朝を迎え、キッチンに一人きりで大きな悩みを抱えていたのは、雇用しているボディガードで天使のような少年顔の美青年・ヴァシリオス。
写真でしか見たことがないけれど、48歳という若さで亡くなったファルに似て、いつも自信に溢れているヴァシリオスに、何があったんでしょうか？
深刻な顔で悩む天使を見て、気になる私。
すると少し考えたあと、悩んでいたヴァシリオスは私に話す覚悟を決めたようで、「僕とリアムのことなんですけど…」と、悩みの種はこの一家に住み着いたプシュケの居候で、恋人になった超イクメンの末っ子リアムとの恋の悩み😍😍😍💕
そうか…デリカシーと遠慮に欠け、脳みそ筋肉発言しがちな私も、ついに天使の悩み相談に乗れる日が来たのね😊😊😊💕
聞けば「僕はアンドロギュノスで、女性器を持った男だとお話しましたよね？」と非常にデリケートな一言に始まり、「そのせいなのか、僕は他の男より性欲が強いんです。でも、リアムは女性が嫌いでしょう？だから嫌なものに触れさせないように、一人でマスターベーションしようと思ったんですけど、見られちゃって…」と、恋愛経験ゼロのシャイな美青年には大きすぎた、性の問題でした😂😂😂
まあ…スウェーデン人でパリピ私な私にできる相談と言ったら、それくらいだよね😅😅😅
このシャイな天使のお悩みを聞いた私は、どうすればいいんでしょう😂😂😂
しかしヴァシリオスにとって問題だったのは「見られた」ことではなく、日頃から見せるリアムのイクメンっぷりも、原因の一つ。
それはどんな時も誰に対しても変わらず、生まれたばかりのゴッドドーターで赤ちゃんのレイチェルを手厚くお世話しているリアムは、夜中も泣いたらあやしたりと大健闘の数々を見せていました😂😂😂
何せリアムは義理の姉が2人と実の姉が5人、全部で姉が7人と甥や姪たちが総勢24人もいる末っ子で、その全てを一人残らずお世話した経験から世のモルたちよりも育児が上手だから、ちょっとあやしてあげればすぐに泣き止むレイチェル。
これもモルになったお嬢さんの代わりで適材適所とはいえ、超真面目なヴァシリオスは「リアムが全てのことを一人で頑張っているのに、それを見ているはずの僕がマスターベーションしているなんて、ダメな男ですよね…」というものと、「考えてもみてください。いつもリアムが優しいからといって、育児から戻って来たら恋人が肛門を見せつけている姿なんて、見たくもないでしょう？僕だって、恥ずかしかったんです…」と、何よりもやり方が問題だったようです😂😂😂
見てしまったリアムはどうしたのかというと、「僕は何も見ていませんから、気にしなくていいですよぉ？」と軽やかに笑い、キスしただけ😅😅😅
経験豊富なリアムの包容力を見せつけられたら、天使の恥が増したんでしょう😂😂😂
どんなにリアムが「僕は何も見ていませんよぉ。もう、バジルって気にし過ぎなんですからぁ。元気出しましょう？ねぇ？」とご機嫌を取っても、立ち直れないヴァシリオス😂😂😂
美しくあどけない天使の見た目に反して超ハードボイルドな性格の恋人を持つと、手厚い加護に満ちたプシュケの末っ子も実は頭の痛い日々を送っているんだと知ってしまった、今朝の朝食はこちら。
Lemon Poppyseed Bundt Cake.
