自宅のあるノッティングヒルまで出発😇😇😇
ええ、私の車には夫のゼノを助手席に乗せ、後部シートには子犬のアーサーを乗せているならなおのこと、安全運転が必要です😇😇😇
この夫、スポーツや勉強のみならず、芸術まで優秀な成績を収めていたのに、車の運転だけは大の苦手で、ここだけ運転が得意なワイフ、もしくはヒューゴに依存することを忘れません😅😅😅
15年ほど前、何のために新車で大好きなブルーのMINIを買い、洗車グッズまで一通り揃えたのか、この息子の資産運用方法が未だによくわからず、謎すぎると思う私😇😇😇
いっそ、もしもグラニーが生きているうちに次の車が必要になったら、ゼノのMINIをプレゼントしちゃえばいいんじゃないかと、思っちゃうよね😇😇😇
さて、万が一にも超優秀な末っ子リアムの予想が外れ、まさかのグラニーが認知症を患っていたとしたら、私たちは高齢のグラニーを自宅に引き取らないといけないと心に決め、そのわずかな可能性も視野に入れてグラニー宅へと向かったところ、案の定元気そのもので、超パワフルなグラニーだったのは変わらず、「私、事故を起こしちゃったらどうしましょう…!」と、今日もハイテンションな老婦人だった点は、いつもと変わりませんでした😇😇😇
そこで、グラニーが「最近子供が飛び出して来るようになった」という場所へ、私とゼノ、心配して付いてきた悪ガキのヒューゴ、そしてベテランクラスの育児経験に加え、人生経験も超豊富でお世話上手な末っ子リアムを伴い、問題の現場まで行ってみることにした、私たち😊😊😊💕
ノッティングヒルって映画で有名になっただけあって、やっぱりオシャレだよね〜😇💕と思いを馳せていると、グラニーから「マリア!ほら、あれ!あの子たちなのよ!」と言われ、どこのバカ者かと思って見てみると、明らかに地元の子供ではない、ファッションセンスが田舎臭くて汚らしい、いかにもBad Boy(不良)の息子たちが道路にはみ出して、割れると水が弾き飛ぶボールを手に、道路を走る車目掛けて投げつけているじゃないですか!😇😇😇
ああ、張り倒してやりたい…😇😇😇💢
少年たちはティーンエイジャーなのか、adidasの真っ赤なジャージやオーバーサイズのスウェットなどを着ていて、見るからに思慮の浅そうな、言ってしまうと「当たり屋」もスレスレのことをして遊んでいるのを見てしまい、これがリアムから可能性として挙がっていた、「悪ふざけをして飛び出して来る子供」かと思うと、バカも休み休みやれと言いたくなってしまいます😊😊😊💢
ヒューゴとは比べものにならないバカが、いえ、どんなに悪ガキでも超名門エリート校の出身で、ニューカッスルだけど真面目に大学まで出ているヒューゴと比べたら、それこそ「失礼」だと思うほどのバカが複数いることを確認したところで、こちらはサクッと警察に通報したよね😅😅😅
しかしここだけなら、「お利口な孫を持つおばあちゃん、不良たちに困惑!」程度の話で済み、グラニーが認知症を患っていたのではなかったからホッと胸を撫で下ろすだけで良かったとして、実はまだ終わっていなかった、グラニーの住むコミューンが抱える問題を解決する前に、一緒にお茶でも楽しもうかと持って来た、フィーカのおやつがこちら。



Yellow Sheet Cake.

以前グラニーから、週末になるとご近所の老婦人宅には孫たちが遊びにくるんだと聞いていたので、もしかしたらお誘いできるかもしれないと運に身を任せ、シートケーキを焼いて来ました😊😊😊💕

エッグを使ったふわふわのシート生地に、手作りしたチョコレートのフロスティングと、カラーのチョコレートスプレーを振り掛ければ、一気にティーパーティーの主役が完成😊😊😊💕

グラニー宅のご近所に住む老婦人たちは、ゼノがグラニーの孫だということだけは知っていて、その孫が料理をする嫁を連れて来たと、ずいぶん器用な娘だと、感心していたそうです😅😅😅

