私がよく、国籍を問わず周りにいる友達や、会社で雇用している社員たちから驚かれることの一つとして、夫のゼノを始めとした、この一家に滞在しているほぼ全てのメンバーたちが、複数のドクターから「あと10-25kgくらい太って!」と指導を受けたことに伴い、夜中にお腹が空いた時のための軽食を兼ねて、紅茶やコーヒーはもちろんのこと、手作りしたお菓子やケーキ、自家製パンなどをダイニングのテーブルに置き、みんなが好きなタイミングで食べられるようにしていること😇😇😇
この、あと25kgも太ってくれなんて、マックスの数値を叩き出したのは、無論子供の頃から太ることができず、大人になった今もガリッガリのまま変わらない夫のゼノであり、このシステムは愛するワイフに負担を強いているのではないかと心配ではあるものの、ワイフの手作りした料理はどれも美味しいと喜んでいて、その嬉しそうな笑顔を見ていられれば幸せな私は、何の負担にもなりません😇😇😇
いつもテーブルに置いているメニューは、紅茶を10種とコーヒーを4種、焼き菓子5種にパンを4-5種ほど少しずつ作り、毎回人気なのはシナモンロールとクロワッサン😇😇😇
ベリーを入れた自家製グラノーラの他、イギリス流のキャラメルとも呼ばれるファッジなども、暇さえあれば作っておきます😇😇😇
しかし、昨日焼いてサーブしておいたパンの種類を挙げると、定番のシナモンロールとクロワッサンの他はフォカッチャ、バゲット、ドイツのプレッツェルだったんですが、この「フォカッチャ」は確かに私の大好きな「四角」に焼き、一人分の手頃なサイズにカットしておいたはずなのに、今朝テーブルに残っていたフォカッチャは、なんと夫のゼノが大好きな「丸」になっていたんです!😂😂😂
ねぇちょっと、一家のチーフコマンダーとホストマザーも兼ねているこの私マリアおばさん、ホラーとか怪奇現象とか、怖いもの全般が超苦手で、絶対に無理なんだけど!😂😂😂
夜中にフォカッチャの形を変えちゃう息子がいるなんて、実はマジックが使えたメンバーは、いったい誰!?😂😂😂
朝からこのマリアおばさんは、恐怖のあまり、震えが止まりませんでした…😇😇😇

意外にも、そのマジックを使った問題の息子はすぐに見つかり、この一家に住み着いたプシュケの居候で、人類史上、稀に見るイクメンの末っ子リアムから聞いた話によると、昨日の深夜は私たちが雇用しているギリシャ出身のボディガードで、リアムが迎えた恋人でもある、天使のような少年顔の美青年・ヴァシリオスと一緒に、二人でイチャイチャしながらキッチンを使っていて、夏のピクニック用に新しいパニーニのサンドウィッチを考えようと決め、ヴァシリオスをリーダーに試作をしていたところ、そこに現れたのは、ヴァシリオスの今は亡き友達が残した弟で、超美少女にしか見えない超病弱な青年・ラザロス(25)であり、珍しく夜中にお腹が空いてフォカッチャを食べていたということから、ラザロスが何か知っているのでは?ということ😇😇😇
この証言により、バカンス中に突然、祖国ギリシャの暖かく穏やかな海を思い出し、突発的にスウェーデンのストックホルムに位置する私の地元で、リディンゲの海をフラッと眺めに行ってからこちら、いつもより非常に体調がいいんだというラザロスに聞いてみると、ラザロスが食べ終えた時点でラスト1つになっていることに気付き、一家のみんなが好きなパンだからと一念発起した末に、人生で初めてとなる一人でのパン作りを経て、見事フォカッチャを完成させたんです!😂😂😂
スウェーデンに行く前、経由地となったドイツのミュンヘンに滞在していた際、私たちと一緒にみっちり本格的なパン作りを経験していたから、忘れずに覚えてたんだね😂😂😂
ラザロスのこの急な飛躍に、今後、もしも病気で倒れた際には保護者役を買って出ているヴァシリオスも、特定の数人にだけ見せる「暴君の天使」や「鬼コーチ」の顔を忘れ、涙ながらに喜んでいる姿を見て、私もスウェーデンツアーをガイドして良かったと、地元の海に感謝の気持ちが溢れます😊😊😊💕
器用なことに、私が英語で説明したことをラザロスは真面目に耳で聞き取り、そのままギリシャ語に脳内変換してノートに書いていたなんて、重い持病で入院したり寝込んでばかりだったから学歴こそ最低限だけど、実は頭も良くて賢く、人生における応用や知恵を働かせることが得意なんじゃないかと気づいた、今朝の朝食はこちら。



Buttermilk Biscuits.