初恋の味とは甘くて酸っぱく、ほろ苦くもあり、まるでレモンのようなもの…？😅😅😅
決して朝からジョークを言おうとして作ったわけではないんですが、偶然にもレモンを消費しようと使い始めていた矢先のことだったので、今朝はポピーシードのバントケーキを焼きました😊😊😊💕
レモンのワッフルやパンケーキもいいけど、やっぱりケーキが一番😊😊😊💕
サッパリしたレモンが入ると爽やかで、早くも夏が待ち遠しくなります😊😊😊💕
…その前に、まずは5月の春が先だろうね😇😇😇
昨日は階段を降りている途中で躓き、数段転落した末に右足首を怪我したのは、リアムとは離婚する運びとなった、ワイフのお嬢さん。
レイチェルの出自を巡ってのこととはいえ、二人の関係は変わらず良好なものを保ったまま、例えリアムが大の女性嫌いを拗らせていても同じマイノリティの者同士としては友達でいられるタイプなので、お嬢さんの介護にレイチェルの育児に恋人のご機嫌取りにと、リアムは大忙し😅😅😅
しかもお嬢さん、いったいどんな転び方をしたのか靴を履けないほどの腫れっぷりで、おまけに熱まであるじゃないですか😂😂😂
その様子を見ながら、夫の下級生で秘書のヒューゴは「レイディと違って、スポーツが苦手だったんでしょうね」と笑い、隣で「ふぅ…」と軽いため息を吐いたリアムは「君って本当に、僕がいないと何もできませんねぇ」と、こちらも非常に軽やかに笑うばかりです😂😂😂
ですがそこは、ここイギリスが世界に誇る超イクメンの末っ子リアムが手となり足となり、お嬢さんの代わりに病院にも連絡をして、手厚い介助をしながら連れて行ったところ、まさかの骨折😂😂😂
気の毒にお嬢さんは足首を固定することになり、そうなると必要不可欠な松葉杖を貸し出され、当面の間は安静が言い渡されました😂😂😂
自分のダメっぷりが嫌になると嘆くお嬢さんに、何も気にしていないといった顔のリアムは「これも出産を頑張った君に、神様が休暇のご褒美をくれたんですよぉ」「レイチェルの育児は僕が全て完璧にやっておきますから、気にしないでくださいねぇ？」「僕は君の夫じゃなくて、マムみたいだと言われちゃいましたよぉ。甘やかされて育った末娘の君に、何の前触れもなく生まれて来たレイチェルと、娘が二人！」と笑い転げ、音信不通になったお嬢さんの代わりに、両親にもしっかりと怪我の報告を済ませるイクメンっぷり😂😂😂
しかも病院では「リアムが産まれた時」(33年前)に立ち会ったベテランナースと「お嬢さんが出産した時」(2週間前)の若手ナースに遭遇してしまい、リアムのイクメンっぷりを聞いたベテランナースは大爆笑して笑い転げ、お嬢さんに若手ナースが絶句したのは言うまでもありません😂😂😂
これはもう、一種の名物夫婦の誕生かもね😅😅😅
病院で処置を受けている際、しばらく家事や育児は休んだ方がいい…という話をしたかったのは、怪我人を受け持つドクターなら誰もが一緒。
しかし「育児は君が一人でやってるの？」と聞くドクターに、お嬢さんは「その、全て夫が…」と答えた正直者😂😂😂
そこはイクメンで評判のリアムが夫ならそうだろうと思ったドクターでしたが、「じゃあ、家事は君の担当？」とうっかりと聞いてしまい、お嬢さんは「それも、夫が…」といい、ならばと「ああ、旦那さん、育児休暇取ったの？優しい男だね〜」と聞かれても、「いえ、その…夫はお父様の会社を在宅ワークで…」と正直に答えてしまったので、大爆笑するベテランナースの隣にいた若手ナースは「自立しなさい！」と、言ったほど😂😂😂
通常、家事と育児を両立させている夫というものは「仕事」が適当になるか、もしくは「自分」のことが適当になりがちで、こちらで一般的なイクメンの夫たちはやや疲れ果て、やつれてポロッとした印象を放ってしまうものなんですが、リアムはお嬢さんにも自分自身にもさりげないオシャレを忘れず、レイチェルにも清潔でかわいらしく保つことを忘れない、パーフェクトなイクメンなんです😂😂😂
今日だって自身が着るスーツのシャツにはしっかりとアイロンをかけ、お嬢さんのワンピースは形が崩れることもなく綺麗に整え、レイチェルも素早く着替えさせたリアム😂😂😂
さらに若手ナースに呆れられ、「私も早く家事を覚えないと…」と言ったお嬢さんに、「レイチェルが3歳になるまで、まだまだ時間がありますよぉ。幼稚園に行くようになったら、ランチの準備もしてあげないといけませんからねぇ」と、恐ろしい発言をしていたリアムでしたが、そこはやっぱりイクメンの末っ子として経験があり、「僕の甥っ子はピザが好きでしたけど、お姉ちゃんが放り込むと食べずに帰って来るんですねぇ。フルーツが好きな姪っ子は半分だけ食べて帰って来て…」と内部事情を知っているのは、姉たちに代わってリアムがランチボックスの準備もしていたから…😂😂😂
