一昨日から、なぜか頭がガンガン痛む、私。
ここイギリスや、母国スウェーデンのドクターたちから絶大な信頼を誇る、万能鎮痛剤「パラセタモール」を飲んでも効果はなく、周りにいる仲のいい友達や、一家に滞在している男の子たちから「ストレス」「心労」「過労」「顔と足に怪我を負わされたことによるショック」「頑張り過ぎ」だという指摘を受け、それならばリフレッシュするのが一番ではないかと、庭に出て賢い仔犬のアーサーの優秀っぷりを堪能し…と、思い付く限りのことを試みましたが、どれも全く効果はありません。
すると、雇用しているボディガードで、天使のような少年顔の美青年・ヴァシリオスが、非常に申し訳なさそうにしながら口を開き、私に「奥様がお怪我をされたのは、僕の失態です。何度謝っても、何度後悔しても足りません。僕が謝ったところで、奥様には何の慰めにもならないことは充分承知しておりますが、せめて一度、シガ…いえ、"ごゆっくりなさる"ということをされてみては、いかがでしょうか?一般的な女性が負傷した場合、まずは心身の痛みが癒えるまで休まれたり、好きなことだけをして過ごしてみるもの、では…?」と、どうやら私が脳みそ筋肉で、軍人みたいなことばかりしているのが、原因だと思われているようです😇😇😇
ヴァシリオスの責任ではないから、早く治したいと思っていたところに、意外にも大きな、それも個人的な盲点が隠されていた、今朝の朝食はこちら。 
※「シガ」はギリシャ語で、「ゆっくり」の意味。



Sweet Yeast Bread.

本日も酷い頭痛により、料理をしようとすると、一家に滞在している男の子たちが一斉に止めに走るので、最終兵器「冷凍しておいたパン」の中から、甘いイーストパンを解凍しました😇😇😇

原型は南オーストリアから渡って来たもので、イースターの伝統的なパン😊😊😊✨

つまりこのパンは、私たちイングランド国教会のメンバーがイースターをお祝いしたあと、私がレシピ本から見つけて試しに作り、味見した夫のゼノが美味しいと喜んだことから、約1ヶ月もの間、冷凍庫で過ごしてくださっていたことになります😇😇😇

プーさんのハチミツ同様、大事に大事に保管してたからね、夫😇😇😇


今日のここイギリスは、まだ5月4日。
ギリシャ正教会に所属しているヴァシリオスと、ヴァシリオスから相談されて一家に引き取った、今は亡きギリシャの友達で恩人が残した弟、超病弱なラザロスは、明日がイースターのお祝いをする日。
私たちイングランド国教会の教徒を始め、プロテスタントやカトリック、ルーテル教会など大半のキリスト教教派では、3月31日がイースターでしたが、ギリシャ正教会はユリウス暦を使っているので、今月5日がイースターとなります😊😊😊✨
そう…つまり、今日はイースターの前日。
今日のヴァシリオスは非常に忙しく、まずは朝からDivine Liturgy of St Basil the Great(聖ヴァシリオス大主教の聖なる典礼)が9:30-11:00にあり、ギリシャ正教会では前日の夜から夜通しのお祈りもすることから、夜はService of Resurrection Divine Liturgy(復活の儀式、神聖な典礼)が22:30から始まり、続いてThe Resurrection of our Savior(救世主の復活)を23:30に迎えたあと、今度はMidnight Liturgy of St John Chrysostom(聖ヨハネ・クリゾストモの真夜中の典礼)が23:30-26:00まで、つまり5日の朝2:00までお祈りがあり、それを終えてから、ようやく教徒たちはイースターのお祝いがスタート😇😇😇
午前中の礼拝は無理でも、せめて深夜だけは、超病弱で複数の重い病気を患っているラザロスも行きたいと以前から願っていて、本当は優しい心からの発言なのに、暴君の天使になっちゃう癖から、ラザロスには「例え引きずってでも、あなたを教会に連れて行ってあげますから、安心してくださいね?」と伝えてあるし、何としてでも、亡き恩人の弟のためにも、実現してあげたくてなりません😇😇😇
しかし…今日はギリシャ正教会とロシア正教会を除けば、非常に一般的な土曜日で、なおかつ土曜日というものにはお葬式が多く行われる傾向があり、何と今日は、3月26日に70年以上もの月日を連れ添った、ドイツの血を引く魔女のおばあさんの夫で、おじいさんの葬儀😂😂😂
通常、こちらの葬儀は亡くなってから3-5週間ほど経ってから行われることが多く(※多少例外あり)、先週はPalm Sunday(枝の主日)と、エルサレム入城に関わる、キリスト教では重要な位置付けの日だったことから、他の参列者にも遠慮しようという配慮から、今日になりました😅😅😅
葬儀とその後の食事会は、午後からまとめて。
ヴァシリオスは朝から教会の礼拝に行き、他の教徒たちが仮眠を取っている間に葬儀でお別れし、夜からはまた教会で、今度は夜通しの礼拝なんて、稀に見る超ハードスケジュールでしょう😂😂😂
一家にもう一人いるボディガードで、超ハートフルなオープンマインドが自慢のジョージおじさん(ハゲ頭)は、「キング、滅多にない機会!全部行きましょう!キリストは復活して、おじいさんは天国に入りますからね!すれ違いってものですよ!」と、超豪快に大爆笑😂😂😂
美しい見た目をしたヴァシリオスに、天使と見せかけて実はバイタリティがあって、ついでに超ハードボイルドで助かった、今日のフィーカはこちら。