ラザロスが作ってくれた人生初の記念すべきフォカッチャは、みんなで少しずつ分け合って味わうことにして、不足分を補うついでに、家庭で手作りすると毎回品切れになる大人気メニューの一つ、バターミルクのビスケットを焼きました😊😊😊💕

バターミルクの風味豊かな香りがたっぷりと漂い、生地はサックサク😊😊😊💕

気になるラザロス作のフォカッチャは、事前によく捏ねることが大切だと教えておいた甲斐あって、非常に仕上がりも良く、初めて作ったものにしては大成功だと、鬼コーチになりがちなヴァシリオスも含め、みんなが褒めています😊😊😊💕

ラザロスも大人の男だという自覚があるから、決して不必要なまでに煽てたりはしないけど、この経験が自信に繋がれば、きっと今後も長くパン作りを続けられるよね😊😊😊💕


さて、本日のお天気は生憎の雨だったので(※イギリスではデフォルト)、一度ご近所に住む老紳士宅へ行き、伸び放題で木と化してしまった大量のローズマリーを伐採し、剪定し、新しく植え直すための準備に取り掛かり、ついでに老紳士宅に咲くバラの様子も見に行きます😊😊😊💕
事の発端は、老紳士がしたこちらの発言。

この一家には夫のゼノやリアムという、ガーデニングが得意で上手な息子たちが揃い、ご近所でもハーブの扱いが特に上手だと大評判😊😊😊💕
そのため、今回はパワーのある私も手伝い、老紳士宅のローズマリーを伐採するついでに、刈り取ったローズマリーを分けていただき、ガーデナーの青年に問い合わせたところ、農薬なんてものは一度も使っていないということがわかったので、フォカッチャとバスルームのアロマを作り、フォカッチャはチャリティで販売し、アロマは老人ホームに寄付させてもらうことにしました😊😊😊💕
ホスピタリティ溢れる末っ子リアムが尽力してくれたことで、あっさり作ったアロマを使ってくれる老人ホームが見つかり、これも一重にリアムの優しさと、日頃の行いに対する信頼の賜物😊😊😊💕
そのことをおじいさんに伝えたところ、「暇があったらでいいんだけど…」とお願いされたことは、庭に咲く102株のバラも、何とかしてもらえないだろうか…ということ😂😂😂
おじいさん、記憶にない花が妙に多いんだけど、ガーデニングはもっぱら、数年前に亡くなったというワイフに全任せだった、ってことかな?😂😂😂
一度庭のバラを見てみたリアムも、「おやぁ…。これはまた、ずいぶんと伸ばしましたねぇ?これじゃああのガーデナーだと若すぎて、手に負えませんよぉ…」といい、ガーデナーの青年も非常に真面目でよく働いてくれるものの、中程度のADHDと自閉症などがあるため、物事を咄嗟に、かつ一人で迅速に判断するということは、なかなか得意とまではいきません😅😅😅
本当にひたむきな性格でいい子なんだけど、無理や限度ってものがあるからね😅😅😅
かといって、ベテランガーデナーをお願いするには役不足といいますか、「中堅どころ」くらいにお願いするくらいがちょうど良く、レベルとしてはガーデニングが得意な一般人でも困難はないとわかった今、ローズマリーを植え替えるついでに、伸び切ったバラもカットしちゃいましょう😊😊😊✨
明日はここイギリスで5年に1回行われる総選挙の日で、私たちが経営する会社では投票を促すため、社員たちの多くに休みや半日の休暇、遅刻を推奨しているから、天気予報も晴れ&曇りだし、できれば明日のうちにカットして、時間のかかるローズマリーとバラのアロマを作り始めたいところです😂😂😂
イギリスはお天気が悪くて、もう、やんなっちゃうんだけどねぇ😅😅😅
庭を見て回るついでに、90歳オーバーという超高齢のおじいさんにはオーブンどころかフライパンすら危うく、料理をさせること自体が無謀だと前々から感じていたので、ここは孫の代わりとして、自宅から持って来たフィーカのお菓子はこちら。
※夏のスウェーデンは白夜で、夜でも明るい。
※おじいさんは非常に小柄な痩せ型で、フライパンを持ち上げることができなくなった。



Homemade Oatmeal Cream Pie.