何でも最近、リアムの姉たちがそれぞれの子供たちに「ピクニックのランチはマミィとダディ、どっちに作って欲しい？」と聞いたところ、一番上のお姉ちゃんの子供たち以外は、全員が「リアム叔父さんがいい！」といい、長女のお姉ちゃんは「マミィじゃなかったら、リアム叔父さんがいい！」とリクエストされたと、姉たちはやっぱりリアムが超イクメンの末っ子だったことを「私たち、弟がオカマで良かったわね！」といって、褒めてました😂😂😂
子供の頃はリアムがあまりにも上手に周りのお世話をこなすイクメン過ぎて、幼稚園では「マミィ」と呼ばないように、保護者たちの中では一番年上だから「グランマ」と呼ぶよう言い付けていた、リアムのモル😂😂😂
しかしこれはモルの作戦が失敗し、リアムが幼稚園で「グランマは僕のマミィなのに、グランマと呼べと言うんですよぉ」と愚痴を溢しているのを見てしまい、「ああ、だめだ。諦めよう。あれが私の息子だと認めるしかないわ…」と悟り、晴れてリアムはマミィと呼べることに😂😂😂
通っていたのは私立の幼稚園ながら、周りの子が待てなければ先生に代わって待てるよう促し、鼻をほじくった子がいれば手を洗ってあげ、靴が脱げた子には履かせてあげていた、リアム😂😂😂
保育園では他の子が散らかした場所を片っ端から片付けてあげていた私より、リアムの方が圧倒的に優れたイクメンだった、今日のフィーカはこちら。
Strawberry＆Mascarpone Pavlova.
夫のゼノはストロベリーが大好き😊😊😊💕
お嬢さんが病院に行くのを手伝っていたら午前中は留守にしてしまい、帰宅したら玄関に待機していたゼノが尻尾をふりふりしておねだりしてきたので、ストロベリーとマスカルポーネの甘いパブロヴァを作りました😊😊😊💕
久しぶり過ぎた、パブロヴァ😅😅😅
超一流のエリート紳士と評判で決してお行儀の悪いことはしない夫ですが、たまには鼻やほっぺにクリームでもくっ付けて、パピーのお顔をベタベタにしてみたくもなります😂😂😂
子供の頃からおとなしく、育てやすい息子だったから、頬張って食べた経験なんてないかな😇😇😇
朝から一日を通して落ち込んでいたのは、天使一族の末っ子、ヴァシリオス。
まさかの恋人が家事に育児に介護にと奮闘している間、自分はお尻を使ってマスターベーションしていたなんて…と自責の念に駆られ、こちらはもう一人いるボディガードで超ハートフルなジョージおじさん(ハゲ頭)に八つ当たりのDVを働き、サンドバッグに代用されたジョージおじさんは大爆笑😂😂😂
この二人、いつものこと😂😂😂
そうとなれば汚名返上したい気持ちでいるのは男の子なら誰でも同じなので、今日はヒューゴがその境遇を哀れんだ末に、一時保護している少年たち兄弟の「心優しい長男(8)」が一緒に行きたいとおねだりしていた、ギリシャ正教会の「Great Canon」(ミサ)に責任を持って連れて行こうと、天使の末っ子も奮闘していました😊😊😊💕
ああ、モラハラキッズ、次男(5)？😇😇😇
性自認が女の子の彼女は教会に行こうと準備する兄(こちらも性自認は女の子)を見て、鼻をほじくりながら「教会？バッカみたい！お金もないくせに、よく行けるよね！」と蹴散らし、ついでにオナラもしたから夫のゼノはもうドン引き😂😂😂
しかしヴァシリオスもそれなりにイクメンなので、「あなたは行かなくて構いませんよ。教会には国中の信仰が集まりますから、ない者が集まる必要もありません。信じる心が一つでもあれば、お金がなかったとしても、救ってくださるのが神という存在です」と、非常にギリシャ人らしく対応することも忘れません😅😅😅
そんな弟に対し、シンプルなスルースキルを身につけ始めた長男は構わず支度を済ませ、あまりにもかわいらしかったから髪にリボンを結んであげたところ、ご機嫌で教会に出発😊😊😊💕
今日のところはロシア正教会で洗礼を受けている長男も、教徒以外が入れる場所までは参加でき、ヴァシリオスに「僕がお祈りをしている間は、リアムと一緒にいてください。わかりましたね？」とお約束を言い渡され、しっかり者だからちゃんとこれを守り、リアムと一緒にいられたそうです😊😊😊💕
レイチェルが女の子とあって、将来の(義理の)娘を連れている気分になり、ダディの心構えも経験して来たという、リアム😂😂😂
常に学ぶことを忘れない末っ子は、人生が豊かになるものだと感じた、今夜のディナーはこちら。
Lemon Pepper Zucchini.