昔はちょっとでもお金があれば、シェフを雇って当たり前だった世代の老婦人たちだから、料理を「するようになった」グラニーって、ちょっとしたレアキャラだもんね😅😅😅

※ゼノのグラニーは何と、夫を亡くした47歳の春まで、一度も家事をやったことがなかった。


勝手にご近所の老婦人たちも巻き込み、みんなで楽しくフィーカを済ませたあと、グラニーからもう一つの衝撃発言が飛び出し、実はもう一ヶ所、急に子供が飛び出してくるようになった場所があるということで、別の不良グループだったら高齢者には太刀打ちできないし、グラニーは不良ではない子たちなんだと言っているけど、このお人好しの老婦人は情に流されやすいところがあるので、こちらは私とゼノが向かうことにして、お世話上手なリアムはご近所の老婦人と一緒に、老婦人が連れていた孫たちの子守りを手伝ってもらいます😅😅😅
これが、稀に見る適材適所ってものかな😇😇😇
お留守番が決定した時、リアムの「子供って、どうしてこんなにかわいいんでしょう〜?」と言った一言がこの後、非常に貴重な発言だったと気付くなんて、イギリスの一部の男が考えていることは、理解できなかったよね😇😇😇
そこで、ご近所の老婦人たちも心配していたし、今のところ、グラニーは認知症どころか孫より健康だと確認できたことから、問題を抱えたもう一つの現場に行ってみると、本当に危なっかしいくらい、次から次へと子供が飛び出して来て、落ち着いて運転なんてできたものではありません😇😇😇
グラニーは「ね、変でしょう?だってあの子、"さっきも通った"のよ!同じ子が同じ方向から何度も飛び出して来るなんて、どうなってるのかしら…?」といい、別の想像をしてしまった私は苦手な怪奇現象だと思い、オバケだったらもう帰りたいと、ガタガタブルブル震えるばかり🥶🥶🥶
そんな現場に遭遇してしまったら、運転していたのは私だったから、ハンドルを握る手からは血の気が引き、冷え冷えと体温を失い、小刻みにカタカタ震えているのが自分でもわかるくらいなのに(※ファル譲りのチキンハート)、夫のゼノはホラーが大好きだからワクワクしたお顔をしていて、次に飛び出して来たら捕まえてみようなんて言っていたところ、また新たな子供が危険な飛び出しをしたことでわかったことは、その少年たち、全部兄弟😅😅😅
慌てて路肩に車を止め、子供の頃からスポーツ優秀だったゼノを中心に、少年たちを注意しようと捕まえに走ってみると、そこにいたのは瓜二つにそっくりな男の子4人兄弟で、背の高さもほぼ同じ、着ている服も全員お揃いだったことで、グラニーを始めとした地域の高齢者たちには、「同じ子が何度も飛び出して来る」という、ホラー現象と化していただけでした😅😅😅
もう、お騒がせな高齢者たちなんだから…😂😂😂
しかし、こちらから少年たちに声をかけてはみたものの、なぜか全く言葉が通じず、移住したばかりの外国人なのかと思ったけどなんだか妙で、よーく様子を伺ってみた結果、かなり重い知的障がいのある子供たちだったことがわかり、年齢的に親が付いていなければならないはずなのにそれもなく、ご近所に聞き込みしてわかったこととして、まず少年たちのモルは離婚したばかりで、モルにも重い障がいがあることも手伝い、行政の手が行き届いていなかったから、昼間に外で遊んでは、道路に飛び出してしまっていたようです😭😭😭
少年たちが轢かれなくて、良かった!😭😭😭
他のご家庭から聞いた話では、出て行った元夫は子供たちの養育もせず、生活費も入れず、共同親権が基本のここイギリスで親権を放棄したがっているという、真のクズ😇😇😇
私の隣で、夫のゼノは「子供が4人もいるということは、男も望んだってことだろ?障がいがあるからってかわいがれないなんて、おかしいよな。俺はマリアの子供だったら、生まれる前からかわいいと思うのに…」と嘆いていて、聞けば少年たちのモルはディスレクシアなどがあって読み書きができず、今まで一度も働けた試しがないということだから、ここは少年たちのためにも、早急にカウンシル(役所)をお願いすることにしましょう😊😊😊✨
案の定、私たちには手続きの仕方がわからず、世の女性たちよりも育児のベテランで、人生経験も超豊富なイクメンのリアムなら、これまでにも何度か代理で手続きをしてあげたことがあると聞き、やっぱり役に立つのはイクメンの末っ子だと、私たちは心から学ぶしかなかったよね😂😂😂
少年たちのモルは叱られると思ったのか、自身の正確な名前や生年月日もわからないと、IDを持ったことすらないと泣いても、リアムは「お名前がわからなければ役所でわかりますから、気にしなくていいですよぉ。今まで一人で頑張って来て、大変でしたよねぇ?ほら、泣かない泣かない!」と明るく、決して周りを責めず、困った人を笑顔にすることが上手なんだと知るたび、リアムが超一流のエリート教育の裏で学んだイクメンメソッドがあれば、この世界は救われると思う、今夜のディナーはこちら。