Coconut Key Lime Pie Cupcake.

もう…今日は超簡単に、シンプルなレシピで、それでいて決して手抜きにならない、さらに美味しいお菓子をとわがままを叶えた、ココナッツとキーライムパイのカップケーキにしました😇😇😇

例えどんなに頭が痛くても、美味しいお菓子でフィーカを楽しみたいのは、スウェーデン人に生まれた悲しい習性😇😇😇

たっぷり甘いココナッツと、サッパリしたキーライムがよく合います😊😊😊💕

早く頭痛を治して、夏を満喫したいな…😇😇😇

パートナーと結婚することになり、つい昨日、日本からイギリスにやって来たばかりなのは、日本で勤務していた会社にいた、最強上司(40代女性)。
まだ昨日到着したばかりなのに、パートナーが今世紀最大のドジを踏み、フラットに不良…いえ、鍵が壊れていることに気づかないまま契約してしまい、フラットを契約したその足で海外出張に出発してしまっていたので、鍵屋さんを呼んだものの、ドアを破壊する別の工事をしなければならず、まずは契約者がフラットの管理組合に連絡しないことにはどうにも…と、稀に見るトラブル続きで、ひとまずホテルもパブも何にもないところだったし、一家に連れて来ていました😊😊😊✨
しかも事前に渡されていた鍵、何と前のフラットの予備だったことが、今朝判明😅😅😅
いやぁ…会社でもろくなことをしない男性社員たちに、ほぼ毎日のようにブチギレてたけど、今回は特大だった😂😂😂
でも私たちはこれにより、一つ命拾いをしたといいますか、最強上司自身は「私がマリアに連絡着かなかったら、重量級の荷物大量に持ってどうしろってのよ、あのトンマが!」とお怒りのところ、幸いジェットラグもなく、魔女のおばあさんや亡くなったおじいさんとは面識もないことから、午後からの葬儀に行かないことは明白…ですよね?😊😊😊✨
今日の葬儀に参列するメンバーは私たち夫婦に、ご近所さんとして同居人のジャックと、夫の下級生で秘書のヒューゴ、一家に住み着いてくれたプシュケの居候で、超イクメンの末っ子リアム、リアムとは離婚する運びになったけど仲はいい、ワイフのお嬢さん(骨折中)、夫のダディで、家主でもあるセバスチャン、そしてスタッフとして老夫婦とはよく話していたヴァシリオスとジョージおじさん、保護しているスコットランドの若き青年ファーガスに、ヒューゴが一時保護している長男(8)😇😇😇
一家に残る赤ちゃんで、リアムのゴッドドーターになるレイチェルと、ヒューゴの一人息子で破壊神のジョージは、魔女のおばあさん夫婦とは面識がないからと、リアムの義理の姉で長女が引き受けてくれて、私たちの不在中、病気のラザロスにもしものことがあった場合には、こちらもリアムの義理の姉で次女にお願いしてあるんですが、賢い仔犬のアーサーと兄クリストフ、能天気なドギーのエヴァンゲロス兄さんが、ペットフレンドリーじゃなくて、お留守番中のお散歩ができなくて😂😂😂
まだ近隣の地理すらわからない最強上司に、庭でいいから走り回らせてもらえないかとお願いしてみたところ、二つ返事でOKしてくれました😊😊😊✨
ああ、良かった😇😇😇