夜はシンプルにレモンとブラックペッパー、塩だけで炒めた、ズッキーニにしました😊😊😊💕
超裕福な家庭で育ち過ぎて、雇ったシェフがスライスしたものしか見たことがなかったから、大人になったあともズッキーニとキュウリの区別が付かずにいた、夫😂😂😂
それが今ではそれぞれの特徴や栽培に関する知識を身につけ、コンサバトリーで野菜作りにもトライするようになっています😊😊😊💕
案外ブロッコリーやトマトあたりは子供の頃から毎年上手に育てていたそうだし、夏になったらゼノが育てたキュウリで美味しいサラダを作り、BBQでズッキーニをこんがり焼くのもいいよね😊😊😊💕
ああ、夏が楽しみ😊😊😊💕
実は末っ子リアムの手厚いイクメンっぷりは、家族や親族に対してのものだけではなかったと知ったのが、何と今日、それもつい午後のこと。
それは自身の上級生でもあるヒューゴがBitch(悪女)過ぎたワイフと離婚し、一人で赤ちゃんのジョージを育てていると話した時、慣れないことばかりで眩暈、耳鳴り、頭痛、熱、吐き気、背中の痛みを患っていると打ち明けたところ、何と得意の運転で車をすっ飛ばし、当時仕事の都合で住んでいた第二都市バーミンガムのフラットまで、わざわざ育児を手伝いに来てくれたそうです😂😂😂
それもかつての上級生には手厚い親切をと、泊まり込みで😂😂😂
長身で目つきが鋭いイケメンだから、ガールフレンドならいくらでもできそうなものの、軽く結婚にトラウマを抱え、女性不信だったヒューゴ😂😂😂
当時はゼノが日本から帰国したばかりで、私と一緒にスウェーデンでバカンスを楽しんでいた頃だったからヒューゴの苦労を知らず、そんなタイミングでヒューゴから「僕にもしものことがあったら、ジョージをお願いできませんか？僕は養子だったことが最近になってわかったので、家族には頼れないんです。ゴッドペアレンツはゼノと未来の夫人にお願いしましたから、彼らの手助けだけでも…」とチャットが届き、リアムはもう真っ青😂😂😂
リアムは「ヒューゴのことはどうでもいいんですけど、赤ちゃんが心配…！」と心の声を聞き、居ても立っても居られなくなり、気がついたら誰よりも早く駆けつけていたなんて、イクメンだからできたに違いありません😂😂😂
その甲斐あって、当時はゼノか会長の秘書になるべく経験を積んでいたヒューゴも有給を取得し、リアムに1週間ほど育児を代わってもらって休ませてもらい、悪ガキも無事に生還😂😂😂
ゼノも「そこまでお世話になったなら、ゴッドファーザーはリアムにお願いした方が良かったんじゃないか…？」と言ったくらい、例え誤解から友達がゼロになったとしても、かけがえのない下級生を持つことはできたでしょう😂😂😂
だからリアムの姉たちは、万が一にもファルの経営する会社が倒産するようなことがあれば「あれはオカマだから、ナニーか幼稚園の先生に転職させた方が稼げるに違いない」と、言ったのね…😂😂😂
決してオカマじゃないのに、オカマ扱いされているリアムも気の毒だけど、こればかりは妙に納得してしまいます😂😂😂
幼稚園の頃、リアムのモルが「リアムったら、また子供たちのお世話をしてたわよ！」「あなたなら放っておくのに、全然似てないわね！」と言われた際の気持ちは、ちょっとわかるかも😅😅😅
いつか子供を授かり、その子が優秀なイクメンになりそうな場合には、私も「グランマ」と呼ばせておきたい😇😇😇
God natt...