Homemade Guacamole.

ノッティングヒルから帰って来るのが遅くなってしまったので、夜は材料たったの4つでサッと完成する、自家製ワカモレを作りました😊😊😊💕 

使ったのはアボカド、レッドオニオン、レモンジュース、ソルトと、必要最低限😊😊😊💕

この一家には、有名レストランのシェフにもなれそうなほどの腕前を持つ、料理上手な天使がいてくれるから、どんなに時間がなくても、美味しいメニューが楽しめます😊😊😊💕


今日はリアムが私たちに付き合い、ノッティングヒルまで行っちゃったことにより、またまた拗ねたシャムの仔猫みたいなお顔で待っていたのは、リアムの恋人であると同時に、私たちが雇用しているギリシャ出身のボディガードで、天使のような少年顔の美青年・ヴァシリオス😂😂😂
気の毒に、手放したくないほどに大切なリアムが一日不在だったので、母国アメリカの一時帰国&バカンスから帰って来たもう一人のボディガードで、日頃はバディを組んでいる、パリピなノルウェー系アメリカ人のジョージおじさん(ハゲ頭)を捕まえ、ひとしきり話し相手とサンドバッグに代用していたそうです😂😂😂
ジョージおじさん、地元カリフォルニアから帰って来たばかりだったのに、超かわいそう😂😂😂
でもね、このおじさんは非常にフレンドリーなお世話上手でもあり、ヴァシリオスのことは10年近い付き合いの中で取説を会得しているから、ヴァシリオスが暴君のDVを働いても、「キング!またそうやって、子供のフリしてオヤジにかまってもらおうとするんですから!しょうがない、そうまでいうなら投げてやりますよ!」と、今日も豪快に大爆笑しながら、恵まれた、筋肉製の弾丸でもある肉体から自慢のレスリング技を繰り出し、天使を放り投げるだけにしてくれました😂😂😂
ヴァシリオスも非常に痩せ型だけど、アメリカの大学に在籍していた当時はレスリングをやっていただけあって、受け身は上手だよね😅😅😅
191cm/90kgのおじさん vs 181cm/66kgの天使では、ストレート勝ちするのは難しいかな😅😅😅
ただいまトレーニング(研修)のため、この一家に滞在しているヴァシリオスの部下で、世界でも稀に見るほど陽気なブラジリアンの青年は、尊敬する上司のヴァシリオスがおじさんに投げ飛ばされた一件を受け、得意のカポエイラ(ブラジルの格闘技)で応戦してみましたが、足技が主流の競技ではおじさんの瞬発力に勝つことができず、こちらも投げ飛ばされて即KO負けとなっています😅😅😅
元G4Sなんて経歴を持つおじさんが逞しいのか、それとも若者たちがひょろひょろに痩せているからなのか、ギリシャでは要人のSPをしていた若きエリートのヴァシリオスと、数々の格闘技で優勝経験のある青年の力を合わせても、世界中にいる「ヤバい連中」を相手に、武装して戦っていたおじさんには敵わないのかもね😅😅😅
全員のバカンスも無事に終わったことだし、これからまたクリスマスに向けて、みんなに栄養の付くメニューを作ってあげよう😇😇😇
その前に、ここはレスリング場やコロシアムじゃないって、誰か3人に教えてあげて…😂😂😂

God natt...