今日は夫のゼノから、「おやつは久しぶりに、オートミールがいい…」とリクエストがあったので、人間にしてパピーのお腹にも優しい、シンプルなオートミールのクリームパイを焼きました😊😊😊💕

シナモンとカルダモンを入れたパイ生地にサンドしたのは、甘いバニラクリーム😊😊😊💕

香りのいいシナモンはゼノが特にお気に入りにしているスパイスで、香ばしさからガリッガリのゼノでも食欲が出るといって、毎回大量に買っては、あっという間に使い切ってしまいます😅😅😅

気に入ったものを食べ続けるところだけは、典型的なイギリス人…😂😂😂


自身のモルからは「世話焼きなオカマ」と呼ばれ続けるイクメンのリアムと(※愛はある)、DIYや工作といったものが大好きな元コミュ障のゼノ(※今は安定したコミュ力)がカットする段取りを決め、木と化したローズマリーをどこに移し替えるかと話し合っている間、私は一家のアイドルこと賢い子犬のアーサーとアーサーの兄クリストフをお供に、おじいさんの家のドローイングルームにある暖炉に頭を突っ込み、中の掃除を担当😊😊😊💕
一緒に頭を突っ込もうとするアーサーがかわいいんだけど、成長して大人になりつつあることで頭も大きくなったから、言ってしまうと…邪魔😂😂😂
でもほら、ダックスフントは胴が長ければ長いほど立派で、ドッグショーでも魅力的な候補になると聞くし、ゴールデン・レトリーバーのアーサーたちにはレトリーバーなりに、頭が大きいほどかわいいっていうもんね😊😊😊💕
おじいさんがこの家を買った頃には立派だった暖炉も、ロンドンでの規制が変わったことで本物の木材を使わなくなり、すっかりガス製の「なんちゃって暖炉」になったものの、外構えは今でも重厚感の溢れる、強く逞しそうな暖炉です😊😊😊✨
今から1年前の2023年6月15日、全員が寝静まった深夜に生まれたアーサー&クリストフの兄弟は、暖炉が温かく燃えている光景なら赤ちゃんの頃から見て育ち、凍えた体を温めてくれるアイテムだということはよくわかっているけれど、夏の間はひんやりとした空っぽの箱になるなんてことはまだ知らず、気持ちはまだまだ小さなパピーのままなので、ご主人様が頭を突っ込めるなら自分たちは全身丸ごと入れるんじゃないかと思っているのか、私が一休みしようと頭を引っこ抜くたび、今度はアーサーが頭を突っ込んで尻尾を振り、それをしても怒られないと学習したクリストフも同調して頭を突っ込んで遊んだりしていて、腰が悪くて見学担当しかできないおじいさんは孫がいる気分😊😊😊💕
今は一人で暮らしているおじいさんにも、昔はかわいい娘がいて、それはそれはかわいがって夫婦で大切に育てて来たのに、相手のいる事故で50年近くも前に亡くしてしまい、若い頃に夢見た「娘とよく似た孫」という存在には出会えずじまいになってしまったから、アーサーやクリストフが走り回ってくれると、娘が小さかった頃のことを思い出し、懐かしくなるんでしょう🥲🥲🥲
そんなおじいさんの気持ちを知ってか知らずか、非常にフレンドリーな性格をしたアーサーは「古いすすで真っ黒!」なお顔になりながら、おじいさんに話しかけることだって忘れません😂😂😂
アーサー、勘弁して…😂😂😂
ゼノは7年前から6年間、イギリスを離れて日本にいたから一度も帰国というものはしなかったし、若い力が行き届かなかったことで長く掃除をしていなかった暖炉には、ガス製へと改造する前から付いていたすすが今も残り、トーストカラーをしたアーサーのお顔を、まるでライ麦パンかブラックセサミのような色合いに変え、堂々たる存在感をアピールするつもりでいます😂😂😂
賢い8兄弟の末っ子らしく、6番目の兄クリストフに呆れた目で見られても、笑い顔のアーサーは「えへっ!お兄さん、怒らないで!」とちゃめっ気たっぷりに、尻尾をふりふりして照れ隠し😅😅😅
今回の汚れは、果たしてパピー用シャンプーで落としきることができるのだろうかと頭を悩ませている私の隣で、達成感に満ちたご機嫌なお顔をしながらお座りしているアーサーからは、「No Regret」の一言しか伝わってくるものはなく、これは犬を飼っていたら必ず起こることだと早々に諦め、日々を悔いなく生きてくれたならそれでいいと、気持ちを切り替えることにした、今夜のディナーはこちら。
※現在、汚れは落ちてません…。



Vegan Creamy Mushroom Risotto.