葬儀を行う教会に行き、ドイツの血を引く魔女のおばあさんに挨拶してみても、やっぱり二人いる息子と娘たちの姿はなく、完全に両親の遺産目当てだと気付いてしまったおばあさんは吹っ切れたのか、元気がなかった先月までとは気持ちを切り替え、今日はおじいさんの新たな旅路を、ワイフとして最後まで見送ろうとしていました。
何だか…私のガンガン(Great Grandmother)やキャプテンや、モルモルたちが亡くなった時より、ずっと悲しいような気がしたけど、おばあさんは最後までガッチリ90°近くまで曲がった腰でしっかり立ち、おじいさんが残した少し長い杖をついて、素敵なポエムでお別れをする姿は立派で、きっとおじいさんにも見えていたことでしょう😊😊😊✨
ヴァシリオスは葬儀に少々トラウマというか、わずか8歳で両親と親族の一部を亡くし、13歳で今度は2人いた姉たちと、伯母さん1人を除く親族全員を亡くし、最後に残っていた叔母さんも、ヴァシリオスが21歳になってすぐに亡くなったので、こちらは倒れないように、棺からは少し離れた場所に居させてもらってのお別れ。
16歳と、何かと難しい年頃に、病気でファルを亡くしたファーガスは若いのにしっかりしていて、まだ愛するワイフのレイチェルと3人の子供たちを亡くしてから、18ヶ月も経っていないジャックはフラッシュバックしたのか、少し辛そうにはしていたものの、「俺の時は、棺が4つだったからね?13つも並んだヴァシリオスより、ずいぶん恵まれてるよ?」と、多少なりとも、あの日と今日の葬儀は別物なんだと、思えたようです。
本当に…ジャックが家族全員を亡くしたと、姉たちから連絡をもらった時は言葉がなかったけど、ヴァシリオスはたったの8歳で、そんなにもたくさんの大切な人たちを亡くしてしまったんだね…。
イングランド国教会の葬儀は、葬儀会社が教会へと棺を運び、ギリシャ正教会の葬儀は各家庭に棺を安置する習慣から、恐怖もあったかもしれません。
ヴァシリオスの過去を知り、ジャックの家族について知った魔女のおばあさんは、「私たち夫婦は年を取り過ぎたから、少しの間をお別れしただけ。幸せな最後だったわね」といって、葬儀が終わる頃には少しの笑顔も見れたから、良かったかな😇😇😇
棺を担ぐのは、若い男たちの役目。
夫、病的にガリッガリだけど大丈夫?と思っていたら、思った以上にしっかり担げていて、ヒューゴが事故で親友を亡くした際にも一緒に担いだから、頼もしく見えたよね😇😇😇
おじいさん、どうか安らかに。
魔女のおばあさんが隣に行く日まで、もう少しの間だけ、待っててあげてね😊😊😊✨

思いの外、葬儀のあとで開かれた食事会では大パニックだったというか、全く知らない男の子、それもフットボールのユニフォームを着た少年が紛れ込んでいて、ちょっとした大騒ぎに😅😅😅
たまたまなんですが、今日の葬儀にはフットボール経験のない、ミドルクラスのごく一部とアッパークラスの参列者しかいなかったし、全員喪服で男性は黒のスーツとネクタイ、女性は黒のドレスとファシネーターだったので、レッドのユニフォームとか浮きまくっていて、誰が呼んだんだとブチギレた紳士もいたほど😅😅😅
結局のところ、誰も呼んでなど、いない😅😅😅
仮に子供を呼んだところで、保護者は?という問題もあり、こちらはまだ一人で出歩いてはいけない年齢に見受けられるからと、ヴァシリオスが警察に通報し、親を捜索😅😅😅
あの少年は、知らない大人ばかりの中、いったい何をしに来たのか…?😅😅😅
夫のゼノは「たまにいるんだよな…」といい、ヒューゴは「葬儀のあとですから、珍しい食事が並ぶと思い込んで、ああして食べに来るんですよ」と悪い顔をしていて、超イクメンのリアムは「知らない家庭のテーブルから、勝手に食事をいただいてはいけないと、習わないんでしょうか?」と、首を傾げてます😅😅😅
超のんびりした夫が、「たまにいる」と認識しているなら、よくあることなんだろうね😂😂😂
自宅では赤ちゃんたちもご機嫌に遊び、ラザロスも深夜の礼拝に備えてよく休み、一番走り回って泥んこまみれで元気が良かったのは、仔犬のアーサーとドギーのエヴァンゲロス😇😇😇
最強上司が気前よく遊んでくれるからって、本当に庭という自然の中をのびのびと、好き勝手に楽しんだ様子が見て取れた、今夜のディナーはこちら。



Bang Bang Shrimp Rice Bowl.