この一家には、日本人のゲストたちからも「炊飯器がいらないプロ」や「日本人より美味しいライスが炊ける」と評価された、ライスを炊く天才のヴァシリオスがいるので、炊く際の火加減などを調整してもらいながら、ご近所のおじいさんも呼んで、マッシュルームのリゾットを作りました😊😊😊💕

おじいさんは歯だけなら丈夫ではあるものの、胃や腸を始め、心臓や肝臓といった主要な臓器も弱くなって来たようだと言っていて、ヴァシリオスの優しい炊き加減には大絶賛😊😊😊💕

ギリシャ人のファルとイタリア人のモルの間に生まれたハーフで、ギリシャ人としての誇りを持って今を生きているヴァシリオスにとって、ライスというものは日常的に食べられる食材でもあり、日頃から芯が残っている疑惑がある私が炊くよりも、上手に扱えるヴァシリオスを頼りにする方が、何倍も美味しいメニューができあがります😊😊😊💕

本当に…超美人女優と人気者だったモル仕込みの料理上手といい、そんなモルと超イケメンだったファルに似て超整った容姿といい、この豊富なモテ要素が羨ましい😂😂😂
全てにおいて整いまくってるんだから、爽やかなイケメンと人気者のリアムと恋人になったのも、見ていて頷けるよね😂😂😂
ああ、女の自信が欲しい…😇😇😇

ローズマリーとバラのアロマを試作しようと、夜は自宅のキッチンで末っ子リアムがハーブを茹で、その隣では焼き、炒り、蒸し、オーブンに入れたりと大忙し😊😊😊💕
その姿をのんびり見ていたリアムの恋人・ヴァシリオスに対し、夫の下級生で秘書の悪ガキ・ヒューゴが悪い顔を浮かべ、「バジルはリアムが作ってくれるなら、何の香りが好きなんですか?」と聞いたところ、「僕はリアムだったら、何でも好きですよ」と返ってきたため、天使に惚気られた腹いせも兼ねて、リアムに「バジルは"君の香りが好き"なようですから、いっそ君の股間でも煮詰めておいたらどうですか?」と言い放ち、またくだらない下ネタを言った上級生を目の当たりにして、「ヒューゴって本当に気持ち悪い!」と、汚物か何かを見るような目で呆れていたリアムが、超かわいそう😂😂😂
99%が冗談だったとしても、ヒューゴが言うとくだらないレベルが一気に増し、バカ息子っぷりも桁違いに爆上がりします😂😂😂
どんなにくだらないことばかりを言われても、バカなヒューゴの言うことだからと天使は広い心で受け流し、リアムを大切に思っているからこそできる発言として、「もしもリアムが僕を一人残して死ぬようなことがあったら、リアムの遺言にもよりますけど、火葬にするなら引き取った遺灰に、土葬にするならリアムからもらった最後の髪に、リアムが大切にしている庭のハーブの香りを付けて、ずっと僕の手元に残して過ごしますね」と言ったことで、幼くして両親や姉たち、親族の全てを亡くし、孤独になって長かったヴァシリオスを置いて死ぬなんてことはできないと、身が引き締まる思いがしたというリアムの誠実さに、私と夫のゼノも一安心😊😊😊💕
ここイギリスやスウェーデンの葬儀は、最近になって火葬にすることが一般的になって来ましたが(※カトリック教徒は今も土葬)、ギリシャ正教会のヴァシリオスは両親たちを亡くした25年前から今も変わらず、土葬にした上でお墓を建てることが当たり前だったりするので、できることならリアムも自分も焼きたくないという気持ちも、大切にしてあげないといけません😇😇😇
宗教が隔てる二人の恋は、リアムがギリシャ正教会に改宗したところで、ギリシャ正教会では同性カップルの結婚を認めておらず、かといってイングランド国教会のリアムに合わせてヴァシリオスが改宗した場合、リアムが通っている教会はハイチャーチにあたり、こちらも同性での結婚は認めていないという現実を踏まえると、教会で結婚したければヴァシリオスがイングランド国教会へと移り、リアムと一緒に私たちと同じ、ロウチャーチに移るのが、今の時代はベストな選択なんでしょう😇😇😇
私の母国スウェーデンでは、例え同性同士であっても差別されることなく、教会で結婚式をあげることが当たり前なのに、イギリスの時代遅れな堅物っぷりには、やんなっちゃう😇😇😇
お天気といい、宗教や葬儀といい、昔からずっと変わらないことって、面倒が多いよね😂😂😂
やっぱり理想は、ゼノが望んでいるように、夫婦やカップルで同じ日の同じ時間に、苦しむことなく死ぬことなのかな😅😅😅
まだまだ遠い未来のことだと思いたいけど、イースターの前には、ご近所に住む魔女のおばあさんが夫のおじいさんを亡くし、教会で葬儀を出したばかりだから、アロマから飛躍して出た話とはいえ、私もゼノに葬儀の際の希望や、モバイルのパスワードや各種手続きあたりも含めて、早い段階から伝えておくようにしないとね😅😅😅
一人息子・ジョージのことなら、私とゼノがゴッドペアレンツになっているからまだいいとして、シングルファーザーで独身、ゴッドファーザーにもセクハラされて裏切られたヒューゴにもしものことがあったら、どうしよっか…😂😂😂

God natt...