この一家は大人数のわりに、未だ炊飯器という文明の利器を購入できていないんですが、最強上司の「評判のいい航空会社だったのに、機内食が考えられないくらい不味かった」という発言を聞き、ライスならヴァシリオスに任せて間違いないと、シュリンプのライスボウルを作りました😊😊😊💕

ギリシャとイタリアのハーフで、ギリシャ出身のヴァシリオスなら、日本人同様、日常的にライスを食べる習慣があるからね😊😊😊✨

その結果、炊飯器で炊いたライスよりずっと美味しいと、最強上司も喜んでくれています😊😊😊💕

ただ…ヴァシリオス、昨日も言ったけど、最強上司は私たちのような、一般的な外国人のほぼ全員がトルコ人に間違えるだけで、日本人だからライスを食べるのよ😂😂😂

トルコというか、かのオスマン帝国であり、かつて世界の中心として栄えた首都、コンスタンティノープルにルーツを持つとされている高貴なギリシャ人は、天使でしょ😂😂😂
※最強上司、人生40年ちょっとを、一度も中国人や韓国人と間違えられたことがありません。
※大粒のルビーとエメラルド、ゴールドのティアラとアクセサリーを身に付けたら、完全にトルコ人。

今日のヴァシリオスは本当に忙しく、おじいさんの葬儀を終え、軽めのディナーを済ませたら、今度は教会の礼拝へ、ラザロスを連れて出発。
午前中も9:00-11:30の間を教会で過ごしていますが、イースターはキリストが死後に復活したことをお祝いするイベントであることから、今度は22:30からService of Resurrection Divine Liturgy(復活の儀式、神聖な典礼)を行い、23:30にThe Resurrection of our Savior(救世主の復活)として主を迎えたあと、23:30からはMidnight Liturgy of St John Chrysostom(聖ヨハネ・クリゾストモの真夜中の典礼)として、朝2:00まで夜通しのお祈りをしてからでないと、ギリシャ正教会の教徒として、イースターのお祝いを始めることができません😅😅😅
この「聖ヨハネ・クリゾストモ」とは、いったい誰なのかというと、先にあった「The Three Holy Hierarchs」(三成聖者)の一人で、ジョン・クリュソストモスやヨハネス・クリュソストモス、もしくは金口イオアンニスと呼ばれている、ギリシャ正教会では超重要な聖人の一人😊😊😊💕
大ヴァシリオス、神学者グレゴリウス、クリュソストモスの三人が、ギリシャ正教会では特に重要なキリスト教の聖職者とされています😊😊😊✨
超むずかしい😇😇😇
こういった細かいことって、最近のスウェーデンには知らない人も多いというか、そもそも両親が無宗教といった家庭も増えているので、いまさらながら熱心なクリスチャンで知識も豊富な夫のゼノ(※カトリックからイングランド国教会に改宗)や、誇り高きギリシャ人であるヴァシリオスに教えられてみたりと、人生とは、ほぼ全てが学び直しの連続😂😂😂
そして気になる、美しい見た目をしておきながら超ハードボイルドで、恋愛経験ゼロだった天使のヴァシリオスにとって、人生で初めての恋人となった、プシュケの末っ子リアムはというと、夜中に疲れて帰って来るかわいい恋人をちゃんと出迎え、ハグしてあげるために、「僕はバジルほど熱心なクリスチャンではありませんから、仮眠を取りながら待ってますねぇ〜」と、こちらは美貌のケアも兼ねて、大事な家宝は寝て待つそうです😂😂😂
最強上司がね、「ギリシャ正教会って、えらい熱心ね…」とか、「あのバジルって子、何食べて育ったら、あそこまでの芸術品になったのかしら?」や、「最初はまたマリアが他人を褒める癖で言ってるだけだと思ってたんだけど、リアムって本当に容姿整ったベビースキンだわ…」って、それはもう美しい男の子たちに感心してて😂😂😂
それは、食べ物だけで古代ギリシャの高い芸術品とか、絵画に描かれたプシュケになれるなら、私が真似したい😂😂😂
これが日本だったら、またバッティングセンターで「男なんてバカヤロー!」と打ちまくる、お決まりのコースだったよね😇😇😇
イギリスにはバッティングセンターどころか、野球そのものがマイナースポーツだから、新しくクリケットにトライするか、仔犬のアーサーとディスクでフライするのが、一番楽しいかな😇😇😇

God natt...